7万円でDIYしたモバイルホーム。女子とワンコの越境バンライフ

via: instagram.com/pamthevan91

動物保護施設での一匹の子犬との出会いから、バンライフを始めた20代の女性がいます。犬と一緒にヨーロッパを旅するなら、モバイルホームこそ最強のはず。そんな思いで格安の中古バンを購入し、不器用で未経験ながらもコンバージョンに挑戦しました。女子とワンコの越境バンライフをどうぞ。

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20代のイタリア出身の女の子マリーナ・ピロは、「自給自足の森の妖精」になりたいと夢見ていました。数カ月前に愛犬を亡くしたマリーナは、動物保護施設でボランティアを始めます。そこで彼女は、飼い主家族の離別によってシェルターに預けられた、ラブラドゥードルの救助犬オディと出会いました。

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オディを引き取ったマリーナは、2016年にイギリス北東部の安定した仕事を辞めました。いろんな国を旅したかった彼女は、犬と一緒に旅行するためのもっとも簡単な解決策として、モバイルホームに注目します。

彼女はこれまで各地を旅行してきた経験から、世界中に毛皮の親友を連れて行くには、車の方が列車や飛行機よりもはるかに楽なことを知っていました。 モバイルホームで旅すれば、ペット同伴可能な宿泊施設を探す手間と制限や、なにかと膨らみがちな犬の旅行費用とおさらばできます。ワンコにとっても、検疫のリスクやフライトで体験する不安やストレスの心配もありません。

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マリーナにとってキャンピングカーは予算的に高すぎたので、クラシファイドサイトで見つけた2001年製ルノー・カングーを格安で購入しました。「私は駐車が不得意なので、大きなキャンピングカーほど目立たないミニバンのアイデアが気に入りました」とマリーナ。

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DIYの経験のなかった彼女は、作業をスタートする前に、2カ月かけてウェブサイトとYouTubeで知識を吸収しました。マリーナは自分一人でコンバージョンを実行。費用はおよそ500ポンド(約72,000円)に収まりました。バンは、ベッド、フロア、簡易キッチン、カーテン、LEDライトや植物を備えた、人とワンコにとって居心地の良いスペースへと生まれ変わり、Pamと名付けられました。

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「バンのコンバージョンは実際にはなかなかうまくいきません。私はすべてをまっすぐ切ることができない人で、いつも測定は間違えてばかり。それでも私にとっては結果の仕上がりは全然OKでした」

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バンコンバージョンのわかりやすいガイドや、女性向けの有用なコンテンツが少ないことを経験したマリーナは、自らのリノベーションを記録したブログ「Pam the Van」を公開することに決めました。

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「Pam the Van」では、ベッドの作り方などのコンバージョンの実践的な知識から、オイルやエアフィルターの交換方法といった車のメンテナンスや修理、バンライフでお金を稼ぐ方法など、幅広いトピックが網羅されています。

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「このブログは、一人でも、無知でも、たとえ男性の助けがなくても、女性がバンをコンバージョンしたいと思ってくれればと作りました」とマリーナ。

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ブログでは、「Girls in Vans」というバンライフを実践する女性たちへのインタビューシリーズが人気です。犬と一緒にバンライフを行っている女性たちも登場し、「ハチコウ」という名前の犬を飼っているロルカという女性もいました。

インタビューでバンライフで辛いこととして共通して挙がったのは、雨の日の対処法、常にスペースを整然としておく必要性、室内で直立できないことなどなど。中には「Pam the Van」にインスパイアされてバンライフを始めた女性もいました。マリーナ自身も含めて、若い世代にバンライフが広がっていく要因には、Instagramの影響が大きい気がします。

マリーナのインスタ「pamthevan91」では、ヤギがバンの中でバナナを食べていたり…。

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マリーナとオディは、地図を引っ張り出して、犬を出入りさせるための国境のポリシーをチェックしながら、ヨーロッパの国々をドライブしてきました。これまで、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、オランダに立ち寄っています。スイスには、ジステンパーの再ワクチン接種が義務付けられているため、訪れるのをやめにしたとのこと。「オディにこれ以上予防接種を受けさせたくなかったの」とマリーナ。

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「私の旅の目標は、できるだけ多くの国に行くことじゃなくて、気分がいい場所に留まって、新しい人たちと出会い、様々な文化を体験することです。次に訪問する場所では、WWOOF(ウーフ)で有機農家を手伝ったり、ボランティアをしたりして、2〜3週間ゆっくり過ごしたいと思っています」

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「私は自分一人でいることで、強さと新しいスキルを獲得することができます。そして自分一人でいることで、私にとって本当の幸せとは何なのか見つけることができるんです」
そう語るマリーナの横には、オディが気持ちよく寝ています。

via: telegraph.co.uk

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