【新連載】第1回:バリキャリ女子こそ島に!ファッション業界12年のわたしが島コンを企てた経緯|I LOVE 島男子♡

長崎県五島列島福江島にて養殖業の島男子と。二人とも絶賛彼女募集中!
長崎県五島列島福江島にて養殖業の島男子と。二人とも絶賛彼女募集中!

いきなりですが、「島コン」という言葉はご存知ですか?
「島コン」とは、日本の離島各地で行われている島在住の男性と、その他の土地に住む女性をつなげて開かれる合コンのことを指します。街コンの島版と言えばわかりやすいかもしれません。

その島コンをはじめ、島ライフの体験イベントの企画やメディア向けの島ライフPRを行うSUKI→JAPANというプロジェクトチームを2013年に立ち上げた、狩野真実と申します。はじめまして。

といっても、SUKI→JAPANは営利目的で立ち上げたわけではなく、あくまで有志4名によるチームです。打ち合わせのための離島への交通費やその他経費もほとんどが各自負担、最近少しずつギャラをいただけるようになり、活動費用が捻出できるようになったくらいの状況です。

ですので、メンバー4名全員本業が別にあり、1名がディベロッパー、私含めて3名がファッションビジネスに携わっています。私は、大学卒業後、大手アパレルやセレクトショップ、外資系商社で主に新ブランドの立ち上げやりブランディングに関わってきました。

中目黒で不定期開催されるイベント「スナックアサイ」のチーママも務めています。(現在産休中)
中目黒で不定期開催されるイベント「スナックアサイ」のチーママも務めています。(現在産休中)

ハードに働く東京ライフ

ファッション業界での仕事は、概して非常にハードです。特に私はマーチャンダイザー(商品の企画・提案、仕入れの数量や価格の設定、宣伝広告やキャンペーンの企画といった販売促進活動まで、その全てに携わるポジション)やバイヤー、ブランドマネージャーとして新規ブランドの立ち上げや出店・イベント準備等に携わることが多かったので、多いときは年に7〜8回海外出張、20代後半〜30代前半の数年間はほぼ毎日深夜まで働き、タクシー帰宅という生活をおくっていました。
昼間は展示会や商談をこなし、夜にならないと書類仕事や今後の展開について落ち着いて考えることができないような状態。深夜家に帰っても頭が冴えていて眠れないので、同じようなスタイルで働いている友だちに夜中連絡して朝まで飲み、ほぼ寝ずにまた仕事……。

絵に描いたように、バリバリのファッション業界女子として働いていたわけです。
そんなわたしがどうして、島コンや島ライフ体験イベントの企画やメディア向けの島ライフPRを行うようになったのか。まずはそこをお話したいと思います。

島コンは都会の女子も幸せにできる企画⁉

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2013年10月、11月に長崎県福江島で開催した島コンツアーのビジュアルです。

前述のように、わたし自身も、そして、わたしの周囲もいわゆるバリキャリ女子ばかり。特に20代は皆、がむしゃらに突っ走り気づいたら30代。仕事と遊びで酷使した身体は少しガタもきはじめ、いつのまにか増えた白髪とたれ始めたお尻に愕然としたり。一生懸命頑張っていればある程度評価された年齢から、結果への責任も重くなり、部下の教育についても考えなければいけないポジションに。そんな中でふとよぎる結婚や出産、というワード。

30代に入り、わたし自身も自分のライフスタイルを見直し始め、友人たちも同じように「自分のこれから」について考えるようになっていました。

スナック帰りの荒木町の駅で 島男子ウケしなさそうなファーを着ています
スナック帰りの荒木町の駅で 島男子ウケしなさそうなファーを着ています

自分の理想ややりたいことに向かって努力してきたつもりだったけれど、落ち着いて考えてみれば“やらねばならない”という責任感から頑張っていた。
仕事は順調だけれど、忙しい分、恋愛面で出会いに恵まれず、なかなかうまくいかない。

一見羨ましいような充実した毎日を過ごしてそうな友だちの多くも、実はそんな悩みを抱えていました。わたし自身は3年前に結婚し、今は産休中の身ではありますが、周りの友だちを見ていて、もう少し楽に幸せに生きる方法はないのかな、と思いついたのが島コンでした。

縁もゆかりもない島で、いきなり島コン開催を企てる

これほど美しいビーチが長崎県五島列島にあるとは行くまで知りませんでした。
これほど美しいビーチが長崎県五島列島にあるとは、行くまで知りませんでした。

出身地でもない、親戚がいるわけでもなく、縁もゆかりもない土地なのですが、もともと、わたしは長崎が好きで年に何度も通っておりました。格段、離島が好きというわけでもないのですが、長崎のことがもっと知りたくて、五島列島に足を延ばしたことも。しかし、その当時、五島列島はわたしにとって「長崎の中の離島」であり、特別な場所ではありませんでした。

ちょうどその頃、朝まで一緒に遊んでいた友人何名かが、地方に移住していきました。子育てのことを考えて、奥さんの実家である沖縄に移住した友人、家業を継ぐために佐渡ヶ島に夫婦でUターンした友人……。
これまで東京生活を満喫していた友人たちが、自然豊かな環境で新たな生活を築いていくのを見て、もしかして私自身も、周りのバリキャリ女子も、都会のものさしに縛られすぎているかもしれない、と思うようになりました。
そして、バリキャリ女子が全く違う文化・環境と出会える場所として思い浮かんだのが五島列島をはじめとした離島でした。

当時のトレンド的にも、日々の暮らしをどう豊かに過ごすかという意識が世の中で強くなってきているということもあり、都会のバリキャリ女子たちに島暮らしを提案する、というのはありかなと思いました。島暮らし=スローライフ、というイメージも強いですが、地元の活性化のために自分で事業をおこして忙しく働く人たちが増えているようだったので仕事や生き方に対して“やりがい”を求めるバリキャリ女子にも意外と合っているかもしれない、と感じました。

また、島男子との出会いを通じ、都会の生活ではなかなか出会えない島の男性の魅力に気付いてもらったり、「有名企業に勤めている男性がいい」「美味しいレストランを知っている食通男性がいい」などの都会の生活で作られたガチガチの男性理想像から一度解放されたら楽になるかな、とも思ったのです。

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島コンだけでなく既婚者も参加できる島ライフ体験イベントも行っています

一方で、多くの地域は若者の人口流出に悩まされているので、移住者が増えることは地域の課題解決につながります。
島コン、というと「島に嫁が足りないから来て欲しい」という一方的な地域の課題解決のためのツールに思われがちですが、必ずしもそれだけではない気がしたのです。

都会のバリキャリ女子の「これからの人生」への悩み。島の若者たちの「これからの島」への悩み。
両者を結び付ければ、きっとステキな出来事が起きるはず!

根拠は何もなかったのですが、元来、突っ走り型の性分のわたし。
手探りながら、島コン実現へと動き出しました。

次回は、どのようにして島コンを実現したか、島男子との出会いの話などをしたいと思います。

長崎港発着 女性参加費無料!長崎県五島列島奈留島で島コン開催!

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9月12日、13日に長崎県五島列島奈留島にて1泊2日の島コンが開催されます。
SUKI JAPANは企画・運営には携わっていないのですが、島外PRのお手伝いさせていただいています。

 五島列島は祈りの島として知られ、多くの教会が大切に守られています。来年度の世界遺産登録を目指している教会のひとつ、江上天主堂。
五島列島は祈りの島として知られ、多くの教会が大切に守られています。来年度の世界遺産登録を目指している教会のひとつ、江上天主堂。

長崎港発着で女性は参加費無料、シーカヤック等マリンアクティビティも楽しめるとのこと。島コンは男女の出会いだけでなくその土地との相性もあるので、あまり身構えず興味があればまず参加してみる、というスタンスがよいと思います。そして行ったなら最大限楽しむ努力をする、そうすればいろいろな発見やいい出会いがあるのではないかと思います。

開催地:長崎県五島列島奈留島
日程:9/12(土),13(日)
◆ スケジュール・イベント情報詳細はこちら
◆ 申し込み・問い合わせ先:
五島市商工会青年部奈留支部(担当:鹿田)
TEL:0959-64-2288
FAX:0959-64-2496
E-mail:naru@shokokai-nagasaki.or.jp
◆ イベント主催:長崎県五島市商工会青年部奈留支部
◆ 後援:奈留町商工会青年部OB会