• 新年の抱負というわけでもありませんが、今年は砂漠を走るレースの年間チャンピオンを目指すことにしました。1週間で250kmを自分の足で走り切る大会を4戦して総合順位を競うレースシリーズです。

    最初は完走で満足していたのに、慣れというのは恐ろしいものです。毎年出場していると、もっと走れたはず、まだまだ行ける、という風に自分に挑むことに。挑戦しつづけることが日常に溶け込みつつあります。その一環で出場費用を募り、クラウドファンデ[…]

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  • 前回記事から「空白の半年」の間に、近所の山小屋を買うことに決めたり、ハワイのランニングレースで3位になったり、地域おこし協力隊としての仕事の任期が最終年度を迎えたりしていました。若岡です。改めましてよろしくお願いします。

    「地域おこし協力隊ってなんぞや?」という問いにざっくりお答えしますと、田舎に住んで仕事をする国の制度です。任期は最長で3年、仕事の中身は住んでいる地域によって多種多様。上毛町では、移住希望者の窓[…]

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  • 若岡拓也 さんのプロフィールが更新されました。 5年 7か月前

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  • 若岡拓也 liked さわだいっせい comment. (So far, さわだいっせい has 4 likes for this comment) 6年 1か月前

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  • 寝転んで星空を眺めていた。ひとしきり雪が降ったあとで大気は澄み渡り、名もない星々が煌々と輝いていた。白色に染まった山の中はとても静かだった。雪が全ての音を吸い取っている。そう思わせる静寂があった。−20℃の雪山には物音をたてる動物はいない。例外は僕と友人たちだけ。周囲は沈黙と暗闇に包まれている。例外的に、僕はダンボールにも包まれていた。

    というわけで雪山へ行ってきました。そして、つくってきました、ダンボールハウス。大寒波[…]

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  • 若岡拓也 さんのプロフィールが更新されました。 6年 2か月前

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  • 前回からご無沙汰しております若岡です。年をまたいでしまい、かなりのブランクがありますので近況報告いたしますと、昨年後半はつくるラッシュでした。
    きっかけは思いがけない出会いから

    まずは住居。誘われるがままにコンテナ暮らしを始めました。工事現場でよく使われているアレです。間取りは6畳のみ。オプションなしで実に潔い。かけそば、素うどん並のミニマムさです。

    思いがけずにコンテナライフを始めるに至ったのは、「家族[…]

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    • 自分で手を加えていくコンテナ暮らし、楽しそうですね〜。個人的には家族が気になります……!次回も楽しみにしてます!

  • 若岡拓也 さんのプロフィールが更新されました。 6年 5か月前

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  • 若岡拓也 さんがプロフィール写真を変更しました 6年 5か月前

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  • 熊本地震から3カ月が過ぎ、メディア露出は落ち着いたものの、現地ではいまも生活再建、復興に向けた取り組みが続いている。そのひとつが、熊本市の崇城大学キャンパスにつくられたボランティアビレッジだ。多数のボランティアが宿泊するため、施設の規模は小さくないが、それでも極めてミニマムである。

    必然のもと生まれたミニマリズム
    施設の真ん中にアースバッグのドームを据えていることからも、そのコンセプトが見えてくる。近場でま[…]

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  • ロックフェスを思い出した。訪れての第一印象だった。巨大なテントと、まるっこいフォルムのドームのイメージに引っ張られたからだろう。周囲にあったテント村も影響している。巨大テントの中にはバーやステージ、多数のテーブル席が並ぶ。まるっきりフェスである。ドームの直径は6mほどで、天井がない。内部には竹の階段と、竹で組んだロフトがあるだけで、あとはがらんどう。どうやって使うのだろう、不思議な空間だ。

    正体は復興支援の拠点[…]

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  • 前回記事から3カ月近く空いてしまい、すみません。その間に、7日間250kmを走る「サハラレース」の30代部門で優勝してきました。恐縮です。

     

    中には被災を笑い飛ばす豪傑も
    砂漠の美しさや広大な大地を横断していく喜びは素晴らしいものです。それにも増して楽しいのは、走り続ける1週間を仲間たちと共有できることにあります。毎日スタートとゴールを繰り返す中、走っている間はもちろんライバルですが[…]

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  • 田舎暮らしのフロンティアが、ここ、上毛町にもあります。

    福岡の東端、大分との県境にある上毛町は地理的に見ても「辺境」です。その中でも、一際ひっそりとしているのが山の行き止まりにある有田地区。棚田の緑と石垣の対比が美しい11軒の民家からなる小さな集落です。数年前までは、住んでいる人以外ほとんど訪れることのなかった集落の古民家に、今では年間1200人が訪れています。

    この古民家こそが、僕の職場、「ミラノシカ」です。[…]

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  • <前回までのあらすじ>
    あな悲しや、ブラジルのジャングルを走って帰国後に待ち受けていたのは無職という現実であった。「いいとこあるよ」。知人の紹介で、無職透明にして色彩を持たない若岡は、なんとか仕事を見つけて福岡県に出稼ぎへ。向かった先は大分県に接する福岡県の小さな町だった(回想終了)。

    かみげ、じょうもう? いいえ、こうげです
    上毛町。かみげ、じょうもう、うえげ……。同じ県内なのに、福岡市内ですら町名をまとも[…]

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  • ジャングルを走るランナーはミニマリストでした。身につけるのはバックパックひとつ。1週間分の食糧からベッドまで生活の全てが背中に詰まっています。グラム単位で減らし重量はわずか10kg。小さな荷物を担いで得られたのは最上の日々でした。

    わずか、と書きながらも10kgというと、重さにして大人のしばいぬ1匹分。背負って走り続けるには少し骨が折れます。少しでも軽くしたいというのが人情です。1時間ほど悩んでコーヒー用のカップを荷[…]

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  • ジャングルマラソンからちょうど1年がたち、砂漠を走ってきました。
    今年はチリ北部で開催されたアタカマ砂漠マラソンに出場。こちらも1週間で250kmを走るレースです。結果は168人中、日本人最高となる27位でした。
    日中は30~35℃、夜間は-3℃という寒暖差に加え、最高標高3000mと高山病にも苦しめられるタフで楽しいレースでした。砂漠話をしたいところですが、帰国してそばを食べてひと心地ついたところでして、今回もジ[…]

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  • バックパックひとつの旅が好きだった。最小限の荷物で飛び出すと、心まで軽やかに、自由になれる気がした。でも昔は知らなかった。軽やかさの代償に失われているものがあるなんて。ジャングルで過ごした1週間でちょっぴりそんなことを考えました。

    装備品は肩に食い込む10kg超
    ジャングルマラソンの大きな特徴は、食糧や衣類など生活に必要な全てを背中に担いで走ることでした。
    ジャングルと聞くと、狩猟・採集で現地調達というイ[…]

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  • 身体がふわりと宙を舞った。一瞬遅れて衝撃がやってきた。何が起きたのか。時間を巻き戻すと、何のことはない。飛んだわけではなく、木の根につまずき、派手に転んだだけだ。木の根、ツタ、動物の掘った穴。ジャングルには天然のトラップがあちこちに待ち構えている。
    すぐさま立ち上がり、再び走り出す。1秒でも時間が惜しい。もっともタイムや順位はどうでもよかった。約束を果たさなければいけないのだ。
    「医者を呼んでくれ」
    しゃがれた声[…]

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  • 前方の茂みから乾いた音がした。何か動物がいる。立ち止まり、いつでも引き返せるように半身の姿勢を取る。気休めなのはわかっている。草むらの向こうにいるのがジャガーだったら決して逃げられまい。
    「今のうちに遠ざかれ」「きっと違う。正体を見極めろ」。
    頭の中では相反する命令が主張し合っていた。流れ落ちる汗が足元の枯葉を濡らす。僕は息を殺して立ちすくんでいた。
    不意に草むらから黒い影が飛び出した。安堵のため息をつく。小さなトカ[…]

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