わずか6㎡、ちいさな女の子マーヤのおうち「Maja’s Wooden House」
この小さな家はちいさな女の子「マーヤ」の家だ。彼女の両親が家を建て替えたとき、庭には木材と土砂の山が残された。これらの残ったものを利用して建てられたのがマーヤの家。当初のコンセプトはツリーハウスだった。
とても残念なことに、マーヤの庭にはツリーハウスに適した木がなかった。そこで建築会社Ultra Architectsは木の代わりに土砂を山に見立てて、山小屋のような家を建てた。山の傾斜を利用して遊べるように滑り台を設置した遊び心あふれる家だ。家のメインデザインは、マーヤがレゴで組み立てた家に似たものが採用された。子供の意見もきちんと取り入れてくれているところに好感が持てる。
家の中はわずか6㎡の広さで子供用の机といすが置かれただけのシンプルなつくりだが、絵を描いたり積み木やパズルで遊んだりするのには十分な広さだ。外には滑り台もあるし、デッキや階段に腰掛けて本を読むこともできる。大勢の友達を呼んで一緒に遊べるように、滑り台に面した壁はひろく開け放つことができるようになっている。
もし天気が悪くても心配はいらない。ドアや窓を閉めたときも、子供の健康を考えて換気に充分配慮されているからだ。屋根についている煙突は、飾りではなく、換気口として機能するようになっている。
現在はマーヤが使っているこの家も、家族の状況に合わせて変化できる可能性が感じられる。マーヤが学校に行っているときに彼女ののママがくつろぐスペースにしてもいいし、みんなでご飯を運んでここで食べたりしたら、ピクニック気分でいつものごはんも違った味に感じるかもしれない。
家の庭にこのようなスペースがあったら気軽に気分転換ができて家族みんなハッピーでいられそうだ。
文=加藤聖子
Via:
archdaily.com
designrulz.com