窓からの眺めを絵画のように切り取り、独り占めできる家「Forest Pond House」

画家クロード・モネの『睡蓮』が物語るように、美しい池はいつでもわたしたちの心を魅了してやみません。
そこに浮かぶ蓮の花や、水面に反射した日の光は水辺でしか見られないスペシャルなもの 。
でも、そんな情景をもっと間近で鮮明に感じることができないだろうか、と思ったことはありませんか?
そう考え作られたのが、イギリスの建築会社TDO Architectureによる「Forest Pond House」—森の水辺の家—です。

そのダイナミックで独特のフォルムは、林にいきなり現れた未知への扉。
一見、いったいそれが何であるのか全く想像のつかないその建物は、アーチを描きながら水辺へ見る者を誘ってくれます。
さらに、ひょこんと池の上へ突き出した空間 は、階段を下りるだけで水の上に浮いているような気持ちになれる特別な一室です。

静けさの中、大きな窓から一人だけで見つめる水辺の光と森林の木漏れ日のコントラストは、そこにいるだけで瞑想をしているかのよう。
水面で起こるひとつひとつのことを大事に見つめることのできる空間は、自らの日々を静かに振り返るにも最適の場所です。

きっとモネも毎日こんなふうにして水辺に足を運び、一人座って、ただそこにある風景を楽しんでいたに違いありません。
もし19世紀にこの家があったとしたら、真っ先にこの家を欲しがるのはきっとモネなのではないでしょうか?

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via: homedsgn.com