
秋も深まり始めた11月。気持ちのいい秋晴れのなか、広々とした敷地や多様な人が行き交う町田山崎団地を舞台に、学びと余暇をテーマにした実証実験イベント「まちやま まるごと スコーレvol.5」が開催されました。
UR都市機構×YADOKARIが連携し、2024年夏より始動した「まちやま プロジェクト」は、多様なつながりの中で、これからの団地のありたい姿を描くことをコンセプトとした取り組みです。これまでに、地域の町内会、商店会、学校などと協力し、季節ごとのイベントやワークショップなどを開催してきました。
毎日の暮らしのなかでちょっと楽しい体験ができる、そんな「まちのにぎわい」を団地から広げていくことを目指しています。

今回のまちやままるごとスコーレは11/15(土)・11/16(日)の二日間にわたる開催でした!広場でのヨガや音楽ライブ、様々なワークショップや美味しいグルメを楽しみながら、団地暮らしの魅力を再発見できる機会となりました。当日の様子について、前後編のレポートにてお伝えしていきます。
前編となる今回は、センター広場で行われた15日のお話です。広場でのヨガや体験マルシェを通じて、自分の心身と対話できるような、ゆったりとした時間の流れる1日となりました。
青空の下、風を感じて自分と対話「DANCHI yoga」

センター広場で行われた「DANCHI yoga」は、3名のインストラクターによる青空ヨガ!
最初はインストラクターのyama-U(やまゆう)さんによるヨガからスタートです。団地や近くにお住まいの方々が集まってくれました。yama-Uさんが大切にしているのは、”自分に還るヨガ”。
「SNSをはじめ、日常では外からの情報をたくさん浴びるので、自分の欲しているものが見えづらくなりがち。ヨガを通して自分と向き合うことで、軸を取り戻す時間になれば幸いです。」

参加者同士で手を合わせ、体幹を支え合う場面も。「仕事とかも同じで、一人でやるより楽になりますよね」と、yama-Uさんの柔らかな語りかけに心も身体もリラックスしていきます。

第二部は田村尚子さんによるチェアヨガです。田村さんはデイサービスにて介護福祉士をしながら、ご家族の在宅介護をされています。
「ケアする人の、ケアができたら。自宅で介護をしていると、息つく暇もないという方もいらっしゃると思います。気軽に取り入れられるセルフケアとして、椅子のヨガを中心にお伝えしています。」

ご自身の介護経験から始めた、セルフケアの大切さを伝える活動。今回は田村さんが介護をする中で救いとなった書籍や雑誌、オリジナルzineの展示も行われました。
筆者の私は、まだ介護経験がありませんでしたが、いつか自分が当事者になる時のことや、身近な人がケアを必要としている可能性など、思いを巡らせるきっかけになりました。


通りがかりの方、ヨガを終えた方々が立ち寄り、各々がピンときたタイトルの本を手に取られていました。

最後は、ミナミナさんによる”やさしいヨガ”。普段から自然を感じられる場所でのヨガ時間を大切にされています。

初めてヨガをするという方、様々な年代の方も集まり、それぞれのペースで身体を伸ばしていきます。
「今回は団地が舞台ということで、ご参加いただく方の年齢層が幅広く、とても新鮮で私自身の学びにもなりました。青空ヨガで自然や風を感じながら、身体を動かすことの楽しさを伝えられたら嬉しいです。焚き火を囲んだヨガも、すごく心地いいのでおすすめですよ。」

お散歩ついでに、“これ、やってみたかった” にトライ!体験マルシェ
青空ヨガの会場の周りでは、ものづくりや身体ほぐしなどの体験マルシェが行われました。
「まるはち一箱古本店」では、ミニちゃぶ台作りのワークショップを開催。子どもたちも興味津々でしたが、親御さんやシニアの方、若い女性も和気あいあいとDIYに挑戦されている姿が印象的でした。

「ものを作ることと、使うこと。既製品を買うよりも、二度おいしい感じがして好きです。ワークショップでは、居合わせた人たちでドラマが生まれるので面白いですね。端材を使うことが多いので、どうしたら活かせるのか色々試して作っています。」
人とのコミュニケーションを楽しみながら、ものづくりをされている八塚さん。今回は広場の憩いの場として、実験的にベンチも設置してくれました。

土台に使われている鉄パイプは、工事現場の足場に使われていたものだそう。端材の組み合わせで、こんなにカッコよく生まれ変わるとは驚きです!

本を読んだり、おやつを食べつつおしゃべりしたり。ギャラリーなどにも似合いそうなルックスですが、座ってみると遊具のようなワクワク感と木の温もりが心地よく、ぜひ常設していただきたいくらい。

山崎団地のご近所にある桜美林大学。アートを専攻する学生が立ち上げた「ぼくらのサークル」は、アートにまつわるワークショップ企画を中心に活動しています。
今回でまちやままるごとスコーレへの参加は3回目!季節は秋ということで、毛糸を使ったワークショップを考えてくれました。みんなで小さなタペストリーを作って、最後はガーランドにして繋げていきます。

毛糸の組み合わせ方で一つ一つ表情の異なるタペストリー。「その組み合わせもかわいいですね」と、感想を伝え合う声が聞こえてきました。

「今回はゆったりと手仕事をするような雰囲気で、子どもだけじゃなく大人の参加も多くて新鮮でした。地域の方々とたくさんおしゃべりができて楽しかったです。」
いつも新しいワークショップの企画で彩りを与えてくれる桜美林大学のみなさん、嬉しそうに話してくれました。
町田市鶴川にサロンを持つ「aroma&craft greeen」のテントでは、身体ほぐしとアロマ販売の出店がされました。お昼寝したくなるような広場の一角で、マッサージが受けられる至福な空間です。アスリート向けのマッサージに必要な筋肉をほぐす技術と、アロマオイルでリンパを流すマッサージ。その2つを掛け合わせた施術、”スポーツアロマ”が体験できました。

自分だけではケアできていない部分に気づき、ほぐしてもらうことで、心もスッと軽くなります。

「大人だけじゃなく、スポーツをしている子どもたちもやっぱり身体のケアは大切です。長く続けていけるように、運動後のケアについてお伝えしています。ペット用の施術もあるので、ご家族のお悩みに合わせてお応えできれば。」
持ち歩くことのできるアロマミストは、シュッとひとかけで気分が落ち着きます。疲れが溜まった時や、リラックスしたい時のお守りになってくれそうです。

みんなで描く、町田にモノレールが通る未来
広場の一角では、町田市による木曽山崎団地地区のまちづくり広報&モノレールペーパークラフト作成が行われました。
現在町田市が作成中の「木曽山崎団地地区のまちづくり構想」改定素案について、職員の方々が図を用いながら説明してくれます。
どのようなまちづくり案があるのか、もっと住民の方々に知っていただき、多様な意見を反映していくための第一歩です。


「まちづくりは、そこに住んでいる方々が一番納得いく形であるべきだと思うので、まずは計画について知っていただく活動を増やしていきたいです。どんなことが求められているのか、様々なご意見を集めていけたらと思います。」
ブースでは ”モノレールが通ったら行ってみたい場所は?” “団地にあったら嬉しい施設” などのアンケートも行われ、未来の町田の話に花が咲きました。

二つのイベントが同時開催!団地内に活気が溢れました
11月15日(土)は、他にも二つのイベントが同時に行われ、たくさんの人で賑わいました。
【第2回 まちやま祭 ~地域の学び場フェス!: 山崎団地名店街】
山崎団地名店街エリアで行われたのは、東京都立山崎高等学校が主体となる「第2回 まちやま祭 ~地域の学び場フェス!」です。

2回目の開催となる今回は、高校生と地域企業が協力して準備してきた研究発表や展示、物販など盛りだくさんの内容!広々とした敷地に幼稚園から大学までの教育機関が集まる、山崎団地エリアならではの特徴を活かした、多世代交流の機会となりました。

【ぼくらのカーブーツ :さんのはし仮設広場】
名店街を抜けて少し歩いた場所では「ぼくらのカーブーツ」が開催されました!プロもアマチュアも一堂に会し、個性あふれる見どころたっぷりなフリーマーケットです。

いつもは空き地になっている広場が、大型のマーケットに大変身する光景は圧巻です。どんなお宝と出会えるのか、入り口に入る前からワクワクします。マニアから通りがかりの人まで、たくさんのお客さんで賑わっていました。

多世代が集まり、まちやまエリアのパワーを感じる一日に
まちやままるごとスコーレvol.5、一日目は青空ヨガや体験マルシェを中心に、ゆっくりと自分の癒しを探せる時間となりました。
日々を生きていると色々なことがありますが、ケアの選択肢や、自分の心が喜ぶことを知ってると、「つまづいても大丈夫」と信じていける気がします。穏やかに流れる時間の中で、人が交わり、知恵を分け合えることの幸福を感じつつ、1日目は幕を閉じました。

2日目は敷地を広げて、音楽ライブや団地の探検やピクニックなど、さらに楽しい企画が目白押し!後編のレポートもぜひお楽しみに。
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