住む人の健康と低環境負荷にこだわった、お洒落なタイニーハウス「Studio GO」
「Studio GO」は、スペインのバルセロナにある、NOEM社によって設計されたタイニーハウス。
NOEMという社名は「No Emission」=「無排出」という意味で名付けられている。
「無排出」に込められた意味は、「二酸化炭素の排出をへらす」、「身体に害がない建材を使う」、「最小面積の土地を使う」こと。健康と環境に配慮した同社の製品は、デザインにもこだわりつくられた。
環境に配慮した設備として、常に二酸化炭素の濃度を監視して二酸化炭素量を減らすことができる設備が備わっており、屋根に取り付けられた太陽光発電パネルが、家で消費するほとんどの電力をまかなっている。同じ住宅サイズと比較すると約90%もの電力消費量を節約することもでき、省エネルギーなタイニーハウスなのだそう。
しかも、優れた断熱と温度調節、空気清浄機能も完備され、建築材の溶剤や塗料、接着剤は人体に有害なものを使わないように工夫がなされ、環境だけでなく私たちの身体にまで細心の配慮がなされているのだ。
床面積は29m²、中にはキッチンとリビングルーム、ベットルームが配置されていて、開放的な印象を与えてくれる。居住空間は2つに分けられており、1つは23m²の「SPACE」という生活をするための部分、5.9m²の「HUB」と呼ばれる部分は、機械システム室として用途が分けられている。
外観は床から天井を、角が丸い木材の枠で囲んだようになっていて、内装の家具も同じデザインで統一されている。全体がすっきりした雰囲気に演出されているのもこの家の魅力の一つだ。
工場で作られるこのタイニーハウスが完成するまでにかかる時間は、約10週間。完成後はトラック1台で輸送することができる。
そして、地中を掘って基礎を作る工程をなくすために軽量設計されているので、わずか1日半で設置が完了するという。
見た目はおしゃれなタイニーハウス。しかし、他にはない環境と健康への配慮を独自の視点から生み出した、こだわりのタイニーハウスなのだ。
Via:
noem.com
humblehome.com