中国の伝統的な庭が映画館に。コミュニティを重視したオープンスペース

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中国の首都、北京。なかでも特に歴史のある白塔寺地方で2016年9月24日〜10月1日、「北京デザインウィーク2016」と題したイベントが開かれた。同イベントでは「バイタシネマ」という映画のイベントが行われたのだが、その場所が非常に面白かった。中国の伝統的な趣のある庭を、映画館として生まれ変わらせたのだ。

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バオアーキテクツによって提案された同企画。歴史のある場所で見る映画は、非日常的なコンテクストが加わることによって、違った意味合いや楽しみ方ができる。昼間は室内で映画を見ることができるという。

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夜になればこのような野外映画館に早変わり。歴史のある建物の中で見るもよし、囲まれた庭で見るのもまた楽しそうだ。

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この場所は、フランス大使館との共同事業として正式にカルチャースペースとして生まれ変わるのだそう。中国の伝統的な庭や建築形式はもともとコミュニティを重視したオープンなスペースとなっているため、手を加えなければならないところはそれほど多くないらしい。東洋の建築技法と西洋的なデザインの概念が合体した、まるで機能性と審美性の太極図とでも比喩したくなるくらい、なんとも言えない粋な感じが見て取れる。

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近代化がどんどん進む中国。歴史的建物の活用法のひとつとして、このような取り組みも大事になってくるのではないだろうか。

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