森林浴が満喫できる隠れ家「デルタ・シェルター」

四方を森に囲まれたこの隠れ家はOlson Sundberg Kundig Allen Architectsが設計した「デルタ・シェルター」だ。

大きな窓は四季折々の美しく変わる風景を映しだす。留守の間、大きな窓は引き戸タイプのシャッターで完全に閉ざすことができるので、セキュリティも万全だ。

「デルタ・シェルター」は、1000平方フィート(約93平方メートル)ほどの広さの合わせ鋼板でできたキューブ型のキャビンを4本からなる鉄骨柱の上に設置した高床式の隠れ家だ。

オーナーは、山での冒険を楽しむために彼の友人たちと過ごせるコンパクトで尚且つメンテナンスが簡単で頑丈なキャビンを希望した。

「デルタ・シェルター」は外壁が鋼板でできているため、非常に堅牢だ。

建物は3階建。1階は半分が駐車場で残り半分はユティリティーと保管庫。2階部分は玄関と主寝室とゲストルームとバスルーム。そして最上階である3階は一つの大きな空間をリビング、ダイニングとキッチンとしてオープンに使っている。また、2階と最上階にせり出したスチール製のデッキは、アウトドアで寝たり、娯楽スペースとして使える。

ここで過ごす一年をちょっと想像してみよう。週末になると出かけるこの隠れ家。冬には降り積もる雪に閉ざされた隠れ家に恋人と二人で暖炉の火の前で語らうのにちょうどいい。秋には紅葉を眺めながら、読書をするのも最高だ。夏には気の置けない友たちとバーベキュー。春には小鳥のさえずりを聞きながら、近くに流れる川に釣りにでかける。そんな想像だけで楽しくなるではないか。

鉄骨構造、屋根パネル、シャッター、階段などの構造の大部分は、プレハブ方式で、予め組立てから搬入したため、敷地内での廃棄物や工程を削減できた。また、内装に合板を使用したため、典型的な構造の無駄も最小限に抑えられた。

室内に設置された巨大なホイルを手動で回すと、建物の四方にある窓をふさぐための10’ x 18’のシャッターが同時に動き開閉することができる。電気などの複雑な構造が不要なので環境に優しい作りとなっている。

週末にこんな山小屋で自然を全身に感じながら過ごすのも楽しそうだ。

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参考:cimots,olsonkundigarchitects,homedsgn,residentialarchitect