検索する

YADOKARIについて

お問い合わせ

via: livingbiginatinyhouse.com

ニュージーランドの静かな森の中に、ポップな黄色い潜水艦が鎮座しています。このイエローサブマリンは、古い穀物サイロをDIYでアップサイクルしたもので、Airbnbで借りることができます。誰もが子どもに戻れる、遊び心の詰まったタイニーハウスです。

via: airbnb.co.nz

潜水艦タイニーハウスは、ニュージーランド北島のマナワツ地方の森の中にあります。キースとジェンの夫婦は、イエローサブマリンを作ることで自分たちの創造力を試し、ゲストに誰もが子供時代に戻れるユニークで楽しい体験を提供しています。

イエローサブマリンは、キースが子どもたちの前で何気なく、潜水艦を作りたいと言ったことがきっかけでした。それを覚えていた妻のジェンは、ある日見かけた古い穀物サイロの形が、潜水艦に似ていることをキースに伝えます。キースはわずか1ドルで穀物サイロを譲り受け、約3カ月かけて基本構造をDIYでリノベーションしました。

via: livingbiginatinyhouse.com

「そう、私はいつも機械が好きなんだ。元無線技師なので、メカニズムに対するスキルがあり、リサイクルにはかなり慣れています」とキースは語ります。「リノベーションの間は、インスピレーションを得るために子ども時代にタイムスリップしました」

潜水艦タイニーハウスは、もちろんビートルズのアニメ映画とそのサウンドトラックアルバム『イエロー・サブマリン』を思い起こさせますが、キースはほかにも3つのテーマをもとにしていると言います。第二次世界大戦のドイツ海軍の潜水艦Uボート、冷戦時代を描いた『レッド・オクトーバーを追え!』のソビエト潜水艦、そしてヴィクトリア朝のスチームパンクに登場する潜水艦です。

レッドウッドの木々に囲まれた潜水艦タイニーハウスには、セルフチェックインで入ります。フロントハッチが電動でリフトして、エントランスドアが現れます。訪問者や子どもたちは、のっけからテンションが上がります。

via: livingbiginatinyhouse.com

隔壁ドアから中に入ると、スチームパンクやビートルズ、スパイ映画の要素が散りばめられた遊園地のような空間が現れます。室内の宝物のすべてが、独自のストーリーを持っています。ほとんどは安価なもので、リサイクルされた素材を利用しています。

階段側面の古い配電盤ボックスには、ホストに電話をかけるためのインターホンが隠されています。

via: livingbiginatinyhouse.com

ヴィクトリア朝の雰囲気に合わせた、チェスターフィールドのアンティークのソファは、ゴージャスな存在感を放っています。上のビンテージの米国海軍の潜水ヘルメットは、見つけるのに時間がかかったものとのこと。

via: livingbiginatinyhouse.com

実用的なギャレーキッチンは、リサイクルショップで見つけた古い化粧台をカスタマイズしたものです。

via: airbnb.co.nz

シャワールームの床には、壊れたスーツケースのプラスチックを利用しています。バスルームには本当に機能する緊急脱出用ハッチもあります。

via: livingbiginatinyhouse.com

2段ベッドにはダブルベッドが2つ備えられ、最大4人が宿泊できます。

via: livingbiginatinyhouse.com

階段の上には、管制タワーがあります。キャプテンチェアの横には、電波傍受のためのジャンク品が備えられています。

via: livingbiginatinyhouse.com

キースはリノベーションの費用について「グラスファイバー製の穀物サイロの1ドルから始まったのですが、最終的には2万NZドル(約150万円)かかってしまいました」と語ります。

潜水艦タイニーハウスは、Airbnbで1泊199ドルで借りることができます。潜水艦内部では携帯電話やインターネットは使用できないとのことです。

via: airbnb.co.nz

ニュージーランドの夫婦は「裏庭に大きなおもちゃがあるような気がするので、いつでも子供時代に戻ることができます。ゲストが残した宿泊ノートの感想を読むのが、何よりの楽しみです」と語ります。

潜水艦タイニーハウスは、冒険好きの子どもから、ビートルズファンやスパイ映画ファンの大人まで、泊まってみたくなる遊び心満載の宿泊施設です。

Via:
livingbiginatinyhouse.com
airbnb.co.nz

via: ignant.com

北欧の草原の美しい風景に、ひっそりと佇む建築物があります。窓のない格納庫のような建物は、甲虫が鎧を閉じてじっと時を待っているかのよう。絵画のような景色に、かすかに聴こえるのは風と波の音だけです。

via: ignant.com

このボートハウスは、デンマークのスヴァレルプ・ストランドの水辺から20メートルのビーチに位置しています。デザインしたのは、コペンハーゲンを拠点とする建築スタジオ WE Architecture。2009年にマーク・ジェイとジュリー・シュミット・ニールセンの若い2人によって設立され、コラボレーションとユートピア的なアイデア、視覚的デザインを特徴としています。

ボートハウスは、個人のクライアントのために建設され、非常にシンプルでありながら、実用的で多機能であることを目指しています。クライアントは、ボート、バイク、カヤック、釣り道具などを収納するだけでなく、座って夕日を眺めながらくつろぐことができ、夜はゲストに泊まってもらえるプライベートスペースとして使いたいと考えていました。

via: ignant.com

WE Architectureは、耐風性と湿気に強いシダーウッドを建材に使用し、ファサードに幻想的なシルバーグレイの風合いを与えました。ボートハウスは、すっきりとしたフォルムを保つために窓を設けずに造られ、オブジェのようにランドスケープにニュートラルに溶け込んでいます。

壁の扉を跳ね上げると、タープのように日差しが遮られ、リビングスペースが外に向かって大胆に露出します。固く閉ざされた鎧が開いて、光と一緒に人の温もりが感じられるように印象が一変します。

via: ignant.com

東向きの壁には、様々な道具を収納できる棚や収納が設けられ、格納庫としての機能を提供します。

via: ignant.com

ボートハウスの内部は、1つのオープンルームになっています。梁を露出させたリビングエリアは、シンプルな生活を楽しむミニマムな空間になっています。ロフトに通じるはしごや棚、柱、梁が、水平と垂直のラインの心地の良い構図を生み出しています。

via: ignant.com

コンクリートの床は、木の温もりと絶妙なコントラストを醸し出し、近くの砂地の海岸線にまでボートハウスを拡張しています。西と南には延長された床でテラスエリアが設けられています。

via: ignant.com

絵画のなかの建築物は、久々の御開帳のときの自由な風を想像するとワクワクします。自分だけのミニマルな水辺のボートハウス、大人のロマンを感じます。

Via:
ignant.com
we-a.dk

こんにちは、鶴川団地コミュニティビルダーのおすずこと鈴木です。

鶴川団地の生活も、あっという間に1年が経ちました!

住み始めた当初は鶴川ってどんな所だろう、団地暮らしってどんな感じだろう…?

本当に未知な状態でのスタートでしたが、1年数ヶ月が経った今、鶴川や団地暮らしの魅力を色んな側面で発見し、実感することができました。

例えば、団地の商店街。

広場に行くと子どもたちが遊んではしゃいでいたり、その近くでママ友さんたちが井戸端会議をされていたり、お店にはお肉屋さんや八百屋さん、酒屋さんにケーキ屋さんと、商店街では日常的に賑わいを見せてくれています。

そして、団地の住民。

私が通勤で利用しているバスでの出来事ですが、何度かこれまでに「初めまして」同士でも挨拶を交わしたり、そのまま他愛のない会話が弾むことがありました。

また、冬の時期に鶴川団地に雪が積もった際、石橋と二人で雪だるまを作ったことがあったのですが、作っている最中に、ある住民の方の目に止まり話をかけられて、談笑する場面を経験することも。

そして、団地周辺にある名所やお店の存在。

これまでの暮らしレポートにて何度かご紹介してきましたが、「武相荘」「beams farm」「オーク・ガーデン」など、特色のある興味深い場所やお店が鶴川には点在しています。

私たちの団地暮らしも充実し、徐々に周辺の方々との関係性もできてきた中、いつもお世話になっている「夜もすがら骨董店」「ハ〜モニ〜ゼネラルストア」から蚤の市での出店のお話があり、いち出店者としてイベントに参加してきました!

セントラル商店街について

鶴川団地にはセンター名店街の他に、すぐ近くに「セントラル商店街」があります。

アーケードが真っ直ぐに延びており、それにしたがってお店を構えていて、センター名店街とはまた異なった表情を見せてくれます。

私たちの場合、このセントラル商店街にある「夜もすがら骨董店」と「ハ〜モニ〜ゼネラルストア」の常連として足を運ぶことが多いです。

今回は、6月11日(土)〜12日(日)に上記の2店舗が主催する「夜もす蚤の市」についてまとめたいと思います。

夜もす蚤の市について

ここで行われている蚤の市は面白くて、骨董品や古着雑貨だけでなく、食事、音楽、そしてタロット占いや似顔絵などのコーナーもあり、充実したコンテンツになっています。

40〜90年代のアメリカ古着や古雑貨、また昭和レトロな物を掘り出すことができたり。

エスニックなアクセサリーや服飾小物を取り扱っているところもあったり。

そして、私たちの物販スペースはアフリカ布!

石橋がアフリカのシエラレオネに行った際に入手したGaraと呼ばれる布は、現地の人たちによる手染めで、デザインも一枚一枚考えて作っているものなんだとか。

実は私たちがこの蚤の市に出店するのはこれで2回目ですが、なんと今回はもう一人も物販のメンバーに関わってくれました。

【鶴川団地 暮らしレポートvol.10】団地に興味があるという友人との対談 より

前回の暮らしレポートで対談をした、なっつさん。

彼女は中央林間にある工房「T-BASE」にて陶芸作品を作っており、お花と一緒に楽しめるものを持ってきてくれました。

【鶴川団地 対談インタビューVol.5】出会いはセントラル商店街 同世代で語り合う団地暮らしの良さとこれから より

 

以前、対談インタビューで登場した高師も一緒にパシャリ。

団地に住んでいる同世代と団地に興味がある友人が、こうやって繋がっていくのはとても嬉しいですね。

夜もす蚤の市の見どころ

なんと言ってもおすすめしたいのが、終日行われるフリーライブ。

夜もすがら骨董店の店主とおかみがバンドをやっているというのもあり、お二方はもちろん鶴川や町田などからミュージシャンが集まって、商店街を盛り上げてくれます。

店主とおかみが所属しているバンドSHIWASU club。

常連さんが率いるアイリッシュ音楽バンド。

他にも、色んなジャンルのミュージシャンが一緒になって始まるフリーセッション。

多彩なメロディやリズミカルな演奏など、表現豊かなミュージシャンたちの演奏は、この蚤の市ならではの見どころです。

蚤の市の雰囲気をshort movieに!

物販にとどまらず、色んな方との交流にも触れて、楽しく過ごすことができた2日間。

小さな子どもから大人まで、音楽に体を揺らしながら、賑わいを見せてくれる風景は、この地域の温かさや活気を感じることができます。

ちなみに、今回私は思い出の記録を写真ではなくほとんど動画で撮っていて、夜もす蚤の市の素敵な場面をなんとかムービーにしたいと思い、人生初の動画編集に臨みました!

夜もすがら骨董店のYou Tubeチャンネルにも上げてくださっているので、ぜひ覗いてみてください^^

第4回夜もす蚤の市 short movie
https://www.youtube.com/watch?v=FWlMQIPrvi0

 

地域に根付いた暮らしを堪能していきたい

団地暮らしを楽しみつつ、ご近所さん付き合いを楽しみつつ、地域の催しに参加をして楽しみつつ。

幸いにも、充実感を得た暮らしをしているなぁと感じています。

それはきっと、私たち自身が自分たちの暮らしをどうしていきたいか、ということを日頃からトピックとして考えているからなのかなと。

鶴川団地プロジェクト1年目では、鶴川の魅力に気づくところから始まっていきました。

2年目は引き続きその地域を知ること以外にも、住民の方や活動をしている方の思いやその地域の歴史、周辺地域のことも含めて深掘りして、奥行きある取り組みにつなげていきたいです。

via: goodspot.pl

打ち捨てられた無数のトレーラーの墓場から、美しいモバイルホテルが誕生しました。見事にアップサイクルされた冷蔵トレーラーは、食品の代わりに人びとを温かく迎え入れます。

via: goodspot.pl

Good Spotと名付けられたトレーラーは、ポーランドの建築事務所が、新しいモバイルホテルチェーンの一部としてアップサイクルする4つのユニットの最初のモデルです。

ポーランドでは毎年、使われなくなった等温冷蔵トレーラーが大量に放置されています。地元の建築事務所Znamy sięは、放棄されたトレーラーを、ポーランド初のモバイルホテルチェーン「Good Spot」のためのレンタル宿泊施設に改造しました。

via: dwell.com

「このプロジェクトのコンセプトは、自由と旅と手軽さへの憧れです」と、Znamyは説明します。「Good Spotは、同名のホテルブランドのためにつくられたもので、自由に旅する機会を提供するとともに、エコロジーを提言するものでもあります。トレーラーをアップサイクルすることで、見捨てられていた無価値な存在が、新たなセカンドライフを手に入れることができるのです」

Good Spotは、どこにでも出現する移動式ホテルとのことです。人混みから離れ、従来の観光ではアクセスしにくい場所に設置されたポータブルトレーラーは、現代的な快適さを保ちながら、非日常的な体験を求める人たちに応えます。

リノベーションチームは最初に、オーバーホールの一環として、エクステリアをステンレス鋼で包み、クラシックなエアストリームのような外観に仕上げました。その後、エクステリアには木材が使用され、高床式の屋外ラウンジスペースから内部にアクセスできるようになっています。

via: dwell.com

等温トレーラーは食品輸送に使用されていたため、快適な居住空間を維持するための高い断熱性能を備えています。トレーラーの構造全体も強化され、道路を何千キロも移動することができるようになっています。

33平方メートルのトレーラーには、設備の整った簡易キッチン、就寝スペース、バスルームがあり、短期滞在に必要なものはすべて揃っています。2つのベッドルームと2つの追加ベッド付きのリビングルームがあり、最大6名を収容できます。

via: dwell.com

内部には、冷蔵庫、IHコンロ、食器洗い機、電子レンジを備えたキッチン、大型ワードローブ、32インチのスマートテレビ、暖房機能付きエアコンが備えられています。キッチンは、庇のある屋外ダイニングテラスにつがっており、外の空気のもとで食事が楽しめます。

高速インターネットを備えたリモートワークステーションとして、ワーケーションにも利用可能です。ペット同伴可の特典に最も惹かれる人もいそうです。

via: goodspot.pl

トレーラーに足を踏み入れると、木をふんだんに使ったインテリアから居心地の良さと温もりを感じます。特注の木製家具は壁一面に配置され、十分な収納と座席を提供します。「レイアウトは、キャンピングカーによく見られる、狭い空間を最大化する方法として、すべての設備を周囲に配置する方法を採用してしています」とのことです。

インテリアには、キッチンとリビングにまたがるオープンシェルフを配置し、豊富な収納を実現しました。

via: dwell.com

2つ寝室は、それぞれトレーラーの両端に配置されています。

via: dwell.com

白い壁と木のアクセントで囲まれたトレーラーに、黒いフレームの窓がポップに映えます。

via: dwell.com

リビングとスリーピングエリアには大きな窓を設け、自然光をふんだんに取り入れることで、より広々とした空間を演出しています。

インテリアの大半は白で統一されていますが、キッチンの近くにあるバスルームは、冷蔵トレーラーであったことを思い出させる鮮やかなブルーに配色されています。遊び心あふれる色彩が施され、大きなレインシャワーが備え付けられています。

via: dwell.com

モバイルホテルは、人里離れた独創的な場所に立ち寄ります。宿泊客は自然を満喫した後、快適で設備の整った部屋でゆっくり休むことができます。シーズンが終わると、Good Spotは車に引かれて、跡形もなくその場を去ります。

via: dwell.com

Good Spotの素材の価値を高めて再利用するアップサイクルと、土地に負荷をかけない移動式住宅のコンセプトは、SDGs(持続可能な開発目標)に沿ったプロジェクトと言えるでしょう。

Via:
goodspot.pl
dwell.com

via: archdaily.com

京町家のうなぎの寝床よりも、さらに長いヘビの寝床か。ベトナムのホーチミンの中心部に位置する幅2.9mの細長いタウンハウスが、新しくリノベーションされた「303ハウス」。飛行機のキャビンを参考にした機能的なフロアプランと、外の喧騒から隔絶されたモダンデザインのプライベート空間が独特の魅力を放っている。

via: archdaily.com

「303ハウス」のリノベーションデザインを担当したのは、ホーチミンの若手建築事務所 sawadeesign。ホーチミンの典型的なタウンハウスは、幅よりも何倍も細長い構造のものが少なくない。これらの家の多くは、にぎやかな表通りに直接面しているため、外部の騒音やほこりに悩まされている。

via: archdaily.com

sawadeesignは、これらの問題を克服するために、混雑した都市環境と静かな休息スペースの間に、機能的な緩衝スペースのレイヤーを作成した。木の壁面の収納スペースの下部には、ペットのための通り道も設けられている。

via: archdaily.com

タウンハウスは、前面に広いソーシャルエリア、背面に寝室があり、奥に進むほどプライバシーが確保されるフロアプランになっている。プライベートスペースは大きなドアで仕切られており、外部からの騒音を低減し、長い渡り廊下のような通路は、寝室に入る前に空気をきれいに維持してくれている。

via: archdaily.com

木とベンチのある少し奥まったエントランスを入ると、壁掛けテレビやテーブルと座席のあるフロントエリアが現れる。

via: archdaily.com

sawadeesignは、シンプルでありながら快適な機能を備えた空間にするために、多くの不要な要素を排除。壁にはグレーの漆喰、床にはグレーのエポキシ塗装が施され、木の家具や壁材が温かみを与えている。

via: archdaily.com

via: archdaily.com

「303ハウス」は、2.9mの狭い幅を最大限に利用するために、飛行機のキャビンのようなフロアプランを採用。これは、オーナーの息子と同じ航空会社で働いていたお母さんの仕事からインスピレーションを得たもの。飛行機の座席の間を歩くように、家の片側には身の回りのものを隠すための収納が並び、もう片側にはキッチンや椅子、洗濯機などの機能的なものが配置されている。

via: archdaily.com

小さなファサードにもかかわらず、透明な屋根パネルのおかげで、柔らかな光が内部空間にたっぷりと降り注ぐ。

via: archdaily.com

via: archdaily.com

ベッドルームのあるプライベートスペースは、最初のトイレとシャワールームの扉の奥に隠されている。

via: archdaily.com

2つのベッドルームは、小さな木のある中庭スペースで隔てられている。ホテルのようなクリーンなインテリアが、空間に安心と落ち着きをもたらす。

via: archdaily.com

2つ目のベッドルームの奥の住居の最後部には、2つ目のトイレが配置されている。

via: archdaily.com

タウンハウスの正面は飛行機をイメージして、リベットを多用したステンレス製の折り戸で、機体から造られたようなデザイン。上に設置された有刺鉄線は、安全対策としてだけでなく、ベトナムのタンソンニャット国際空港のフェンスと同じモチーフとなっている。

via: archdaily.com

via: archdaily.com

間口の狭い細長いタウンハウスを、飛行機のキャビンのようにモダンにリノベーションするというアイデアが秀逸だ。奥に進むにつれて静けさが増すフロアプランは、住む人の心に寄り添った優れた建築デザインではないだろうか。

Via:
archdaily.com
designboom.com

© Grzegorz Grodzicki via: ignant.com

3,000メートルを超えるイタリアアルプスの急峻な尾根に、情熱的なアルピニストのためのシェルターが岩に張り付くように置かれています。長時間の厳しい登山でアクセスできた者には、息を呑む天上の絶景を静かに楽しめる時間が待っています。

© Adele Muscolino via: dwell.com

イタリアアルプス北西部のヴァルペリーネの山頂のモリオンの尾根には、マッターホルン、モンテ・ローザ、モンブラン、アオスタ渓谷南部の山々を一望する景色が広がっています。尾根全体を横断するには3日もかかるため、アルピニストにとって忘れられたルートになっていました。シェルターは、ルートを復活させるための休息所として利用されるよう設計されました。

© Grzegorz Grodzicki via: ignant.com

標高3,290メートルのモリオンの尾根に位置するシェルターは、アプアンアルプスで悲劇的な死を遂げた登山家、ルカ・パスカレッティ(Luca Pasqualetti)の名前を取り、「ルカ・パスカレッティのビバーク」と呼ばれています。

ビバークは、イタリアのトリノ工科大学の研究者・建築家であるロベルト・ディニ(Roberto Dini)とステファノ・ジロド(Stefano Girodo)が設計。高度なプレファブ技術を有するLEAPfactoryと協力して、2017年7月から8月にかけて、オフサイトのワークショップでユニットを組み立てました。その後、チームは完成したコンポーネントを仮設の場所に運び、その間に高地にある設置場所の準備をしました。

© Roberto Dini via: dezeen.com

厳しい高山の気候は、建築家にとって大きな設計上の課題となりました。構造物は、マイナス20℃以下の気温、風速200kmの暴風雨、数メートルにおよぶ積雪などの過酷な気象条件に耐える必要がありました。

シェルターの構造は木と鋼の高強度複合パネルでできており、最終的な組み立てに必要なヘリコプターの飛行回数を減らすために、4つのコンポーネントに分割できるよう設計されています。

© Roberto Dini via: dwell.com

コンポーネントは高品質の素材を使用しているため、耐久性に優れており、すべてのパーツがリサイクル可能で、エコロジー認証を取得しています。

© Roberto Dini via: dwell.com

山頂への移送を待っている、究極の機能性を持つコンポーネントは、インスタレーションアートのようです。

© Roberto Dini via: dwell.com

プレファブのコンポーネントはヘリコプターで吊り上げられて運ばれ、2018年9月10日に地元の高山ガイドのグループの協力のもと1日で設置されました。

© Stefano Girodo via: dwell.com

© Stefano Girodo via: dwell.com

ビバークのシャープなエッジはモリオン尾根のギザギザとした岩の風景にフィットしています。建物の金属被覆は山脈のグレーの色調に溶け込み、インテリアは木製パネルで裏打ちされ、保護シェルとは対照的な居心地の良い美学を生み出しています。

© Grzegorz Grodzicki via: dwell.com

ビバークの入り口は建物の中央に配置され、13平方メートルの内部空間をスリーピングエリアとリビングスエリアに分割しています。風や降雪から保護するために、周囲に張り出したフレームの中にセットバックされています。

© Adele Muscolino via: dwell.com

© Grzegorz Grodzicki via: ignant.com

東側の切妻のファサードに設けられた巨大なパノラマウィンドウからは、室内を暖かく保つための十分な日光が差し込み、イタリアアルプスの風景を一望することができます。

© Stefano Girodo via: dwell.com

リビングエリアには、8人掛けのテーブルがあります。サイドボード、調理台、バックパックや登山用品を収納するための壁に組み込まれた収納スペースもあります。

© Grzegorz Grodzicki via: ignant.com

スリーピングエリアはシェルター後部にあり、2つのベッドプラットフォームにマットレスを敷いて8人まで寝ることができます。小型バッテリー式ソーラーパネルが搭載され、最低限の照明を確保しています。

© Adele Muscolino via: dwell.com

プレファブのビバークは、環境への影響を最小限に抑えるように設計され、永続的な基礎なしで金属製の台座を介して岩に固定されています。ビバークのライフサイクルの終わりには、地面に痕跡を残さずに撤去することができます。

via: dezeen.com

via: dezeen.com

決死の努力でたどり着いた者だけに許される絶景。まさに究極の体験をもたらすタイニースペースです。

Via:
dwell.com
dezeen.com
ignant.com

via: https://www.dwell.com/

今回の舞台はアメリカ合衆国。

アメリカ一の都市とされるニューヨークを本拠とするデザイン会社の「HANNAH(ハンナー)」とカーネル大学の建築学の教授助手が共同で制作に関わった。

このスモールハウスの名前は「Ashen Cabin(アシェン・キャビン)」

建設された場所もニューヨークではあるが、中心からは離れた森の中だ。

基本的にこのスモールハウスは3Dプリント技術を使って作られた。非常にロボティックな感じもしつつ、形としては杓子定規な感じはなく、非常にユニークで、木材も使われ有機的な感じもある。

via: https://www.dwell.com/

建物を支えている支柱も3Dプリントによって作られている。
よくみると水平のレイヤーで積み上げられた線が見え、実際に3Dプリンターで作られたことがわかる。

支柱の一つは長く、それがそのまま煙突となっており、まるでおとぎの国にいるかのようなクリエイティビティを感じさせてくれる。

そして、この3Dプリンタの支柱に支えられるかのように、このAshen Cabinは立っている。

外壁や内装に使われているこの木材は、実はアオナガタマムシにより、傷ついていてもまだ使えるトネリコの木を使用している。

via: https://www.dwell.com/

アオナガタマムシとは2002年ごろに貿易などの往来によってアメリカにやってきた外来種で非常に侵略性が高く、現在アメリカ国内の87億本ものトネリコ木々の生存を脅かしており、その数はニューヨーク州だけでも1/10の数になってしまった。

一度アオナガタマムシがトネリコの木に住み着くと、そこを腐らせてしまうか、活動エネルギーによって燃やしてしまう。
そして、そのどちらのシナリオを辿ったとしても、大気中にCO2を放出してしまうのだ。

あえて、ダメージを受けたトネリコの木を使うのは、それ以上CO2を放出させないためということと、木材として伐採され続けている木をこれ以上減らさないためと2つの大きな社会的意義がある。

また、通常なら「もう使えない素材」というものを使えるように、使いやすくすることは3Rの根本でもあり、環境問題に対して非常に効果的だ。

この家がAshen Cabinなのもトネリコの木(ash tree)から由来が来ていたのだ。

また、我々が普段使っているコンクリートに関しても、世界のCO2排出量の8%はコンクリートから発生しているものとされており、非常に膨大な量のCO2を排出していることがわかる。

その点においてもこのAshen Cabinは3Dプリント技術を効果的に使うことによって、必要な場所にだけコンクリートを正確に「置いていく」ことができるため、コンクリート作業の無駄を減らすことができるのだ。

via: https://www.dwell.com/

実際に中に入ってみるとリビング、寝室、キッチン、個室などしっかりと生活に必要なスペースがあり、実用的だ。

床も3Dプリンタで作られており、積み重ねて作った跡がそのまま床の模様となっている。
結果的にユニークで、デザイン的にも優れたものとなった。

via: https://www.dwell.com/

この家のディティール(詳細)を見てみても非常に細かく、よくできている。
壁に関してもトネリコの木を段々に積み重ね、綺麗な模様を作りつつ、窓のフレームには黒の合板を使いコントラストを高めてスタイリッシュさを演出している。

このような精巧な作りを可能にしたのはやはりコンピューターの作りで、イレギュラーな形の材木を一つ一つどのようにカットして組み立てていけばいいかエミュレートしていったのだ。

via: https://www.dwell.com/

家のデザイン全体としても、まるでトネリコの木から生えた枝をイメージし、アシンメトリカルにしていて、確かにこの家はトネリコの木の生まれ変わりのようだ。

3Dプリントや最新技術を効果的に使うことで社会問題や環境問題を解決する手がかりが見つかるかもしれない。

 

via: https://www.dezeen.com/

ここは北欧のフィンランド。
首都のヘルシンキから北に400km、車で5時間ほど走った場所にSalamajärvi National Park(サラマヤルヴィ国立公園)という場所がある。

多様な海水湿地帯があり、鹿が1000ほども生息していることで知られる自然豊かで美しい国立公園だ。
77kmものトレッキングエリアがあり、その周りにキャビンやテントなどが点在するエリアだ。

フィンランドは首都のヘルシンキなどの大都市を除き、家が隣と密接して建てられているということが少なく、一件一件が離れて建てられているということが多く、ご近所のところまで挨拶に行くのに何kmも歩かなければ行けないというのが普通にある。

そんな、住宅事情があり、かつ、北欧神話根付く森の奥深く、周りの木に紛れてほっそりとした支柱に一本足で立つ小さな黒いキャビンが立っている。

via: https://www.dezeen.com/

上から見ても周りの風景にしっかりと馴染んで隠れている。

この黒いキャビン、「Niliaitta(ニリアイッタ)」を制作したのはStudio Puisto(スタジオ・プイスト)

この高床式の作りは、この土地に古来から住む、遊牧民族であるサーミ人の昔からの知恵であり、日本の高床式と同じく、食べ物を保存するために当時としては最適な設計だった。
そこから着想を得て、この高床式のデザインを採用した。

このように基礎を作らずに高床式にすることで、工数を減らし、周りの自然への影響を極力減らすことができるので、環境にも優しい。
また、柱となっている木も現地から採取したもので、カーボンフットプリントをできるだけ出さないように工夫して作られている。

建設する場所に関しても、もともと生えていた木をなるべく切らないように建設できる場所をしっかりと選んでいった。

via: https://www.dezeen.com/

正面からこのキャビンを見据えると、そのフォルムは形式的でもあり、非常にスタイリッシュな印象を受ける。
どんぐりを逆さまにしたどんぐりゴマのような形にも見える。

via: https://www.dezeen.com/

高床式であるため、室内へのアクセスは長い階段を登った先にある。
わざわざ長い階段にしなくても良いのではないかと思う方もいるかもしれないが、この「階段を登って入る」という体験そのものが、このキャビンでの暮らしにとって大切なものなのだ。
大自然の中から、徐々に安全な場所に入っていくという安堵感は確かに儀式のように、ある種の神聖さを体感できるものだ。

via: https://www.dezeen.com/

中に入ってみると白い木の壁が光を美しく反射し、非常に綺麗で整って、美しい。
よくみると壁に小さな縦模様が入っており、光の反射具合で様子の変わる壁を見るのも楽しみの一つだ。

大きな窓が正面の壁一面を覆っているため、中からでも外の景色を楽しむことができる。
また、窓のすぐ近くにベッドが置いてあるため、ここで寝転びながら、スカンジナビアの大自然の様子を楽しむことができる。
朝起きた時も自然光がここから入り込むため、自然に目覚めることができ、寒いフィンランドでも、日中を暖かく過ごすことができる。

インフラもしっかりとしており、電気や水道も使え、キッチン、シャワーもしっかりとある。
都市部に住んでいるのと同じ快適さで過ごすことも可能だ。

via: https://villipeura.fi/

このキャビンはKivijärvi(キビヤルヴィ)リゾートに建設される予定の25のキャビンのうちの一つで、一つ一つ違ったデザインを採用するようだ。
あるキャビンは地面に置かれたり、あるものは近くの湖の上に浮かべ、北欧サウナを併設する予定だ。

ここに来ることで、普段の社会関係や人間関係からいい意味で切り離され、しっかりと一人の時間を楽しむことができる。
小さくても豊かなミニマリズムの暮らし方がここ、フィンランドにしっかりと根付いているのだ。

via:

https://www.dezeen.com/

こんにちは、鶴川団地コミュニティビルダーの石橋です。

鶴川団地でのプロジェクトに携わるようになってから、身近な友人が「団地に興味があるんだよね〜」と相談をされることが増えてきました。

そこで今回は実際に団地暮らしに興味があって、現在引越しを検討中という友人の「なっつさん」との対談をしてみましたので、その様子をレポートにしたいと思います。

なっつさんは学生時代からの友人で、お互いに社会人になってからもたまに遊んだり飲みに行ったりする気の良い友人です。

なっつさんに「対談しなーい?」とメッセージをおくってみたところ、「オッ、した〜い!」とのお返事をいただきました。なんともおおらかな方です。

「じゃあ、今日、鶴川団地に遊びに来るかい?」なんて流れで、対談が実現することになりました。

団地のイメージってどんな感じ?

石橋:なっつさん、鶴川団地へようこそ。団地暮らしに興味があると聞いて、つい対談がしたくなったよ」

なっつさん:

久しぶり〜。団地ってなんかいいよねー。前に遊びに来たときに、商店街とか雰囲気がよくて、ずっと気になってたんだよね〜。

「夜もすがら骨董店」とかすごくいい!

引越したら、レトロな雑貨とか集めて行って「おばあちゃんの家」みたいな家具を揃えたいなって思ってるの!

石橋:わかる。昭和な感じでね!花柄のポットとか。

なっつさん:キッチン周りとかは特に!ホーローのお鍋に「あっカレー焦げついちゃったっ」とかやりたいなって!

それもあって、古めの物件とかに結構興味があるの。


石橋:ここは築54年?くらいかなー

築年数はすごいけど、特別不便なことはないし、収納もめっちゃあるし住み良いよ!そう言えば、私らがここに住み始める前に、団地に住むっていう選択肢ってあった?

なっつさん:なかったかなー。団地がどこにあるかも、あんまり知らなかったし、社宅とかのイメージだったから簡単に住めるイメージもなかったかも。特別に住める場所みたいな。

石橋:実際、そういう団地も多いしね

なっつさん:小さい頃の思い出として、「団地に住んでる友達いいなあ」っていうのは、あった。子供が多くて、ご近所さん同士でワイワイして楽しそうだなぁみたいな。団地があって、公園があって、友達がいて。あ、「耳をすませば」のイメージ!!あと、物語りでいうと重松清みたいな感じ!

団地って案外身近な存在だったし、あの中にカルチャーがありそうというのは漠然と思ってたかも。

家族!!近所のつながり!!公園!!夕焼け!!みたいな笑

石橋:同じ団地でも昭和と平成で全然カルチャー違うかもね!

初期の頃の団地のアルバムとか見たら、夏祭りとか、団地内の大運動会とかもあったみたいで、すごい人の数だった!子供めっちゃ多いし、住んでる人も30代くらいが多そうだった。

モダンなライフスタイルへの憧れとか、高度経済成長の熱気とか。そんな雰囲気!

ご近所っていうのが大事なんだよね

なっつさん:地域のコミュニティ的なところも結構興味あるんだよね
昔地域の自治会のイベントとかよく参加してたし

石橋:地域の自治会のイベントって何やるの?

なっつさん:お祭りとかが多いけど、自治会館に行って遊んでたりもしてたし、キャンプとか山登りとか!

石橋:山登りとかあるんだ!

なっつさん:大山参りとかね!豆腐食べたりして笑
小学生だったけど、おじさんたちおばさんたちと山登るのたのしかったんだよね
全然、普段は他人ではあるんだけど、ふと「元気かなー」とか思いをはせられる相手がいるってうれしいことだなぁって。
今で言うと、コロナで在宅な時間が増えて、人と会う時間が減ると精神的に辛い〜ってなることが、この2年間くらいで感じることが増えてきた気がしてるから、商店街とかでラフにお喋りできる感じとかがあるとそれだけで救われる気がしてる!

石橋:それは確かにあるかも。
お店とか、友達とか、地域のイベントとか、身近に話し相手がいるのって結構大事だよね。
この間、団地でドンド焼きがあったんだけど、下は幼稚園、小学生くらいの子が団地の周りからも来てたなー。自治会の大先輩方がドンド焼きの火で焼き芋してくれたりして、子供たちにはマシュマロまで用意してて、若者にはちょっとした飲み物のお振舞いもあったりしてね!

なっつさん:粋だなあ。
ずっと一緒に過ごすわけではないけど、会った時にそういうコミュニケーションが取れるのは結構理想的かも!

石橋:他に気になってることある?

なっつさん:あ!20代くらいの人っているの?
若い人がいるって分かると住みやすいかも〜

石橋:いるよ!この間、夜もすがらの常連さんで、20代のお友達ができて、お家に遊びに行かせてもらったよ。
内装とかうちと違ってもっと団地感あったなー。
キッチン周りとかメッキ感あって懐かしい渋い感じ!
若い人がいたらいいなっていうのは感覚としてあるんだ。

なっつさん:あるねー。

石橋:どれぐらい?

なっつさん:これくらいーーー!!!

石橋:結構あるね!!笑笑

なっつさん:なんか、あまりにも若い人との接点が少なくなると、自分たちの世代のメインストリームから離れすぎちゃうかもみたいな不安がちょっとあるかも。
上の世代との交流もめっちゃ魅力的だけど、落ち着きすぎちゃったらどうしよう。攻められなくなるかもみたいな。
でも、そこで自分の中に新しい感性も生まれそうみたいな期待もあるし、そのバランスが取れたらめっちゃ魅力的かも。
最近、家の近所の陶芸教室に入り浸ってるんだけど、そこもおじいちゃん世代の人たちと、若い作家の人たちが共存していてすごく良いバランス感なんだよね。
世代間の絡みがあってお互いに良い刺激をもらう感じが好きで、そういうのもいいよね。

石橋:世代間の交流は面白いよね。
個人的には、鶴川団地麻雀倶楽部にはちょっと興味あるんだよね!シェアできるコンテンツがあるのって結構魅力的だなと思っていて。
役すら覚え切れてない素人だけど笑
一回も行ったことないからどんな年齢のバランスかは、未知数よ笑

なっつさん:コンテンツがあるのは確かによさそう。
バランス結構大事だと思ってて、結構前だけど、引越し先の選択肢として、ソーシャルアパートメントとかも考えてた時期もあったんだよね。

石橋:やっぱり気にはなるよね。

なっつさん:いろんな選択肢の中で、在宅ワークが多い中でのひとり暮らしは、やっぱりちょっと寂しいかもしれない。人との交流がないのはもったいないかもしれないと思って調べてた。
でも、いろいろ調べていくにつれて、「ちょっと思ってたよりも距離感近いかも」って思うようになって、「もーうちょっとだけ距離欲しいかも」みたいな。すごく微妙な差なんだけどね。
その点、団地ってやっぱり理想的なめっちゃちょうどいい距離感のコミュニティな気がしてるんだよね。

石橋:なるほどね!
パッと会いやすいし、もしその時、「ごめんまた今度で」ってなっても、次のチャンスもそう遠くなさそうだよね!
コロナで遠出とか遊びに行く機会が減って、半径2kmくらいで過ごす休日とか増えて、より地域を大事だなって感じるようになったかも。
コロナ禍で孤独を回避する上で、2km圏内くらいの中での関係性的な豊かさとか解像度の高さが重要みたいな。

なっつさん:団地の友達って、ちょっと歩いて遊びに行ける距離感なのがすごくよさそう。

石橋:ではでは、お待ちしております。今日は対談ありがとう!
お礼に、カレー作るから、花柄のホーローの器でお裾分け持っていくね。

こんにちは、鶴川団地コミュニティビルダーのおすずこと鈴木です。

バスと電車の通勤生活。

以前にも増して、読書に充てる時間が増えました。

お仕事から早めに帰宅する日は、鶴川駅にある本屋さんに立ち寄ることがありますが、土地柄もあってか、店頭には白洲次郎や白洲正子の書籍が充実しているコーナーを見かけます。

本屋好きの石橋もよい嗅覚を持っており、さっそく関連する本を購入。

白洲正子が武相荘での日々を綴ったものや人々との交流を描いた「鶴川日記」。

読み途中ではありますが、現在の鶴川とは異なる当時の風景が描写されており、そこに住む人々の暮らしぶりや著者の人となり、感性などに触れることができて興味深いです。

鶴川と言えば、白洲次郎と白洲正子が暮らしていた古民家があります。

そこで今回は、鶴川の名所である「旧白洲邸 武相荘」に足を運んでみました。

武相荘について

鶴川団地から徒歩20分のところにある武相荘。

鶴川駅からであれば、鶴川街道沿いを歩いて15分ほどでしょうか。

静かな佇まいをしていますが、入口前には看板があるのでスムーズに行くことができます。

武相荘は白洲次郎・正子の一人娘である牧山桂子さんによってミュージアムとして一般公開されています。

ところで、武相荘という名前。

武蔵と相模の境にあるこの地に因んで「武相」、そして白洲次郎のもう一捻りしたいという気持ちから無愛想をかけて名づけられたそうです。

ユニークな名前にセンスを感じます…!

ミュージアムの他にもレストラン、カフェスペース、ショップなども兼ね備えており、一つひとつ見どころや楽しみどころがあります。

土曜日に訪れてみましたが、レストランは満席状態で順番待ちだったので、その間に散策路や他の施設を見て回ることにしました。

武相荘 〜散策路〜

行く道はどこも自然豊かで、耳をすませば、生い茂る竹林のそよそよとした音も楽しむことができます。

 

水道の受け鉢には、椿が浮かべられていたり。

春を予感するように、桜がちらほらと咲いていたり。

ここでは春夏秋冬どの季節でも、色んな表情を見ることができそうな緑の豊かさがあるなぁと感じました。

武相荘 〜レストラン〜

ここでは入場チケットなしで利用できるため、ランチやカフェ目的で来訪される方も多く、地域住民の憩いの場にもなっているそう。

今回私たちは、カフェ利用でお天気も良かったためテラス席を案内してくださいました。

そこにはつる性の植物が掛かっており、藤棚かなと思いきや、3〜4月になると黄色いお花が咲く「雲南黄梅」だとお店の方が丁寧に教えてくださいました。

そんなテラス席で一息ついたところで、白洲次郎風「石橋」をパシャリ。

う〜ん、なんとも言い難いですね(笑)

おふざけが終わったタイミングで、注文したデザートの登場。

半分こにして、それぞれのデザートを味わっていただきました。

どら焼きは意外にどっしりとしたボリュームで、これと珈琲だけで満足感に満たされます。

チーズケーキはヨーグルトの優しい酸味を含んでいて梨のシャーベットも添えてあり、全体的に爽やかな一品でした。

これは定期的にランチやカフェに行きたくなるなぁと納得です。

武相荘 〜ミュージアム〜

程よく腹ごしらえをして、いよいよメインとなるミュージアム。

武相荘は、春・夏・秋・冬と季節によって展示品の入れ替えを行っているそうで、今回は「冬」がテーマになっていました。

室内撮影禁止のため、文章のみのご紹介になります

入館料1,100円で室内へ入ることができますが、受付時にJAF会員証を提示するとポストカードを1枚プレゼントしているとのこと。

私も石橋もJAF会員のため、計2枚のポストカードをいただきました。

室内には、白洲正子のこだわりの調度品や着物等が所狭しと並べられていたり、戦後日本の再独立に役割を果たした白洲次郎の貴重な資料も展示されています。

日本の伝統的な家屋ですが、室内は西洋的なものも含まれており、和洋折衷な空間を楽しむことができます。

白洲次郎・正子の洗練された暮らしぶりや感性を隅々まで触れることができ、とても見応えあるミュージアムです。

鶴川に来たら、ぜひ足を運んでみてください。

こんにちは、鶴川団地コミュニティビルダーのおすずこと鈴木です。

鶴川団地へ引っ越す際にほとんどの物を断捨離してやって来たため、新しい生活をスタートしてからは地道に理想のインテリアを考え、ようやく形になりつつあります。

あれやこれやと、空間づくりにいそしんでおりました(笑)

これまでの暮らしのレポートでは、鶴川団地での出来事やイベントなど外の様子をまとめてきましたが、今回は私たちの住まいについて触れていこうと思います。

お部屋のテーマ決めは譲ったり譲らなかったりの繰り返し

「シンプル」「ナチュラル」「オフホワイト」「グリーン」「温かい」。

私は、住むならそんな雰囲気の空間にしたいなぁ〜と思っていました。

一方の石橋は古いモノやDIYが好きなので、私のとは相容れない組み合わせかもしれないなと思い、だからといってどちらかが譲るわけでもなく(笑)

そこで、自分たちで作ってみたりお気に入りのお店で物を購入することで、お互いにとって居心地の良い空間を模索することにしました。

自分たちで作ったもの『ダイニングテーブル』

入居当初は、こじんまりとした折りたたみテーブルに二人で窮屈そうにして食卓を囲っていました。

なかなかに不便していたので、手持ちのハイチェアに合うテーブルを探すことに。

ところがハイチェアの高さは、一般的なダイニングテーブルに合わせると、手を置いた時や書く時の高低差に違和感があるため、都合の良いものが見つからず…。

見つからないなら自分たちで作ろう!ということで、実際に作ってみることにしました。

日曜日が私と石橋の共通の休日なので、週1でどうにか進められるかのペース。

梅雨シーズン真っ只中にスタートしたのもあって、晴れの日でないとできない工程もあり、完成までの道のりが長かったです。

組み立てや繋ぎ合わせはサクサクと進んだものの、「やすり掛け」と「面取り」が想像していた以上に骨の折れる作業…!

天板の表面を滑らかにするために紙やすりで磨くのですが、目の粗さに種類があります。

はじめに、表面のケバを取るために目の粗い紙やすりで磨く。

その後に、塗装前の下地作りとして、目の細かい紙やすりで磨く。

黙々と磨いては表面を撫でて滑らかになっているか確認して、磨き直すという地道な作業。

家具職人さんってすごいなぁ〜としみじみ思いました。

面取り(材料の角を45°に削ったり、丸く滑らかに削ったりすること)は数時間に及ぶ作業になり、指先やら腰を痛めるまでに…。

大工の定番道具であるかんなであればもっと効率よくできたと思いますが、今回は凹凸の入った彫りの感じを出すために彫刻刀を使いました。

私はなるべく丸みをつけるように、石橋は彫りを目立たせてシャープに、人によって出来上がりに違いが出てきて面白いです。

そうしてようやくできた、ダイニングテーブルの完成形がこちら。

人が横並びになる配置は、一緒に何か作業をする時も動画を観る時なども快適で、個人的に気に入っています。

知人に作ってもらったもの『植物置き場』

鶴川団地に引っ越してきてからの新しい趣味が、観葉植物

日当たりの良い立地だったので、ベランダをお庭にできたら素敵だろうな〜と思ったのがきっかけでした。

暖かな気候に見守られる中で新芽が次々と芽吹いて育っていく様が可愛らしくて、日に日に観葉植物が増えたと思えば管理が難しくなるという事態に。

窓際にスッキリとまとまる植物置き場があったらいいなと思うようになり、知人に作ってもらうことになりました。

石橋の大学時代の先輩であるテリーさん。

個人で内装関係のお仕事をされているということで、我が家に来ていただいて時折雑談を挟みながら、イメージの擦り合わせをしました。

それから日が経ち、待ちに待った納品日。

私たちの要望を、ひとつひとつ叶えてくれたこだわりの一点物を作っていただきました!

インテリアに馴染みやすいナチュラルさだったり。

水やりや葉水をしても問題ないよう、撥水加工を施していたり。

上部のハンギングや台の高さは、植物が日光に当たりやすいよう計算されていたり。

デザイン性と機能性を両立してくれて、とても感謝しています。

二人暮らしを経て変化があったこと

実際に住んでみると、案外お互いの好みがちょうど良くお部屋に馴染んでくれます。

石橋がアフリカのシエラレオネに行った際に購入した、アフリカ布。

garaと呼ばれるテキスタイルは、現地の人々による手染めのオリジナルだそう。

我が家では、こちらの布を畳んだお布団に掛けています。

他にも、大正二年製のオイルランプ。

そのまま飾るのも可愛いのですが、夜間の時間帯に灯りを点けてあげると雰囲気が出て存在感が増します。

ガス灯をリメイクした照明器具や、

蓄音器をリメイクした照明器具や、

そして先程のオイルランプもすべて、夜もすがら骨董店での購入品です(笑)

※夜もすがら骨董店については「暮らしのレポートvol.4 鶴川おすすめスポット」より

Fire-Kingのマグカップも、朝のコーヒーで愛用中。

樽に似ていることからバレルマグとも言われているマグカップは、ミルクグラス(乳白色が練り込まれたガラス)で作られており、つるつるとした質感と大容量のサイズ感がとても気に入っています。

こちらはハ〜モニ〜ゼネラルストアでの購入品です(笑)

※ハ〜モニ〜ゼネラルストアについても「暮らしのレポートvol.4 鶴川おすすめスポット」より

こうした日常アイテムは、鶴川団地周辺にある夜もすがらさんとハ〜モニ〜さんの影響もしっかり受けています。

当初考えていた選択肢ではなく時には冒険してみて、再利用で作られた意外な掘り出し物や時代背景を知って古物の価値に触れることは、私の中で面白い気づきでした。

我が家のインテリア・雑貨事情はそんな感じで、今後も二人の好みを混ぜ込んでみたり、周辺の影響を受けたり、その時々の変化を楽しみながらのんびりと鶴川団地暮らしを堪能していきたいと思います。

今日はなんにも予定がない。

そんな休日が好きです。

こんにちは、鶴川団地コミュニティビルダーの石橋です。

今日は、鶴川団地でのリアルな暮らしのレポートとして、「なんにも予定がない休日の過ごし方」をお届けしたいと思います。 

いつもより少し遅めに起床、コーヒーを飲んで、午前中に洗濯物や家事をすませようと思うも、なんだかんだで12時を回ってしまうのが世の常でございます。

この日は、おすずと白洲次郎・正子邸 武相荘に行くことにしました。とても素敵なお屋敷だったのですが、武相荘のお話は、後日おすずからレポートしてもらうことにします。

武相荘からの帰り道で、そのまま鶴川団地商店街へ。

最初に向かうのが、精肉屋さん「佐藤商店」さんです。

ここで、まず焼き鳥を注文。はい、最初が、焼き鳥です。よく覚えておいてください。順番が大事です。

佐藤商店の焼き鳥は、近所ではとても評判で、老若男女ファンがたくさんいます。なので、休日の午後ともなると、焼き上がりまでちょいと待ち時間があるわけです。先に注文をお願いしておいて、待ち時間に他所でのお買い物を楽しんでいきたいと思います。

ここでは、皮塩とつくね、もも、たんなどを注文しておきます。タレの入っている琺瑯の甕がいい雰囲気です。

続いて、平日のご飯のために、お隣の八百屋さん「千丸」さんにいきます。

なんと言っても地場の野菜がたくさんあるので、新鮮!小松菜なんていつみても青々としています。しかも立派なお野菜たちがスーパーよりも安くゲットできてしまいます。

今日はセロリと出始めの菜の花が激安でした。徐々に春を感じるこの頃です。

菜の花は、お浸しにしてだしとからしで和えます。千丸さんで扱っているカクテキも美味なのですが、今回はカブも買って、一緒に漬け込んでみたいと思います。楽しみです。

お野菜の買い物が終わったら、焼き鳥のためのお酒が必要なので、並びの酒屋さん「まさるや」さんにいきましょう。

日本酒や焼酎の幅が広くとても悩んでしまうのですが、いつも親切にお酒のことを教えてくれます。前に飲んだお酒から、「それなら、次はこれを行ってみよう」という具合です。これがあるので、焼酎、日本酒はいつも「まさるや」さんで買うようになりました。

お店の入り口付近には、こんなビールもおいてあったりします。瓶ビールはハートランドが好きです。量が多いからですね笑

乾杯などして、店先の金魚やメダカを愛でます。

パパママがお酒を買っている間、子供たちが夢中になって餌やりなどを楽しめるようになっています。

ここでそろそろ、焼き鳥の出来上がり時間になりますので、「佐藤商店」さんに戻ります。

焼き鳥とビールで一休みです。至福です。

一息入れたら、通りを渡って、セントラル商店街へ。「ゼネラルストア ハ〜モニ〜」へ向かいます。

新しく入荷しているものがないかチェックしにいきましょう!

古着や昭和レトロな雑貨、カバンなどの品揃えが多く、物色してみるだけで楽しい空間です。

このポットや花瓶なんてまさに「団地暮らし」という感じで魅力的!

花柄の栓抜きもいい味だしてます。

同じような懐中電灯を祖父母の家で光らせて遊んだ懐かしい記憶が蘇ってきました。「電池が切れるからやめなさい」とよく怒られたものです。でもこのオレンジ色の光の輪っかがたまらないんですよね〜。

ハ〜モニ〜店主との対談インタビューも公開されていますので、是非読んでみてください。

この日は結局、以前から気になっていたランドセルを購入しました。

店主直々にラナパーで保湿までしていただいちゃいました。

バイクにつけるのにもよさそうなサイズ感使うのが楽しみです。

つい長居しておしゃべりしていたら、ちゃんとご飯を食べたいくらいにお腹が空いてきましたので、向かいの「夜もすがら骨董店」で、晩ご飯にしたいと思います。これも定番な流れ。

店主が骨董担当、おかみが喫茶担当でお店に立たれています。しかも「店主」と「おかみ」は二人ともバンドマン!音楽関係の常連さんも多く、鶴川団地のカルチャーの中心地です。

カフェメニューだけでなく、喫茶店な雰囲気の懐かしいメニューやおつまみもあり、お酒も飲むことができます。


焼きそばナポリタン、通称「焼きナポ」と電気ブランをいただきました。

食事が出る前に、店内をブラブラと。

年代物のランプやランタンがずらりです。

中には100年以上昔の大正時代のビンテージもあります。 

このタバコ盆のたたずまいの格好いいこと。

こちらでも店主とおしゃべりして、散々悩んだ挙句、「夜もす」リメイクの「ガス灯を電笠に変えたもの」を購入。

いつかガスミュージアムに行って、このガス灯の出どころを探す旅に出たいと思います。

気になる方はぜひinstagramなどSNSもチェックしてみてください。

今回の暮らしのレポートは、私、石橋による鶴川団地の休日のススメでございました。

団地から一歩も出ずにこの充実感。たまりません。いつもありがとうございます!

他にも紹介しきれなかったお店やスポットがまだまだたくさんあるので、気になる方はぜひ鶴川団地へ遊びにきてください。こんなに活気のある団地商店街は全国的にも珍しいので、団地やコミュニティに興味のある方も必見です!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

TINY HOUSE JOURNALタイニーハウスの“現在”を知る

記事一覧へ