地球の声に耳を澄ませて。オランダの森に溶け込むキャビン「Thoreau’s Cabin」

via: archdaily.com

オランダのノールデルパークの奥深く、静かな木立の中にひっそりと佇むキャビン「Thoreau’s Cabin」。草原には立ち枯れた草が風になびき、遠くから聞こえるのは羊の穏やかな鳴き声だけ。そのキャビンは、草むらから突然姿を現すかのように、静かに森の中に馴染んでいる。

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アムステルダムの建築事務所「cc-studio」が手掛けたこのキャビン。
注目のポイントは自然の中に溶け込むこの緑の外観と、室内に差し込む光を調節できる2つの大きな引き戸。木々の間から差し込む光が引き戸を照らし、大きな扉がゆっくりと開かれると、中からほのかな暖かみが漂い出す。夜になり扉を閉めると、暖炉の炎が明るく燃え、その熱気が部屋中に満ちていく。

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水道も電気もないこのキャビンでは、地元の薪を使ってキッチンと暖炉を燃やし、食事や暖をとる。動物や植物とともに時を過ごす大自然の中では、暖炉の炎でさえも、踊りながら舞う生き物のように見えるのだとか。

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その周りには、小さなテーブルと椅子が配置され、荷物を置くための収納スペースもある。隅には洗面所とキッチンがあり、地元の薪で料理をするための準備が整っている。

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「Thoreau’s Cabin」は、まるで別世界への扉のように、訪れる人々を魅了する。

大自然の中にひっそりと佇むこのキャビンの中でなら、子どもに戻ったような気持ちになれるのだとか。外の草原からは、遠くから聞こえる鳥のさえずりが聞こえる。風が木々を揺らし、そよそよと心地よい音を奏でる。キャビンの外には、青々とした木々と草花が広がり、遠くには山々が連なっている。せわしない日々の中で忘れてしまった自然に見入る感性「センスオブワンダー」を再度呼び起こすことができるのかもしれない。

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住む場所や住居が、あなたの人となりや養われる感性に大きく影響するのだとしたら・・・。
あなたはどんな暮らしを築くだろう。
「自分の理想の姿」をヒントに住む場所や住居を選んでみたら、あなた自身も知らないあなたにとっての「豊かな暮らし」にぐっと近づくのかもしれない。

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