学生たちが考案。太陽の動きに合わせて回転する家「The Revolve House」

via: newatlas.com

今回ご紹介するのは、カリフォルニア州のサクラメントで開催されたタイニーハウスコンペティションに出展されたタイニーハウス。このコンペティションは、環境に配慮した建築、規模を縮小したサスティナブルな生活を推進することがテーマとされ、カリフォルニア州の大学から10チーム参加したという。
優勝したのは、ソーラーエネルギーを動力として太陽の動きに合わせて回転するという斬新な家を出展した、サンタクララ大学だ。
はたして、どんなタイニーハウスなのだろうか。

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サンタクララ大学チームは、この回転する家「The Revolve House」を低コストに建築できることを条件としてデザインし、短期間居住用の住宅として、非営利組織Operation Freedom Pawsに提供した。

Operation Freedom Pawsは退役軍人を手助けし、補助犬を訓練するための組織。退役軍人の自立を促すための第一歩として、自宅に戻る前に補助犬と共に指導を受けながら一般人としての生活に順応していくための場所が必要なため、ドッグフレンドリーかつ落ち着ける環境を目指したタイニーハウスを提案したという。

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The Revolve Houseは延べ床面積22平方メートルで、SIP(構造断熱パネル)を使って建設された。キッチンとダイニングスペースはプルダウン式のテーブルで仕切られ、シャワールーム、壁に収納するタイプのベッドのある居間兼寝室がある。6人座れるルーフデッキもあり、外側の階段を使って上ることができるという。

屋根には330Wパネルが8枚あり、家で使用するエネルギーを得ることも可能。このパネルは塩水を使用した環境配慮型のバッテリーにつながれているのだとか。太陽電池の効率を上げるため、Colossun製の大きなリングの上に乗っており、ソーラーパネルがいつでも太陽光をめいっぱい受けられるように回転しり。排水はフィルターによって処理され再利用でき、水の使用量も削減できる。

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退役軍人の自立のためという使用目的を果たしつつ、エコフレンドリーという価値もプラス。学生たちがいろいろ話し合いを重ねて、試行錯誤しながら協力して作り上げたのが伝わってくる、熱意とこだわり、そしてやさしさが詰まった住まいだ。

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退役軍人の自立のためという使用目的を果たしつつ、エコフレンドリーという価値もプラス。学生たちがいろいろ話し合いを重ねて、試行錯誤しながら協力して作り上げたのが伝わってくる。