ツリーハウスプロジェクトを手伝って薪(or米)を貰おう
首都圏の街路樹も秋色になってきましたが、これから山はいわゆる伐採シーズン。久しぶりに里山整備のお手伝いに出かけてまいりました。
ひたすら薪わりの巻
向かった先は、今年のはじめ頃から何度かお邪魔させていただいている埼玉県比企郡吉見町の雑木林。過去の作業では、間伐→間伐した樹を玉切り(立木を伐倒して枝を払い,用途にあわせて一定の長さの丸太にする)→薪にする、といったことをしてきました。
これらを軽トラに積んで運び出し、その後ひたすら薪割りです。
ここで登場するのが薪わりマシーン!
丸太を置くと、バキバキッとパワフルに割っていってくれます。
こちらはお子様でも安全な手動式。
不法投棄の抑制にもなる、雑木林の再生
こちらの雑木林の地主さんは地元の農家さん。
林業のための森林ではなく、里山の生活の一部(落ち葉を堆肥にしたり、広葉樹を薪にしたり)としての雑木林でした。現在では農作業があることに加えて、落ち葉堆肥や薪に需要も少なくなり、なかなか雑木林の手入れと活用まで手が回らない、というのが現状です。
林業をしていないのであれば、手入れをしなくても良いのではないか?というご意見もあるかもしれませんが、一度人の手が入った森や林は、適切に手入れをしていくことが、森の新陳代謝のためには必要です。また、下草が刈られず、間伐もされなくなって日が入らなくなって暗く荒れた森林になりますと、不法投棄の温床にもなってしまいます。
労働力と生産物を交換
せっかくの森林。手入れをして人が集まれる場所として活用していこう!ということになり、これから2年ぐらいかけてツリーハウスを作ることになりました。
作業はボランティアになりますが、作業に応じてポイントが貯まるようになっており、溜まったポイントは広葉樹の薪と交換が出来る仕組みになっています。また、薪を使う機会がない方は、農家さんのお米等とも交換ができます。
交換の仕組みはコチラ。
薪まきネット
今後の作業は、当面の間は下草刈りなどの作業が中心に続くことになりそうです。これは一見地味な作業なのですが、成果が目に見えてわかることと、力が必要ないので女性でも作業がしやすく、ついつい黙々と作業に没頭してしまう、なかなか楽しい作業です。
下草の手入れがされた雑木林(右)と、手入れ前(左)の様子。手入れ前の下草はマングローブを彷彿とさせる茂みっぷりです。
働きながら遊ぶ、遊びながら働く
労働も心地良いものですが、労働の後は、いつもお遊び的なことをしています。今回は「そろそろ寒くなってきたからロケットストーブでも作ろう」ということになりました。ロケットストーブとは、ホームセンターに売られているものを材料にして作れる、簡単な構造の簡易ストーブです。
暖房器具としてだけでなく調理道具としても使えます。
ホッカホカ〜!のホックホクー!
お金を介さない交換と繋がり
こんな感じで、作業しながら遊びながら進み始めたツリーハウスプロジェクト。月に1回ペースで有志が集まって作業をしています。薪(もしくはお米)やツリーハウス作りにご興味がある方は、まずは1回作業に参加されてみてはいかがでしょうか?
雑木林を整備しながら、日頃の仕事や雑務を忘れて無心になる時間になりつつ、薪かお米と交換できる。一石二鳥ではないでしょうか?(笑)
お金を介さず、労働力や農産物など、お互いが持っているものを交換する際には、何かを交換するだけではなく、そこにはコミュケーションが生じたり、経験や知恵が共有されたり、交換物資以外のものが生じたり付随したりします。そういう繋がりが生活の一部にあるというのは、なかなか良いものだと思います。
さっそく身体を動かしてみたくなった方へ
月に1回、定期的に活動をしています。
作業時間:10時〜15時30分
作業内容:季節による(伐木、薪割り、笹刈りなど)
活動場所:埼玉県比企郡吉見町山ノ下
次回作業日や詳細についてのお問い合わせは下記へどうぞ。
薪まきネット ボランティア活動概要
ツリーハウスプロジェクト主催団体
NPO法人 Natural Ring Trustサイト
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