拡張可能なタイニーハウス「Pod Studio」。オフグリッドで実現した世界最先端の宿泊体験

via: autoevolution.com

カリフォルニア州・ジョシュアツリー国立公園まで車で15分。大自然に囲まれた「Pod Studio」は、2024年に誕生することが予定され、現在注目を集めるオフグリッドタイニーハウスの1つだ。

特に注目すべきは、トラックでも運搬できるほどの小さなタイニーハウスであるにもかかわらず、設置の際には建物そのものの大きさを拡張することが出来てしまうということ。

これまでにない拡張性を持ち、電力などのグリッドからも完全に開放される最先端のオフグッドタイニーハウス「Pod studio」とは、一体どんなものなのだろうか。

驚きの拡張性。トラックで運べるほど小さいのに、大きくもなる

トラックでの運送が可能な「Pod Studio」。様々な機能を持った世界最先端のタイニーハウスと言われているものの、特に注目なのは、この建物が持つ拡張性。運搬時には、2.6mであるトラックの幅は、4.9mにまで拡張することが出来るのだとか。
さらに、トラックから降ろし、地上に設置するのにかかる時間はわずか15分。内蔵されたの4つの脚を使用することにより、トラックから簡単に持ち上げ、安全に地面に降ろすことが出来るようだ。

トラックで運ぶ際のPod Studio。9.2m×3m×2.6mほどの大きさだ。
このような姿に拡張可能。2.6mだった幅は4.6mにまで拡大する。
太陽光パネルのついた屋根は広げることも、たたむこともできる。

まるで宇宙への最前列席。誰にも邪魔されない、自然との調和を。

via: indiegogo

「Pod Studio」は、カリフォルニア・ジョシュアツリー国立公園まで車でわずか15分の場所への設置が予定されているという。
岩だらけの山々やむき出しの花こう岩がつくる独特な地形の中で多種多様な動植物が生息しているというジョシュアツリー国立公園。公園の美しさは、アーティストや登山愛好家の天国とも言われるほど。日中には、ハイキング、岩登りなどのアクティビティが楽しめるそうだ。

そんなジョシュアツリー国立公園の周囲にはもちろん外灯はなく、空気もとても綺麗。夜には、クリアで真っ暗な空の中に広がる美しい星を独り占めすることだって出来る。まるで宇宙の中にいるような気持ちになれるになれるのだとかーー。

そんな大自然の中とはいえ、「Pod Studio」はロサンゼルスから車で2時間半ほどでアクセスできる場所にある。都会で過ごす人の週末の息抜き、そして海外からの旅行客の旅の選択肢としてなど、誰にでもアクセスしやすい場所に設置されているということも、「Pod Studio」の魅力の1つだろう。

コンセプトはZen Living。日本らしいデザインが採用された内装空間

近未来的な外装が魅力的な「Pod Studio」であるが、内装には日本らしいデザインがなされているという。空間のコンセプトは、「Zen Living」。日本とスカンジナビアのデザイン美学を融合させた、洗練されたミニマリズムが特徴だという。モダンで無駄のない柔らかいデザインは、世代や国籍を問わず、多くの宿泊客に安らぎの時間をもたらしてくれそうだ。

特出すべきなのは、デザインだけではない。ぜひ、室内の機能性にも注目してほしい。

via: indiegogo

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デスクやソファなどが設置されたオフィスのようなリビングルームの壁には、壁面収納のベッドが設置され、昼間は集中して仕事に打ち込めそうなワークスペースとしての場であるが、夜になるとキングサイズのベッドが出現。快適なベッドルームにもなるという仕組みだ。
そしてたくさんの洋服を収納できそうなワードローブには、ウォークインのバスルームが隠れているという。

使い切れないほどの発電量。グリッドから完全に解放された安心できる空間に。

「Pod Studio」は9.6kWの太陽パネルオーニングと30kWのバッテリー貯蔵システムを搭載しており、太陽光を利用した持続可能なエネルギー源を確保しているという。その発電量は、一般の住宅ではたとえ二世帯であっても使い切ることは出来ないほど。つまり、「Pod Studio」は電気・ガスなどグリッドのグリッドから完全に解放された空間なのだ。

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また、「Pod Studio」は、iOSとAndroidの専用アプリがあり、完全なスマートライフを提供している。室内の空調管理やセキュリティ、照明、家電などは、スマートフォンからシームレスに操作可能。すべてのことがスマホ一台で完結してしまうという。
慣れない空間の設備にあたふたすることもなく、その場についた瞬間からスマホ一台、指先だけの操作でまるで自分の家のように、過ごしやすい空間を作ることが出来るということも、宿泊者の安心感や満足感につながりそうだ。

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今回は、最先端のオフグリッドタイニーハウス「Pod Studio」をご紹介した。
トラックでの運送、簡単にそして安全にトラックから降ろすことが出来、拡張も可能。そんな新たなタイニーハウスの誕生に驚いた方も多いのではないだろうか。

国立公園からほど近い美しい自然に佇み、大都市からのアクセスがそう難しくないこの施設。非日常的な宿泊体験を求めて、オープンと共に多くの人々が訪れる人気スポットになりそうだ。

そんな大注目の「Pod Studio」だが、多くの方が気になるであろうトイレや水道などに使われる水の循環設備についての情報は未だ明らかになっていない。果たしてどんなシステムを採用しているのだろうか。この施設の立ち上げ・運営を行うPodformからのさらなる情報解禁が楽しみだ。

「Pod Studio」は、INDIEGOGOにてクラウドファンディングを実施中。支援を実施した人は、キャンペーン終了後、予約ページにアクセス出来る権利を獲得出来るという。ご興味のある方はぜひこちらをチェックしてみてはいかがだろうか。

Via:
Pod Studio – A Futuristic Glamping Experience!/ INDIEGOGO
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