【書評】小屋づくりのイロハは「小屋入門」で学ぼう|小さな暮らしを学ぶ本

こんにちは!「TINYHOUSE ORCHESTRA」書評ライターのしょーじです。

この連載「小さな暮らしを学ぶ本」では、タイニーハウスや、ちいさな暮らしに関する本を紹介していきます。紹介する本を選ぶのは、国内初タイニーハウスの専門サイト「TINYHOUSE ORCHESTRA(タイニーハウスオーケストラ)」事業部長の相馬さん。今回、相馬さんから手渡された本は「小屋入門」です。


書名:小屋入門
著者:地球丸
出版社:地球丸
出版年:2017年2月

タイニーハウスや小屋に関する超・入門書 「小屋入門」

テレビや雑誌など、少しずつメディアで取り上げられる機会が増えてきたタイニーハウスですが、まだまだ実際に暮らしている人は多くありません。タイニーハウスに詳しくない人はきっと「どんな暮らしができるんだろう?」「小屋でもちゃんと生活できるの?」などの疑問を持っているのではないでしょうか。

タイニーハウスに興味はあるけれど、詳しくは知らない。そんな人にぴったりの入門書が、今回ご紹介する「小屋入門」です。小屋で暮らす人の事例や小屋の建て方が紹介されており、ちいさな家で暮らすための基礎知識を得ることができます。

全38棟のタイニーハウスから、お気に入りの1棟を見つけてみよう

本の見どころは、さまざまなアングルから撮影された小屋の写真。掲載されているタイニーハウスの数はなんと38棟で、様々な角度から小さな暮らしを知ることができます。

紹介されている小屋も、無人島に建つセカンドハウスや、里山を見晴らすゲストハウスの離れ、DIYで建てた作業小屋に、子どもの遊び場などバラエティ豊か。

なかでも私がビビッと来た小屋が、「山の絵画に没頭する大自然の中のアトリエ小屋」。この小屋のオーナーは、イラストレーターさんで、ここで創作に没頭するようです。

私はこの内装を見て、映画「魔女の宅急便」で、森のなかでキキが出会った絵描きの小屋を思い出しました。小さな頃の私は、絵描きの物静かでな雰囲気が大好きで、キキとお姉さんが小屋に1泊したシーンを大人になっても思い出します。

「小屋入門」を読めば、あなたの琴線に触れる小屋がきっと見つかるはず。ページをめくってあなたの心に響く小屋を探してみてください!

ワクワクする気持ちが小さな暮らしの第一歩

この本で、小屋のある暮らしをのぞき見てワクワクしたあなたは、小屋を見学したり体験するなど、次のステップに進みたくなっているのではないでしょうか。

さらにその先のステップ、実際に小屋を建ててみたい、住んでみたいと思った時にも「小屋入門」は強い味方に。なぜならこの本には、小屋づくりに関する法律、税金、構法や必要な道具、つくり方などが掲載されているからです。

小さな暮らしを知り、実践の方法まで掲載されている「小屋入門」はタイニーハウスのイロハを知るにはピッタリです。ぜひ一読してみてはいかがでしょうか?

ライター:しょーじだいき
1988年大阪府生まれ。京都市の中高生向け個別指導塾Study Room 副教室長。ほかにNPO法人ゼロワンでチャンバラ合戦 -戦 IKUSA- のイベント運営、株式会社Tears SwitchでWeb編集を担当。「TINYHOUSE ORCHESTRA(タイニーハウスオーケストラ)」ではおもに書評記事を書いています。街の本屋さん、特に長谷川書店 水無瀬駅前店が好きです。