家族4人でリトリートを。ウィーンの丘に佇む住まい「Villa minimale」

via: archdaily.com

ウィーンの郊外に位置する「Villa minimale(ヴィラ・ミニマーレ)」は、4つの木製の箱を組み合わせてつくられたような形が特徴的な、4人家族に向けてつくられた小さな住まい。ドイツで開催されているデザインアワード「GERMAN DESIGN AWARD2024」を獲得し注目を集めている建築の一つだ。
空間をミニマルにシンプルな住まいを手に入れることが出来るタイニーハウス、しかし家族一人ひとりのプライベート空間をしっかりと確保するためには、思考錯誤が必要だ。

今回ご紹介するこのヴィラ・ミニマーレは、自然とのつながりと、家族一人ひとりの快適さ、その両方を実現する、家族にとって最適化された小さな空間ともいえそうだ。

はたしてどんな空間なのだろうか。一緒に見ていこう。

via: archdaily.com

clemens kirsch(クレメンス・キルシュ)建築スタジオによって建築されたこの建物は、イタリアとアメリカの建築様式を取り入れ、4つの木製の箱を組み合わせてつくられたような空間が特徴的だ。

via: archdaily.com

中でも特徴的なのは、この吹き抜けの構造。建物の中央につくられた空気空間は、居住者が室内から外の景観や自然と一体となることを可能にすると共に、4つの箱を組み合わせて誕生した広い空間をうっすらと分け、プライベート感を演出している。まさに、この住まいの核となるものだと言えるだろう。

via: archdaily.com

また、木製の内装は温かみを感じさせ、居心地の良さを演出している。外壁はプレハブの木造建築で明るいガラス張りの木材と銅製の屋根が組み合わさり、美しい外観を形作っている。

via: archdaily.com

「ヴィラ・ミニマーレ」の1階にはダイニングスペース、キッチン、バスルーム、プライベート感を演出するアルコーブが配置されている。

via: archdaily.com

また、自然とのつながりを感じさせるのは、吹き抜け空間だけではない。上階には天窓から星空を眺めることができる3つの寝台が設置されており、まるでキャンプに来ているかのような感覚を味わえるという。

家の雰囲気が四方の自然と調和し、景観を取り入れながらも居住者にプライバシーを提供するこのヴィラ・ミニマーレは、自然と接続することの豊かさと、自己と向き合い生きることの大切さを教えてくれているようかのようだ。

via: archdaily.com

みなさんは、自然とのつながりと、自己と向き合う時間を取ることが出来ているだろうか。自分自身でそのような時間を設けることがなかなか難しいという方も少なくないだろう。毎日を過ごす住まいが、そんな時間を演出してくれたら。私たちの暮らしはより豊かなものになっていきそうだ。

via:
archdaily.com
designboom.com
bigsee.eu
clemenskirsch.at