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未来団地会議 鶴川団地プロジェクト

鶴川ダンチホリデイ vol.5 | 経験は力なり!防災デイキャンプで学ぶ、生きる知恵

2026.02.03

2025年12月20日(土)、町田市の鶴川団地にて「空き地に集まる、団地暮らしの”あったらいいな”」をテーマに開催している、鶴川ダンチホリデイvol.5が行われました。

鶴川団地の広い敷地を、どうしたら楽しく活用できるのか?空き地となっている場所に「鶴川なかにわBASE」という名前をつけて、マルシェやワークショップなど地域の人と人を繋げるイベントを実験的に開催しています。

5回目となる今回は、前回好評だった「たのしくそなえる、防災デイキャンプ」がパワーアップして帰ってきました!

防災にまつわるワークショップや紙芝居に加え、自分のテントを張ってキャンプ気分を味わえるエリアや、ダンボールで作る秘密基地ゾーンも出現!生きる学びが盛りだくさんの、鶴川ダンチホリデイvol.5の様子をお伝えしていきます。

キャンプで遊んだ経験が、非常時にも生きてくる

今回は、鶴川ダンチホリデイの会場となる「なかにわBASE」の半分が、その日限りのキャンプ場に大変身!テントなどの道具を持ち込んで、区画内でデイキャンプを楽しむことができます。

キャンプや防災のノウハウや、初心者の方も質問ができるように、町田市防災アンバサダーのコウダミキさんがアドバイザーを担当してくれました。コウダさんは防災士のかたわら、キャンプ歴15年以上、年間50泊以上のキャンパーとしても活躍されています。

「道具は揃えたんですけど、まだ上手く使いこなせていないので、こういう機会に学べたらいいなと思って参加しました。」とお話をしてくれたのは、お子さまを連れてデイキャンプに遊びに来てくれたお父さん。

それぞれの知識に合わせ、学びを共有できる機会となりました。

【キャンプと防災① 火おこしワークショップ】

今回キャンプエリアでは、キャンプと防災に役立つワークショップが開催されました!

一つ目は、焚き火の火を起こす体験です。焚き火は火を安定させるまでが難しいイメージがありますが、コツや原理が分かれば誰でもマスターできます。非常時にはガスや電気が止まってしまう場合もあるので、火の知識が少しでもあると安心ですよね。

コウダさんのレクチャーのもと、基本的な火の起こし方を学んでいきます。

まずは着火剤やその代用となるものを、焚き火台にセットします。今回使用したのは牛乳パック!内側に塗られたパラフィンがいい仕事をしてくれます。外で調達する場合は、松ぼっくりや杉の葉が燃えやすいそうです。

牛乳パックを小さく丸めて、焚き火台にセットします。

次に、薪の準備です。ここでのポイントは木の種類!まずは燃えやすい針葉樹から火をつけていき、安定してきたところで燃焼がゆっくりな広葉樹に移すと上手に焚き火ができます。

使いやすいサイズにするために、みんなで薪割りをしていきます。果敢に挑戦して上達していく子どもたちの姿がたくましいです。

着火剤の牛乳パックの上に針葉樹の薪を組み、火を着けたら様子を見ながら薪をくべていきます。

「トングってけっこう重たいね」
「こっち側に立つと燃えちゃう!」

新しい発見の言葉が行き交い、火の扱い方や気をつけるべきことが自然と身についていくワークショップでした。

【キャンプと防災② もしもの時のおやつ作りワークショップ】

ワークショップ二つ目は、”防災おやつ”作りです!最小限の材料で、おいしい蒸しパンを作っていきます。

なぜ防災でおやつ作りをするのか。食糧不足時のエネルギー補給としての役割もありますが、災害時の「心を落ち着かせる時間」を作り出せることは、気持ちを保つためにも重要です。

不安を和らげる”心の防災食”として、キャンプでも役立つ「おいしい備え」を体験していきます!

今回使った材料はこちら。ホットケーキミックスは小麦粉や米粉などでも代用できます。

「おいし〜!!」と目を輝かせながら、出来上がった蒸しパンをみんなで頬張ります。

もちろん、災害時に使える材料は限られていますが、息抜きの大切さを知っているだけでも、きっと”もしもの時”の心の支えにつながります。

紙芝居にダンボール秘密基地づくり、たのしくそなえる工夫がたくさん!

キャンプエリア以外でも、防災を学べる企画が用意されました。キーワードは「たのしくそなえる」こと!

【防災にまつわる紙芝居】

鶴川団地で活動するコミュニティビルダーの二人による紙芝居。防災と関連するお話を読み聞かせてくれました。

紙芝居が始まると、興味津々で集まる子どもたち。集中してお話を聞いている様子が、背中からも伝わってきます。

【どうする??防災クイズ】

災害が起きた時、取るべき行動を2択クイズに!“こんな時、どうする?!”という、実際の場面を想像しながら答えを出していきます。

正解すると「イェーイ!」とみんなで喜ぶ様子に、観戦する大人たちの顔もほころびます。

参加者の方々には、非常食として「アルファ化米」がプレゼントされました。アルファ化米は、一度炊いたお米を乾燥させたもので、水やお湯を入れるだけでふっくらご飯が食べられます。

非常食も一度食べてみて、自分の好みの味や、実際に使う時の調理方法などを知っておくことが大切。「どのくらいストックしておくべきか?」「弱っている時に食べられるか」という想像にも発展していきます。

【ダンボールで秘密基地づくり】

今回特に盛り上がりを見せたのが、ダンボールや廃材を使った秘密基地づくり!

避難所での生活では、どうしても人との距離を取りづらく、精神的な負担がかかりやすいです。自分のパーソナルエリアを楽しく作れたら、少し心が軽くなるのでは…そんな想いも込めて企画されました。

みんなで協力して、仕切りや屋根を作っていきます。

子どもと一緒に夢中になっている大人の姿もちらほら。それぞれのこだわりが詰まった秘密基地が次々と誕生し、なんだかお祭りようです。

【いざとなった時の「どうぐ」体験会 】

非常時にどんな防災どうぐがあるといいのか、実際の使い方を体験できるワークショップも用意されました。

非常用トイレのセットや、雨水などを濾過できる道具、エアーマットなどが並びました。

意外と知られていなかったのは、アルミシートの保温力の高さ。冬本番の気温でしたが、エアーマットの上で寝転んでみたところ、アルミシートの有無で体温の奪われ方が全然違います。1.2時間くらいはそのまま寝ていても耐えられそうでした。

定番グッズも実際に使用してみると、活躍シーンがより具体的に浮かぶようになります。

【防災バンダナをつくろう!】

町田市防災アンバサダーの三木佳代さんによる、「防災バンダナ」を作るワークショップも用意されました。

「防災バンダナ」は避難所生活や、迷子対策に使われることの多いアイテムです。名前やアレルギーなどの医療情報、緊急連絡先などを記載して、避難バックへ入れておけば、代わりに必要な情報を相手へ伝えることができます。幼い子や、非常時に話すことが難しい場合などに役立ちます。

また、好きな絵や色が散りばめられたバンダナは、気持ちが落ち込みそうな時のお守りになります。

【町田の起震車「ぐらり号」がやってくる!】

今回も町田の起震車「ぐらり号」が出動してくれました。最大で震度7の揺れを体験をしながら、地震が起きた瞬間にとるべき行動を学ぶことができます。

大きな揺れを初めて体験する子も多く、驚いた表情の子や笑っている子など反応は様々。怖がって乗らずに見学する子もいましたが、親子で話して考えるきっかけになれば100点です。

アイテムから知る、日頃の備え!マーケットエリア

日頃から暮らしに取り入れられるもの、いざという時に便利なものと出会えるマーケットエリアも登場しました。

“自助共助アイテム”を紹介しているのは「YouYouLiving」。前回の鶴川ダンチホリデイvol.4にて、能登の復興状況や活動についてお話してくださった丹羽昭尋さんが運営されているショップです。

こちらの物販の売り上げも、能登の復興支援金として活用されます。

災害時に気持ちがふさいでしまう時に、少しでも元気が出るようにとカラフルなもの、デザインが素敵なものを中心にセレクトされています。

能登支援のために作られたステンレスの真空二重タンブラーは、冷たいものや温かいものの温度を保ってくれます。普段使いにも、アウトドアでも重宝するアイテムです。

他にもベトナムの女性や障害者施設の職業支援と、サッカーチームのグッズを結び合わせた商品も。お気に入りを見つけつつ、誰かのサポートにつながるアイテムが様々に並んでいました。アイテム一つ一つから、様々な学びが得られるショップです。

環境と人に優しい”エシカルアイテム”との出会いの場となったのは「HONOTOKIKIブースです。みつろうラップや竹歯ブラシなど、自然素材で環境に優しい日用品がずらり。実用性やデザイン面にもこだわったセレクトで、暮らしへの取り入れやすさを大切にされています。

店主の小林貴子さんがお店を始めた背景には、コロナ禍での内面と向き合う時間や、居住されていた熊本での度重なる水害などがありました。環境問題や自分たちの暮らし方の影響について振り返り、「まずは家で始められることから」と環境にいい日用品を調べていったそうです。

「こういうものって完璧主義になりがちですが、できる範囲でいいんです。私も体調が悪い時は便利なものに頼っています。」と小林さん。

エシカルなものに関心はありつつ、”高くて続けるのが難しそう”というイメージがありましたが、小林さんのやわらかな言葉で身近に感じることができます。

ちょうど歯ブラシが広がってきていたことを思い出し、私も竹歯ブラシを使ってみることにしました!

後日実際に自宅で使ってみると、木のヘッドが口内に優しく、一方でしっかり磨けて感動。レギュラーで使うことになりそうです。

防災グッズも同様に、いつも使っている物の代用から少しずつ取り入れると、負荷なく試していけますね。

また、マーケットエリアにはこだわりのフードやスイーツを提供してくれる、3台のキッチンカーも登場!学びの合間にホッと一息、休憩できるスペースも設けられました。

▶︎POR-BONM

オリジナルの浸し液を使用した創作フレンチトースト!しっとりもちもち食感で、満足感たっぷりスイーツです。

▶︎空とぶからあげ

塩ダレ秘伝みそにしっかりと漬け込まれたからあげ。熱々でジューシーな唐揚げをほおばると幸せな気持ちになります…。

▶︎Farmars’ Kitchen .D.

農家直送の野菜やお肉を使ったフードやデザートは、ソースも全て手作り!旬の果物を使用したジェラートも大人気でした。 

終わりに

最後は段ボールの秘密基地を、「よーい、ドン!」で片付け大会!どんどん段ボールを運んでくれた子どもたちのおかげで、あっという間に片付いてしました。

今回も各々が楽しみながら、防災の知識を持ち帰ることのできる1日となりました。ここで学んだ備えが、もしもの時のお守りになりますように。また次回も、この場所で再会できることを心待ちにしています!

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