テーマは落書き?屋根の上に誕生したタイニーハウス「Workshop in the City」

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壁の機能とはなんだろうか?物理的な(もしくは哲学的な)意味である空間とある空間を分ける物と言える。しかし今回は壁のもう一つの機能に着目しよう。それは「落書きできるスペース」という機能だ。

南米チリにある「Workshop in the City」と名付けられた屋根裏部屋ならぬ“屋根上部屋”は落書き用につくられた作業部屋である。

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11.5平方メートルのティンバーで作られたこの部屋は、人が2人寝れるほどの大きさがある。室内はいたってシンプル。木のフローリング、白い壁に部屋の端から端まで伸びる大きな1枚の作業机があるのみだ。他より頭一つ分ニョキッと出ているため、大きな細長い窓と天窓からそそぐ光のおかげで室内は明るく快適にストレスなく作業できる。逆にカーテンで外を遮れば、とことん考えごとに集中でき、作業を深化できる。

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一番のポイントは壁がホワイトボードとなってるところ。壁に文字を直接書き込めるのだ。室内で書き込めない場所を探す方が難しいくらいだ。子どものように溢れ出るアイデアを忘れないように書き留めて、見える化して、それらを関連づけて、アイデアを具現化できる。

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社会的にはタブーとされがちな「落書き」。しかし、想像をそのまま具現化できる落書きのメリットをあえて活かす方法を考えてみるのもひとつの手ではないだろうか。

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Romero Silva Arquitectos
Bruno Giliberto