自由、そしてエコな暮らしを。オランダ「Walden Studio」が手掛けたタイニーハウス

via: archdaily.com

今回ご紹介するのは、自給自足と持続可能な暮らしをテーマに作られたオランダのタイニーハウス。

「Walden Studio」が設計した17平方メートルのこの家は、持続可能性と洗練されたデザインが融合された、ミニマルでかつラグジュアリーな気分も味わえる特別な空間だ。トレーラーに取り付けられるほどコンパクトながら多機能で、インテリアが全体デザインの一部となっているという。
写真を見ているだけでも癒されてしまいようなあたたかみ溢れるこのタイニーハウスを覗いてみよう。

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トレーラーハウスとは思えないほどの広々とした内装空間。玄関は大きな窓が2つあり、中にはコーナーソファが収納スペースとダイニングテーブルを兼ね備え、中央にはキッチン、階段兼クローゼットとスペースに冷蔵庫が設置されている。

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白い壁と軽い樺の木の合板が使われ、広々とした透明感を演出する。

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家は省スペースでありながら、小さな薪ストーブで暖められ、屋根にある大きなソーラーパネルから電力を供給されるという。浴室にはコンポストトイレがあり、雨水の自給や自然排水処理システムを採用、エネルギーと水の使用量を削減している。また建築材料にはエコロジーへの配慮が見られ、熱変性パイン材や農業廃棄物から作られたエコボード、エコロジー塗料が利用されている。床はコルク製、断熱には羊毛が用いられており、冷たいオランダの冬を暖かく過ごすことができる。

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オランダの自治体から合法的に設置された最初のタイニーハウスであるこの家の誕生を機に、持続可能な生活形態への期待が集まっているそうだ。
コストは普通の家の5分の1と手頃で、住宅ローンの心配が少なく、リビングスペースの減少は掃除の手間を省くことができる。一時的にタイニーハウスに住んでみるという試みは、持続可能な暮らしを実現するための現実的なステップの一つ。タイニーハウスのムーブメントにインスパイアされたこの住宅は、小さく暮らすことが自由をもたらし、素材やエネルギーを節約する生活を可能にしているのだ。
自由で環境にもやさしく、コストも優しい。そんな暮らしが実現できるタイニーハウスはやはり、これからの時代を担う住まい方の一つとなるだろう。

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