たゆたうくらげに抱かれ、愛を誓う「Floastic」

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コネチカット州New Heavenの公園に突如現れた、宙を漂うまるでくらげのようなこの物体。こちらは、アメリカのデザイン事務所QASTIC
Labが、公園で結婚式をあげたいという顧客向けに設計をした特設テント型結婚式場である。

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公園という公共の場で行われた、結婚式という私的なイベント。ヘリウムガスを含んだ、淡く水玉模様を浮かべたクラゲの「傘」の部分が屋根になる。周囲との境界線を引くのは、空に開放された「傘」から垂れるのは薄いベールの布だ。

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緻密な設計により浮力を最大限に生かし、クラゲをモチーフにする目にも楽しいデザインとなった。
このように、外と内を隔てるのは薄い布一枚、というような曖昧な境界線で区切られた空間は、視点によりパブリックであるかプライベートであるかの区別ができる。

外側に居る人にとってはパブリック、しかし渦中に居る人にとってはプライベート。それ以上でも以下でもない。その境界線は不透明ではあるものの、春の陽射しのもと、たゆたうくらげに抱かれれば、愛だってそこに誓える。

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優しく揺れるくらげの眼差しの行方は知らずとも、愛を誓うロマンチックな場所にはぜひ、あなたにとっての、とっておきの場所を選んで欲しい。

via:urdesign.it