自由自在に変化する、幾何学模様のオブジェ「Pop Up Habitat」
どこに置いても目を引く金色のオブジェの「Pop Up Habitat」。ただの金色のオブジェかと思いきや、よく見てみると、見たことのある物でできている。実は、この「Pop Up Habitat」は、写真撮影などで使われるレフ板でできているのだ。
軽くて持ち運びが可能なレフ板は、丈夫なうえに積んでも崩れない。そこに目をつけたのは、北京を拠点として活躍する建築事務所People’s Architecture Officeだ。丸型と縦長型のレフ板をベルクロ(マジックテープ)で繋げ、小さなものはテントから大きなものはオブジェまで、まさに自由自在に形を変えられるのだ。
テントは防水加工がされており、組み立てが簡単なので、どこにでも設置できる。そして、そのテントを数個並べて、上に丸型のレフ板で作ったオブジェを重ねれば、上の写真のように、ちょっとした子供の遊び場にもなる。更に、一つ一つの小さなレフ板のオブジェを重ねたものは、内部が広い空間でできているので、下の写真のようにイベント会場としても利用可能だ。
キラキラ輝くPop Up Habitatは、見るだけではなく、直に触れてみるもの楽しい。触れることによって、建築の面白さが発見できるからだという。レフ板の、レフ板としてではない斬新な利用の仕方が、建物として、そしてオブジェとして、うまく形に出た例だと言えるだろう。