トレーラーハウスは何年住める?—耐用年数と長く住むためのポイントをご紹介!
ートレーラーハウスってどれくらい住めるの?
ー長く住むためにできる工夫とは?
トレーラーハウスは、柔軟な設置や多様な用途に対応できることから、日本でも人気が高まっています。しかし、「どのくらいの年数住居として利用できるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、トレーラーハウスの耐用年数や長く住むためのポイントを詳しくご案内します。トレーラーハウスを快適に長く使用するための大切な情報をお伝えしますので、ぜひご覧ください!
目次
- トレーラーハウスの耐用年数とは?
- 長く快適に使用するためのポイント
- トレーラーハウスのメリットとデメリット
- トレーラーハウスの実際の活用事例
- まとめ
トレーラーハウスの耐用年数とは?
トレーラーハウスの耐用年数は、法的な基準と実際の使用状況によって異なります。その違いについて詳しくご案内いたします。
1. 法定耐用年数
税法上、トレーラーハウスは「車両」として分類されることが多く、法定耐用年数は4年とされています。ただし、この「法定耐用年数」とは住宅や事務所としての耐久年数ではなく、時間の経過による価値の減少を会計上処理しやすくするための期間です。これは減価償却の観点から設定されたものであり、実際の寿命を示すものではありません。
実際のトレーラーハウスの耐久性は、設置環境や仕様によって大きく変わります。特に、日本の気候条件に適したデザインや建築構造を選ぶことで、より長期間快適に使用することが可能です。また、法的な基準を満たした上で、定期的なメンテナンスを行うことで、4年以上の活用も十分に期待できます。
2. 実際の使用年数
適切なメンテナンスを行うことで、トレーラーハウスは15年以上使用することが可能とされています。特に、設置環境やメンテナンスの頻度によって耐久性が大きく変わるため、長期間快適に住居や事務所として活用するためには、定期的な点検が必要です。
トレーラーハウスの外壁や屋根、外部建具には、一般的な住宅と同様の素材が使用されており、耐久性のある建築材料が採用されています。そのため、上物部分の耐用年数は一般的な住宅と同等と考えられます(一部例外あり)。また、日本の気候に対応したモデルもあり、例えば塩害対策が施されたシャーシに亜鉛メッキ塗装を採用したものや、寒冷地仕様の断熱性能を強化したモデルは、より長期間の利用が期待できます。
▷▷一般住宅と比較すると…?
一般的な住宅の耐用年数が30年以上とされるのに対し、トレーラーハウスは移動が可能であることや、使用環境の影響を受けやすいことから、寿命が変動しやすい特徴を持っています。そのため、購入時には耐久性の高い仕様やデザインを選び、適切な条件のもとで管理を行うことで、より長い期間、安全に使用し続けることができるでしょう。
長く住むためのポイント
トレーラーハウスを長く快適に使用するためには、定期的なメンテナンスや、設置環境を工夫することが大切です。特に、移動ができる構造であることから、一般的な住宅や事務所とは違った点に気をつける必要があります。長く安心して活用するために、次のポイントをしっかり押さえておきましょう。
1. 定期的なメンテナンス
トレーラーハウスは、移動ができる分、振動や天候の影響を受けやすい特徴があります。そのため、以下のようなこまめな点検とメンテナンスが大切です。その方法や注目すべきポイントをみていきましょう。
・外壁や屋根のチェック
住宅と同じように、外壁や屋根は時間が経つと劣化することがあります。特に、雨風にさらされるとひび割れや防水性能の低下が起こることがあるため、定期的に確認して補修を行うと安心です。
・シャーシやタイヤの確認
トレーラーの基礎部分であるシャーシやタイヤも、しっかりチェックしておきたい部分です。特に、移動することが多い場合は、鉄骨部分が錆びていないか、タイヤの空気圧やパンクの有無を確認して、安全に使用できる状態を保ちましょう。
2. 素材選びで耐久性をアップ
トレーラーハウスの寿命を延ばすには、購入する際に使われている素材にも注目することが大切です。
・断熱材の選び方
住居や別荘として使う場合、夏は涼しく、冬は暖かい快適な環境を保つために、断熱性能の高い素材を選ぶことをおすすめします。寒冷地や高温多湿の地域では、断熱性の高いものを選ぶことで、エネルギーのコストも抑えられます。
・外装材の工夫
長く使うなら、傷みにくい素材を選ぶこともポイントです。耐久性のある金属や、防腐処理がされた木材を使ったものを選ぶと、長持ちしやすくなります。
・錆びを防ぐための塗装
トレーラーハウスの土台となるシャーシ部分は鉄骨で作られているため、海の近くなどでは錆びやすくなります。塩害が気になる場所では、亜鉛メッキ塗装が施されたものを選ぶと、メンテナンスの手間が減り、より長く使用することができます。
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3. 設置環境の工夫
設置する場所の選び方も、トレーラーハウスを長く使うためにはとても大事なポイントです。
・海岸や風の強い場所を避ける
海沿いでは潮風の影響で金属部分が錆びやすくなります。また、風が強い地域では、本体に負担がかかりやすいので注意が必要です。こうした場所に設置する場合は、防錆対策をしっかり行ったり、風よけをつくると安心です。
・直射日光を避ける
長時間直射日光が当たると、外装が劣化しやすくなります。木陰を利用したり、タープを設置することで、紫外線の影響を減らすことができます。
・地盤の安定性
設置場所の地盤がしっかりしていないと、車体が傾いたり、構造に負担がかかってしまうことがあります。できるだけ平らで安定した地面を選び、場合によっては基礎を補強することで、より長く安心して使えます。
トレーラーハウスを長く快適に活用するためには、日々のメンテナンスや、耐久性のある素材選び、そして最適な設置環境を整えることが大切です。特に、移動することがある場合は、シャーシやタイヤの状態をこまめに確認して、安全に使えるようにしておきましょう。また、塩害対策として亜鉛メッキ塗装のものを選ぶことや、直射日光を避ける工夫をすることで、より長く安心して使うことができます。
さらに、日本の気候に合ったデザインや仕様のものを選び、定期的な車検やメンテナンスを行えば、住居や別荘として長期間利用することも可能です。購入前にしっかりと確認を行うことをおススメします!
トレーラーハウスのメリットとデメリット
トレーラーハウスを適切な方法で使用し、長く快適に活用するためには、用途に合った商品を選ぶことが重要です。どのような目的で利用するのかを明確にし、適切な仕様やデザインを選ぶことで、より長く安全に使用できます。ここでは、トレーラーハウスのメリットと、検討すべきデメリットについて詳しくご案内します。
メリット
1. 移動できる自由さ
トレーラーハウスの大きなメリットは、必要に応じて移動できる点です。一般的な住宅や事務所は固定されていますが、トレーラーハウスは車両として扱われるため、環境や状況に応じて設置場所を変更することが可能です。これは、仕事やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる大きな利点となります。
2. 設置場所の柔軟性
トレーラーハウスは、一般的な建築物と違い、土地に恒久的な構造物を建てる必要がないため、自治体の規制が比較的緩やかな場合があります。そのため、一部の地域では、建築物を建てられないエリアでも車両として設置できるケースがあります。(ただし、各自治体の基準や条件により異なります。)
3. 低コストでの導入が可能
一般的な住宅を建てる場合と比較して、トレーラーハウスは購入費用や維持管理のコストを抑えることができるのも大きなメリットです。特に、短期間の住居や、仮設の事務所、別荘として利用する場合、初期投資を抑えながら機能的な空間を確保できます。
4. 全国どこへでも運べる再販性の高さ
トレーラーハウスは、移動が可能なため、一般的な住宅と異なり、特定の土地に縛られることがありません。そのため、不要になった場合でも、全国どこでも運搬できるため、再販がしやすいのが特徴です。新しい購入者を見つけやすく、売却時の選択肢が広がります。
デメリット
5. 一般的な住宅に比べ寿命が短い
トレーラーハウスの耐用年数は、一般的な住宅よりも短いことが多いです。これは、移動を前提とした構造のため、振動や気候条件の影響を受けやすいからです。ただし、適切なメンテナンスや設置環境を工夫することで、長期間快適に使用することも可能です。
6. 法規制の影響を受けることがある
トレーラーハウスの設置には、各自治体の基準や条件を満たす必要があります。一部の地域では、住宅や事務所としての利用が制限されることもあるため、事前にしっかりと情報を収集し、専門家に相談することが重要です。
7. 定期的な点検や補修が必要
トレーラーハウスは、一般的な建築物とは異なり、定期的な点検やお手入れをすることで、より長く安心して使用することができます。特に、車両としての特徴も持っているため、車検やシャーシの防錆対策を行うことで、安全性を保ちながら長期間快適に過ごせます。
また、気密性や断熱性を維持するためにも、外壁や屋根の状態を定期的に確認し、必要に応じて補修することが大切です。こまめにお手入れをすることで、より良い状態を保ちながら、快適な住環境を長く楽しむことができます。
トレーラーハウスの実際の活用事例
1. 法人向け事例
■仮設オフィスとしての活用
トレーラーハウスは、建設現場やイベント会場などで仮設オフィスとしても活用されるケースが増えています。特に、移動が可能な事務所としての利便性や、スタイリッシュなデザイン、そして車両扱いであることのメリットに注目が集まっています。
また、節税対策を意識する経営者の方々にとって、トレーラーハウスは魅力的な選択肢となることも特徴の一つです。コンテナハウスとは異なる魅力を持ち、より柔軟な運用ができる点も評価されています。
■「TCC メタセコイアと馬の森」での事務所活用
こちらは、YADOKARIのトレーラーハウス「ROADIE」を事務所として活用していただいた事例のひとつです。引退競走馬の支援活動や「馬をパートナーとした社会活動」に取り組む TCC JAPAN の施設に導入していただきました。
施設の雰囲気に調和するよう、木のぬくもりを活かしたデザインを採用し、競走馬が暮らす環境との統一感を大切にしました。周囲の景観や設置場所に合わせたデザインができることも、トレーラーハウスの大きなメリットのひとつです。環境や用途に合わせて自由に設計できる柔軟性が、多様な施設での活用を可能にしています。
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\移動型オフィスで節税できる/ 経営者の方必見!会社でトレーラーハウスを導入することのメリットをご紹介!
■店舗としての活用
近年、トレーラーハウスはポップアップストアや移動型カフェとしての活用が広がり、小規模飲食店の新しい形態として注目を集めています。
特に、固定された建築物と比べてコストを抑えながら運営できる点が大きなメリットです。さらに、移動が可能で、用途の自由度が高いことから、カフェやレストラン、スイーツショップなど、さまざまな店舗として導入されるケースが増えています。トレーラーハウスならではのデザイン性や機能性を活かし、個性的なショップを展開できるのも魅力のひとつです。
■「旅する日本酒店」での活用
日本酒ブランド 「ICHI-GO-CAN®」 を展開する 株式会社Agnavi 様との共創によって実現した、一合缶の体験店舗 「旅する日本酒店」 にYADOKARIのトレーラーハウスが導入されました。
「遊休地である高架下をうまく活用し、人が集まる空間をつくりたい」「キッチンカーほどの大きな調理設備は必要なく、その分自由にデザインできる空間が欲しい」――そんな想いから、トレーラーハウスが選ばれました。
必要な機能を最小限に抑えつつ、こだわりの詰まった空間を作り込めるのもトレーラーハウスの大きなメリット。高架下であることを忘れてしまうような、温かみのある空間づくりをお手伝いさせていただきました。
▼店舗として利用する際のポイントはこちら
トレーラーハウスで飲食店を開業するメリットは?キッチンカーとの比較も踏まえてご紹介
2. 個人向け事例
近年、トレーラーハウスは個人のライフスタイルにも取り入れられることが増えてきています。特に、別荘やセカンドハウス、さらに災害時の住居としての活用が注目されています。
■お庭にトレーラーハウスを設置した活用事例
こちらは、ご自宅の広いお庭にトレーラーハウス「ROADIE」を設置し、おばあちゃんのお家として活用された事例です。
お住まいになる方のご要望を大切にしながら、レイアウトを丁寧に検討し、心を込めておつくりしました。ROADIEはコンパクトながらも、空間を効率的に使えるのが大きなメリット。室内には洗濯機置き場を設置し、トイレやシャワースペースも完備できるため、自宅と変わらない快適な暮らしが実現できます。
さらに、ご年配の方が安心して過ごせるように、ロフトへの階段には手すりを設置。暮らしをささやかにサポートしながら、住まいの快適さをより一層高める存在として、ご家族の新たな住空間を形にしました。
▼住まいとして利用する際のポイントについてはこちら
シャワー・トイレ付きのトレーラーハウスの価格はどれくらい?間取りや実際の商品を紹介
まとめ
トレーラーハウスの耐用年数は、法定の基準と実際の使用年数で異なりますが、適切なメンテナンスと設置環境の工夫により、長期間の利用が可能です。
購入を検討している方は、耐用年数に関する理解を深めたうえで、自分のライフスタイルやニーズに合った選択をすることが重要です。
また、専門業者への相談や具体的な活用事例の参考により、より安心してトレーラーハウスを選ぶことができます。ぜひ今回の記事を参考に、最適な選択をご検討されてみてはいかがでしょうか。
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