太陽の動きに合わせて回転する家「The Revolve House」

via: revolvehouse.com

2016年10月、カリフォルニア州のサクラメントでタイニーハウスコンペティションが開催されました。環境に配慮した建築、規模を縮小したサスティナブルな生活を推進することを目的としています。カリフォルニア州の大学から10チーム参加し、ソーラーエネルギーを動力として太陽の動きに合わせて回転するという斬新な家を出展した、サンタクララ大学が優勝しました。

サンタクララ大学チームはこの回転する家「The Revolve House」を非営利組織Operation Freedom Pawsに、低コストに建築できる短期間居住用の住宅を提供するためデザインしました。

Operation Freedom Pawsは退役軍人を手助けし、補助犬を訓練するための組織。退役軍人の自立を促すための第一歩として、自宅に戻る前に補助犬と共に指導を受けながら一般人としての生活に順応していくための場所が必要なため、ドッグフレンドリーかつ落ち着ける環境を目指したタイニーハウスを提案したのだそうです。

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The Revolve Houseは延べ床面積22平方メートルで、SIP(構造断熱パネル)を使って建設されました。キッチンとダイニングスペースはプルダウン式のテーブルで仕切られ、シャワールーム、壁に収納するタイプのベッドのある居間兼寝室があります。6人座れるルーフデッキもあり、外側の階段を使って上ることができます。

屋根には330Wパネルが8枚あり、家で使用するエネルギーを得ることも可能。このパネルは塩水を使用した環境配慮型のバッテリーにつながれているのだとか。太陽電池の効率を上げるため、Colossun製の大きなリングの上に乗っており、ソーラーパネルがいつでも太陽光をめいっぱい受けられるように回転します。排水はフィルターによって処理され再利用できます。

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退役軍人の自立のためという使用目的を果たしつつ、エコフレンドリーという価値もプラス。学生たちがいろいろ話し合いを重ねて、試行錯誤しながら協力して作り上げたのが伝わってくるお家です。

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