「なんか違う」に気づいてる?あなたの「好き」を知るために大切なこと

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「期間限定!」、「オススメです!」そんな言葉とともに何かを紹介されれば、試してみたくなる。

過去の検索履歴に基づいた「ちょうど探してたモノ・コト」を提示してくれるネット広告などは、ついつい見入ってしまう。

そうやって、予想もしていなかったものや、好みではないものを買ってしまったことがあるのは私だけではないだろう。

周囲の意見やデータに基づいた「おすすめ」は、よりよい選択肢を探すのに役立つことがある。一方で、自分が好きかどうかという基準で判断する機会が少なくなり、心の中にある「これが好きで、あれが苦手」という想いを封じ込めてしまっているのかもしれない。

何者にも左右されない、自分にとっての「好き」という想いを大切にするためには、どうしたら良いのだろうか。

モノ・コトを「心地よいか・そうでないか」で判断する

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自分の「好き」を大切にするためのアイディアを1つご紹介しよう。
それは、モノ・コトを「心地よいか・そうでないか」に分けて考えるというものだ。

例えば、ソファを買い換えるとき。まずは「座ったときに、居心地がいいかどうか」を重視する。

どれだけ人気で、部屋にあった配色で、デッドスペースを生まないソファでも、座りづらかったらもったいない。触り心地、長時間座った時の感覚など、「これがいい」と思うものに出会うまで、ソファを「心地いいかどうか」の天秤にかけていくのだ。

様々な形がある中から、ジーンズを1つ選ぶとき

産地や品種など様々な種類の中から、お野菜を選ぶとき

洗剤や文房具など生活に必要なものを選ぶとき

価格の安いものや、使い慣れたものを無意識のうちに選んでしまう方もきっと多いだろう。時には思いとどまって、「心地よさ」を基準に選び直してみてはいかがだろうか。

こうして自分にとっての「好き」の感性を研ぎ澄ましていくことで、心地良いものに溢れた暮らしに近づいていることに気が付ける瞬間があるかもしれない。

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人間関係に関しても、「心地よいか・そうでないか」を起点に見つめ直してみよう。

足を運んでいるイベントや交流の場は、あなたにとって心地のよい場となっているだろうか。

心地よいと感じているのなら、その場のどんなところに心地よさを感じているのか探してみる。すると、集まる人たちの人となりや会話のペース、会場の雰囲気など、さまざまなポイントが見つかるだろう。

居心地の悪さを感じる場に関しても同じで、どんなところに違和感を感じているかを考えてみよう。
たとえ長く通っている場でも「古くからの付き合いだから」、「家から近いから」という理由で通い続けている一方で、見逃してしまっている居心地の悪さがあるかもしれない。

「心地よいか・そうでないか」、どちらにおいても見つけたポイントをきっかけに、新しいコミュニティや出会いを探してみてもいいだろう。

「心地よい」を重ねて、居心地のいいひとときを過ごす

周囲にあるモノ・コトを、心地いいかどうかで判断していくうちに、自分にとっての「好き」が浮かび上がってくる。それは対象を選定し、排斥するわけではなく、自分の解像度を上げていく作業だ。

それは、意識しない粒度で感じられるかもしれない。

夏の朝早くに起きて、まだ温まっていない、冷たい風を吸い込んだときに感じる心地よさ。

足を長く見せてくれるけど、少しお腹まわりがきついスキニーパンツ。

話を聞いているだけで幸せな気持ちになれる、友人との会話。

ふとした瞬間に湧く「あ、私、この感覚好きだな」「この感覚、ちょっと嫌だな」の気持ちを、次の動きに活かしてみる。活かしているうちに、身の回りの物が整理されたり、居住地が変わったり、自分の身の回りには、好きな人たちで溢れたりすることもあるだろう。

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1つずつ自分の「心地よさ」を集めていけば、その先にはストレスの少ない、ほっとできるような居心地が待っているはずだ。それは空間かもしれないし、人間関係かもしれないし、習慣かもしれない。

心地よさを重視して過ごすことが、自分らしい素敵な暮らしにつながることを願いながら日々を過ごしていこう。