至高のコーヒーと読書で贅沢なひとときを。フランスのフードトラックが素敵すぎる

Via:milkdecoration.com

フードトラックから、コーヒーやスナックを買って食べる。今ではそれほど珍しい光景ではないだろう。けれどこのフランス生まれのライトグリーンのフードトラックが売っているのは、それだけではなかった。このトラックには、文化的な時間を楽しめるとっておきの仕掛けがあるのだ。

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このフードトラックの名前は、フランス語で「4L librairie-café」。「4L」とはフランスの自動車メーカー「ルノー」が手掛けた車種のことを指し、日本語にすると「バンの書店カフェ」とでもいったところだ。確かに言われてみると、クルマの窓から本が並んでいるのが見える。

このフードトラックを企画したのはカフェオーナー……ではなく、なんとフランスのデザイン会社の「Be-Pôles」。自社で企画したガイドブック兼写真集コレクション「Portraits de Villes」(街のポートレート)を取り扱うために、このフードトラックを作ったのだという。「Portraits de Villes」は世界中のさまざまな都市の中から一都市を取り上げ(例:ローマ、ロサンジェルスなど)、フォトグラファーがその街を旅しながら撮影した写真を一冊にまとめるという、とても挑戦的なガイドブック的フォトブックなのだ。

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そんな「旅人として街を眺める感覚」を大切にしている「Be-Pôles」は、現在28冊にもなった「Portraits de Villes」シリーズを知ってもらう場として「旅する書店」を作ってしまった。ただの本屋にせず「カフェ」を作ったのは、「街が持つ物語を伝えるために、コーヒーを飲みながらじっくりと本に向き合ってほしい」という気持ちからだという。

ちなみにこのコーヒーだって、適当なものをサーブしている訳ではない。1892年にオープンしたフランスの老舗カフェである「Cafés Richard」とコラボした至高の一杯なのだ。コーヒーの芳香を楽しみながら、フォトブックを眺めて遠い異国の街に想いを馳せることができる。小さなフードトラックが提供してるのは、とても贅沢な時間だ。

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2016年9月の誕生以来、このフードトラック「4L librairie-café」は、フランス中を旅してまわっているという。ある時はイベント会場で、またある時はホテルやデパートの前に出没したりするそうだ。

書店でもあり、カフェでもある「4L librairie-café」。このフードトラックが人々に提供しているのは、一冊の本以上、一杯のコーヒー以上の価値のある贅沢な旅の時間なのだ。

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