映画のワンシーンのような時間を。スイスの水上ホテル「Hotel Palafitte」
たゆたう、重い体も迷う心も静かな波にまかせ、ただたゆたう。
疲れたらそのまま部屋に上がり、冷えた体をバスタブで温めながら、息をのむほど美しい景色を眺める……。
そんな贅沢が許されるホテルが実在する。どんな南の島にあるのかと思えば、意外にも山国スイスだという。
フランス国境近く、Neuchâtel湖のほとりにある「Hotel Palafitte」は、高床式水上ホテル。2002年に開催されたスイス国内博覧会の一部として建てられたこのホテル、湖上に「レイクパビリオン」と呼ばれる24棟のゲストハウスがあるという。
遠目には四角いコンテナが並んでいるようにも見えるのだが、そこは数々のレビューで好評価を取ったホテル。ただゴージャスなだけではなく、お客様をあっといわせる仕掛けで、水上ホテルならではのとっておきの時間を提供してくれる。
部屋とバスルームの間のパーテーションは可動式になっていて、バスタブから部屋越しに、湖とアルプスの雄大な景色を眺められる。
部屋から出て、ゆったりとしたプライベートテラスで風に当たりながらのんびりするのもよさそうだ。
そして、泳ぎたくなったら……、なんとテラスから直接湖に出られるように、はしごが用意されている。そんな遊び心のある仕掛けに、ワクワクする大人も多そうだ。プライベートな空間から直接湖に出入りできるので、一緒に過ごす人と親密な時間が持てるだろう。このホテルがカップルに大人気というのも、理解できる。
ちなみに会議室もあり、セミナーなどにも対応しているそう。ここで行われる会議は、即決で終了してしまうのではないだろうか。なにしろ参加者一同、早く終わらせて、ここでしかできない有意義な時間を過ごしたいだろうから…。
今日は、ちょっと変わった素敵なリゾートホテルをご紹介。ワーケーション、ノマドワーカーなどの言葉が流行し、いつでもどこでも働くことが出来るようになった今、快適なワークスペースや会議室を用意するホテルやゲストハウスも多い。旅行にも仕事がつきものになっている人や、仕事に集中するためにホテルに滞在する人も少なくないのではないだろうか。
そんな現代だからこそ、「Hotel Palafitte」のように、この場所での時間を存分に味わいたい。そう誰もが思い、仕事を忘れてしまえるような空間も、必要なのかもしれない。
Via:
design-milk.com
palafitte.ch