ケ・セラ・セラなら暮らせちゃう!? NY発の世界一愛らしいゴミ箱ハウス

みなさん、今ニューヨークで一番モードな朝食場所は、五番街のティファニー前ではなく、ブルックリンのとあるゴミ収集箱の上ですよ!

「ゴミ収集箱」ときいてピンとこない方は、洋画のワンシーンでよく路地裏に登場する、斜めの蓋をした大型ボックスを思い出してください。アクション俳優が上から落っこちたり、物陰に隠れたりするときに使うアレです。ふつうこの中に人が入れば悲劇や喜劇で終わってしまうのですが、アーティストのグレゴリー・クローエンさんは、いたって真面目。数千ドルを費やして新品のゴミ収集箱と挌闘し、構想5年をかけて見事な家に改造しました。彼は「トラッシュをトレジャーへ変えた男」として、ここ数年アメリカのメディアを賑わせています。

ダッチドアの入口、その裏にはミニバー。室内は大人2人分のスペースがあります。キッチンとソファ、座面下は収納スペースと水洗トイレ、そして自然光を取り込む窓。一般の住居にある諸要素が、この小さな空間内で適材適所に機能しているのです。外側にはシャワー設備とガスを使ったバーベキューセット、屋上にはサンデッキと愛嬌のあるパラソルで気分も上々。椅子やテーブルを置けばルーフトップダイニングとして利用できます。さらに車輪つきなので、日当たりのよい方角へ向けるなど移動も可能です。

カリフォルニアを拠点に活動しているクローエンさんですが、ニューヨークを訪れたときは実際このセカンドホームに住んでいるとか。もちろんいいことばかりではなく、たとえば電気は店先など他の場所からコードを使って拝借しないといけませんし、家の中では座った状態で暮らすのが基本。しかし物は試しで、住んでみたら意外になんとかなるかもしれませんね。奥さんと一緒にサンデッキで飲むワインは格別みたいですよ。Whatever Will Be, Will Be!

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Photo via
JETSON GREEN ,Gregory Kloehn,inSing