舞台はアルパカ牧場。人にも環境にもやさしいカナダのタイニーハウス 「Meadowlark Hut」

via: braeridgefarm.com

カナダのオンタリオ州に位置する人口の少ない都市、グエルフ。
活気に満ちた豊かな文化、生活水準の高さ、犯罪率の低さから、カナダで最も住みやすい都市の一つに挙げられている。都市から少し離れたグエルフ近郊は自然が豊かで、都市の喧騒から離れてリフレッシュするのにぴったりな環境だ。

そんなグエルフ近郊に位置するアルパカ牧場「ブレイ・リッジ・ファーム&サンクチュアリ(Brae Ridge Farm & Sanctuary)」の中に、小さなキャビン「Meadowlark Hut」がある。静かなカエデの森と緑豊かな牧草地に囲まれた、居心地のいい小さな隠れ家だ。

via: tinyhousetown.net
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Meadowlark Hutの正面はほとんどがガラスでできており、自然光が入る造りになっている。フレームと壁は濃い木炭色で仕上げられ、屋根は赤く塗られている。
中に一歩足を踏み入れると、快適さとリラクゼーションを優先したデザインのリビングが広がっており、快適な居住環境が用意されている。

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この小さなキャビンはソーラーパネルで駆動されているため、電力を消費する必要がない。さらに、利便性のためにEGOネクサス発電所が提供されており、小屋は限られた水で運営されているのだそう。オフグリッドなこの住まいは、そんな環境に優しいライフスタイルを送ることができる。コンパクトな簡易キッチンにはフットポンプ給水所があり、後片付けが簡単。手間をかけずに居心地の良い雰囲気の中でくつろぐことに集中できるそう。

ソーラーパネルやその他オフグリッドのための設備を想像すると、管理やメンテナンスの難しさなど住みやすさとは乖離した側面を想像してしまう人もいるかもしれない。
しかし管理のしやすさを重視した上での設備の選定、そして設置がなされたeadowlark Hutは、、環境へのやさしさと住みやすさ、その両方を実現している住まいだといえるだろう。

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リビングには、座り心地の良さそうなソファ、興味をそそるアルパカのおもしろい事実を知ることのできる小説や本のコレクションがあり、読書を楽しむのに最適な場所かもしれない。またテーブルには、屋内で楽しめるボードゲームもそろっている。

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「環境にやさしい」と聞くと、設備を整えることに精一杯で、その中でどのように人が快適に豊かな暮らしを実現できるのか、ということにはなかなか焦点が当てられないイメージがあるかもしれない。

しかしMeadowlark Hutは、人にも環境にもやさしくありたいという想いが込められたタイニーハウス。厳選されたインテリアや、ストレスの少ない設備の設置、日常生活の喧騒から離れることの出来る落ち着いた室内、そして屋外環境を兼ね備えた人にも環境にもやさしい住まいだと言えるだろう。

「人と自然がどのように共存できるのか」という問いは近年考え続けられている。環境にやさしい暮らしは、人にやさしい暮らしになりうるかもしれない。そんなことを思わせてくれるのが、Meadowlark Hutだ。

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