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こんにちは!コミュニティビルダーのおすずこと鈴木です。

寒さも本格的になり、幼少時代は暖かい地域で育ち過ごしてきた石橋と鈴木は共に日々の寒さに耐え忍んでいます。食卓には、鍋が登場する頻度が高めです。

寒さに負けじと、11月14日(日)は太陽の広場で地域の方々とご一緒してイベントを開催しました。

読み聞かせと音楽のコラボ

すでに6月に紙芝居と絵本の読み聞かせイベントを行いましたが、ありがたいことにリピートの声があったため、だんちでえほん第二弾として企画。

企画を進めていく中で、鶴川団地センター名店街にある子供預かり・音楽教室「和音の木」を主宰している和田さんとご縁があって、「楽器で効果音を入れながら、読み聞かせをする」内容としてコラボさせていただくことになりました。

多彩な音から生まれるアイデア

そうと決まったら、読み聞かせの題材や演出のイメージを共有する機会が必要なため、打ち合わせも実施。

和田さんの繋がりで、マリンバ奏者の真崎さんと打楽器奏者の山元さんにご協力いただきました。

読み聞かせの題材は、世界の名作「三びきのこぶた」、実際に身体を動かす参加型の「みんなでたいそう」。

みんなが知っている物語や一緒に参加できるものを選定しましたが、そこに楽器が加わるとより臨場感が出たり参加したくなる軽快なリズムが出来上がりました。

「このリズムで掛け声を出すと、タイミング合わせやすいね!」

「この場面で、こういう低音を弾いたらちょっとあやしい雰囲気出せると思う!」

「ここの台詞、語尾を伸ばす感じにするとそのキャラクターっぽさが出るんじゃないかな?」

色んな意見を出し合いながら効果音のイメージを膨らませたり、読み手だけでは表現できない領域を演奏者が鮮やかに表現して新しいアイデアが生まれたり、楽器の得意分野を活かすことで、想像以上のコンテンツができて、本番当日がワクワクしたのを覚えています。

見て、聴いて、動いて、楽しむイベントにしたい

演奏と読み聞かせには「聴く、動く」の要素がありますが、当日の参加者がパッと「見て」楽しめる要素も入れたいと思って、思いついたのが、空間を華やかに魅せてくれるバルーン装飾。

張り切って色んなサイズの風船を大量に購入し、鶴川団地の一室で、黙々と膨らませてしまった結果…

当日、我が家からセンター名店街の広場までの搬出作業は、とてもファンシーな状態でした。(笑)

それでもなんとか無事に広場の木に装飾を施すことに成功。

装飾を見て何やら興味深そうに、モノ欲しそうにしている女の子に風船のおすそ分けをしたのはここだけの話です。^^

感謝の詰まった空間

いよいよ本番。

お天気にも恵まれて暖かい気温の中、当日は事前告知で親子揃ってご参加いただく方もいれば、通りすがりの方、中にはお年寄りの方も足を止めて見守ってくださった方もおり、本当にたくさんの方にご参加いただきました。

駄菓子屋台も大盛況!

子どもたちだけでワイワイすると思いきや、大人の方も、駄菓子のラインナップを見て懐かしんでいたのが印象的でした。

また、前回の読み聞かせイベントに続き、子ども教室をされている門樹さんのご協力で、生徒さんの悠二くんと理緒ちゃんが読み聞かせのボランティアとして参加!

多くの観客に囲まれる中で堂々と読み聞かせをしてくれた悠二くんも、本番になるまでの間もしっかりとイメージ練習をしてほぼ暗唱で挑んだ理緒ちゃんも、心強くて嬉しくてありがたい瞬間でした。

イベント終了後は、集合写真をパシャリ。

だんちでえほん第二弾、無事に終えた時には、感無量でした。

鶴川図書館の方々には、紙芝居や絵本、スタンド、御座などの貸し出しにご協力いただいたこと。

音楽教室「和音の木」の和田さんには打ち合わせやリハーサル、当日のセッティングをしていただいたこと。

マリンバ奏者の真崎さんと打楽器奏者の山元さんには、オープニング演奏やストーリーを感じさせる効果音で場を盛り上げていただいたこと。

子ども教室の門樹さんには、読み聞かせボランティアのお声がけや告知にご協力をいただいたこと。

雄二くんと理緒ちゃんには、読み聞かせを立派にやり遂げてくれたこと。

YADOKARIの伊藤さん、URの小山さん、酒井さんには備品手配や当日準備、受付、撮影など多方面でサポートしていただいたこと。

皆さんがいなかったら成立しなかった、感謝の詰まった空間でした。

本当にありがとうございました。

引き続き、地域の方々とご一緒して素敵な機会をたくさんつくっていきたいです。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

2021年11月時点の内容です

こんにちは!コミュニティビルダーのおすずこと鈴木です。

今年の春からスタートした団地生活も慣れてきて、日常の風景を鮮やかに彩ってくれている秋の紅葉や、丹沢、富士山の景色が今とっておきのお気に入りポイントになっています。

毎朝、我が家のベランダや通勤で利用しているバス停で紅葉狩りを堪能しています。

そんな石橋と鈴木は、相変わらず休日にふらっとお散歩に出かけて鶴川のお店巡りをしています。

今回は、私たちがよく足を運ぶ鶴川団地周辺のお店紹介というテーマで、日記風に綴っていきたいと思います。^^

鶴川団地センター名店街での過ごし方

ここでは、私たちの日常を支えてくれているお店や、広場で地域の親子が戯れている風景があり、心地良さと安心感があります。

ごはんの支度のため八百屋「千丸」さんやスーパーヤマザキに行くことがありますが、隣接する「肉は佐藤商店」さんから漂う焼き鳥の香りにつられて、つい衝動買いをしてしまいます。(笑)

しかも、種類が豊富なため、悩んだ末…まとめ買いをしてしまう始末。

焼き上がるまでに10〜15分ほど待つことがあるので、その間に店内の惣菜を購入して小腹を満たすことがあります。なんたって、食欲の秋です。

ここで購入する出来立ての焼き鳥と、酒舗「まさるや」さんで購入するお酒の相性がとても良くて、名店街でのお買い物が定番化してきています。(笑)

私は普段お酒を飲まない方でしたが、石橋と一緒に住み始めてからは、焼酎をロックでちびちびと飲むことの楽しさを覚えました。

鶴川団地センター名店街の他にも、少し離れると興味深いお店を見つけることができます。

beams farmは住宅街の一角にある一戸建ての珈琲専門店。

ウッディ調の内装で、店内には綺麗な柄のカップソーサーが飾ってあったり暖炉があったりなど、柔らかな雰囲気なので、ゆっくりとくつろぐことができます。

園芸店のオークガーデンはbeams farmの近くに位置するところにあり、珈琲一杯を楽しんだ後に寄り道をすることが多いです。

広いお庭を探検するような空間になっており、お店の方も気さくなため話しやすくて植物のお世話に関しても丁寧にアドバイスしてくださったりします。

鶴川団地に引っ越してからの新しい趣味で、観葉植物をたくさんお出迎えしているのですが、まさに私の趣味を充実させてくれるお店が身近にあるのはありがたい限りです。(笑)

素敵なお店巡りと並行して、引っ越してきた我が家を、こだわりのアイテムや植物などで優しい空間にしていく過程がとても楽しいです。

鶴川団地セントラル商店街での出会い

鶴川団地周辺を散策していくと素敵なお店が点在していますが、実はセンター名店街の近くに他にもセントラル商店街という商店街があります。

最近行きつけのお店というのが、「夜もすがら骨董店」と「ハ〜モニ〜ゼネラルストア」の2店舗。

夜もすがら骨董店は、店内がレトロな雰囲気に包まれていて、至る所に珍しい商品を目にすることができます。

時計、お皿、椅子、アクセサリー、楽器、照明、収納家具、その他小物など。

飲食店としても営んでおり、おすすめは「店主がいる日限定のカレーオムライス」。

メニューは豊富ですが、限定という言葉に若干弱めな私はやはり毎回これを注文してしまいます。

一方、夜もすがら骨董店の対面にあるハ〜モニ〜ゼネラルストアは、2021年9月に開店したばかりの古着・雑貨のお店。

おさんぽの道中で宝箱を見つけたかのように、石橋と共に店内の方へと吸い込まれていきました。

結果は以下の通り。

デッキジャケット、ベレー帽、ウェスタンシャツを購入し、ご満悦の我々。

特に私の場合、これまで古着屋さんにお世話になる機会があまりなかったため、お気に入りの1点を見つけた時の嬉しさや店員さんとの他愛のない会話を楽しむ体験が新鮮でした。

商店街で起きたサプライズ

ハ〜モニ〜ゼネラルストアでお買い物を終えてお店を出ると、ちょうど夜もすがら骨董店でカホンやシェイカー、鍵盤ハーモニカ、ギターなど色んな楽器で自由気ままに音遊びをしているところに遭遇しました。

学生時代ダンスをやっていた(現在も相変わらずよく踊りますが)石橋は、聴こえてくるリズミカルな音に合わせて踊り出しました。

盛り上がっている様子を見に、近隣のお店からちらほらと人が見えてきては、体を揺らしたり一緒に踊ったり。

閉店時間の商店街に、パッと人が集まってきて、あっという間ににぎやかな空間になったのはとても印象的でした。

コロナ禍で人とのリアルな接点をもつことが少ないですが、今回の通りすがりのプチサプライズは、鶴川で過ごす日常の中でも心温まる思い出になりました。

身近なところに衣食住+楽(エンターテイメント)があり、今後の生活もワクワクしています。^^

引き続き鶴川団地周辺を散策して、暮らしの中で起きた素敵な出来事をレポートにしていきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございます!

2021年10月時点の内容です

via: https://www.dwell.com/

ここは北欧フィンランド。
その西部、Nunnanniemi(ヌナニエミ)半島の森の中。

フィンランドらしい針葉樹林の森の中を進んでみるとひっそりとただずむのは昔ながらの木の古屋をオマージュしたようなタイニーハウス。

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フィンランドの首都、ヘルシンキに本拠を置く建築会社「ORTRAUM Architects(オートラウム・アーキテクツ)」がこのタイニーハウスを設計した。

大きさは13.94平方メートルほどと、見た目の細長さ通りに非常に小さい。

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正面からみた姿は素朴そのもの。
まるで、本当にムーミンが住んでいて、扉からひょっこりと出てきそうな雰囲気さえある。

このタイニーハウスはオフグリッドハウスでもある。

建築材としては、見ての通りほとんどが木材だ。
外壁は白のカラマツ材を使用し、スッキリとシンプルな印象に。
内壁にはCLT – クロス・ラミネーティッド・ティンバーを使用したものを使用した。
CLTは「ひき板を繊維方向が直交するように積層接着したパネル」で断熱性や遮炎性、遮熱性、遮音性に優れ、木材であるため、循環型資源であり、サステイナビリティの観点でも優れている。

 

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加えて、プレハブ形式であるため、組み立ても取り壊しも非常に簡単で、なんとわずか1日でこのタイニーハウスは組み立てることができる。

通常、建築の工数が多くなり、建築期間が伸びれば伸びるほど、その自然に人が介在することになり、良くも悪くもその環境になんらかの影響を与えてしまうのだが、今回のこのタイニーハウスでは、その点においても周りの自然に与える影響を極力減らすことができる。

この古屋の名前は「Kynttilä tiny house(キンテラ・タイニー・ハウス)」
「Kynttilä」はフィンランド語でキャンドル、蝋燭を意味する言葉だ。

この、タイニーハウスは主に瞑想をするために作られ、また、日本の「禅」からインスパイアを受けて作成された。

 

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それを反映してか非常にシンプルながら、スタイリッシュなモダンさを感じるデザインだ。

また、太古の昔から北欧神話が根付くこの土地にあることが、一際、その神聖な雰囲気を醸し出す。
ここでの暗がりにキャンドルに火を灯せば、そのスピリチュアルな雰囲気は他に勝るものはないものとなるだろう

その言葉通り、電気ではなくキャンドルに照らされた、火の灯りが非常によくマッチする。

タイニーハウスの入り口の反対側は、一面全て窓ガラスとなっている。
ここから、周りの環境、自然と直にコミュニケーションをとることができ、自分もその中で生きているということが理解できるデザインになっている。
ここから、朝の日の光が差し込み、その日の天気がわかり、1日のリズムを作ってくれるのがこのガラス窓の機能だ。

朝目覚めた時に見える景色は何にも変え難い贅沢だ。

近くに湖もあり、朝や夕方に表情を変えるその様子は素直に感動を覚える。

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また窓側には小さなテラスがある。
このテラスの上にはタイニーハウスの屋根から飛び出た軒が上にあるため、雨が降ってきたとしても安心だ。
下に薪の貯蔵スペースもあり、ここに置いておけば雨に濡れてベチャベチャになる心配もなく、安心して火を灯す薪として使える。

 

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中に入れば、フルサイズのベッドがすっぽり入るほどのスペースがあるのみだ。
かとおもえば、はしごをつかって2階部分にもアクセスでき、そこにもバンクベッドがあるため、必ずしも一人用のキャビンというわけではない。

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ミニマリズムと禅、北欧神話と日本神話の思想はつながるところがあり、互いにいい影響を与えながら進歩し、その一つがこのような美しいタイニーハウスへと具現化して現れているのかもしれない。

via:
https://www.dwell.com/
https://www.dezeen.com/

http://clta.jp/clt/

東京都町田市にある「鶴川団地」で新たに暮らす「コミュニティービルダー」が団地住民や町田市民と共に団地の新たな魅力を創造・発信していく取り組み「鶴川団地プロジェクト」。

コミュニティビルダーの石橋さん、鈴木さんと共に、さまざまなイベントを行っていますが、10月24日には初の映画イベントを開催!

会場となるのは団地の賑わいの中心でもある鶴川団地のセンター広場。そこにスクリーンを作り行われた野外上映イベントの模様をレポートします。

準備に奔走!

センター広場での映画イベントは初めてということもあり、試行錯誤をしながらの設営です。

スクリーンが張られると、イベントの雰囲気もグッと盛り上がってきます。

スタッフが設営する中でも、日曜の夕方ということもあり、子どもたちも元気に走り回っています。

中には「何するのー?」と聞いてくれる子も。

コミュニティビルダーの鈴木さんも鑑賞席の区分けや椅子のセッティングやなどで大忙し!

どうするのが見やすいか、どうしたら居心地よく鑑賞できるのかも悩みどころです。

日も暮れ始めたころ、設営も完了。

この日の午前中に出来上がったばかりの「チャリンコ屋台」も登場。

来場してくださった方に配る予定のお菓子をディスプレイ。お祭りっぽさも出てきてなんだかワクワクしてしまいますね。

また、夜は冷え込む可能性もあるということでカイロもお渡ししていました。

開場時間になると団地のみなさんが少しずつ受付に。

もちろん消毒、検温など、感染対策もバッチリです!

上映する映画は……?

この日、上映したのは2013年に公開された『みなさん、さようなら』。団地を舞台とした物語です。

時は1981年。主人公の渡会悟が通う芙六小学校から107人の生徒が卒業した。卒業生は全員芙六団地の住人。団地の敷地内には商店街があり、八百屋、本屋、服屋、理髪店、ケーキ屋などがあり、団地の外に行かなくても生活することができる。

そんな環境下にいた悟は、中学校には行かず、団地の中だけで生きていくことを決意する。

中学校は1日も出席しないまま卒業。団地内にあるケーキ屋に就職し、変わらず団地から出ていかないまま。しかし、団地で暮らしていた同級生たちはひとり、またひとりと引っ越していく。

20歳になっても団地から一歩も出ない悟。実はそれには理由があった--。

主人公の悟の13歳から30歳までを演じたのは濱田岳さん。悟の同級生で婚約者の早紀を倉科カナさん、悟の親友・憲明を永山絢斗さん、悟の隣人で悟を誘惑する有里を波瑠さん、義理の子どもに虐待を繰り返している男・堀田を田中圭さん、と豪華キャスト。

子どもから大人までの悟を演じても違和感を抱かせない濱田岳さんの演技は圧巻ですし、さわやかな役柄を演じることが多い田中圭さんが他に類を観ない悪役を演じているのも注目ポイントのひとつ。

監督は『アヒルと鴨のコインロッカー』などを手がける中村義洋さんです。

上映中の様子は……?

映画の上映は定刻の17時半からスタート。

事前に予約をされていた方だけではなく、「いまからでも席ある?」と飛び入りで参加してくださった方も多くいらっしゃいました。

また、通りがかりの人や、商店街の人たちの立ち見も!

こんなふうに気になったから足を止めて観てみる……ということができるのも団地の広場で行う野外上映会のいいところかもしれませんね。

上映会途中で足を止めて立ち見をされていた住民の方からはこんな声も。

「今までこういう機会がなかったので、またやってもらえると、団地も周りも活性化していいのかな、と。団地内でのお祭りもずっとなかったのでこういうイベントがあるのは嬉しいですね」

……と、早くも、次回の上映会への期待の声が聞かれたのでした。

最後に、コミュニティビルダーの鈴木さんに感想を伺いました。

鈴木さん:日が暮れる時間帯からの上映のため多少冷えましたが、中には防寒対策をしっかりとされている方もいらっしゃって、観にいくための気合いというか用意周到さに良い意味でやられてしまいました。(笑)

鶴川団地センター名店街での上映はとても開放的だったので通りすがりの人にも気づいてもらいやすく、かつ出入り自由という点は、ある意味ひとつの気づきになりました。

「今日何かやってるんだ、ふらっと立ち寄ってみようかな」という環境が自然と作れるので、鶴川団地周辺に住む方々にとって容易くイベントにご参加いただけるのは、この広場の魅力だなと思いました

大小問わず色んな規模感で、継続的にイベントを開催しながら、地域住民と活発なコミュニケーションや関係を育んでいきたいです。

無事に終了した第1回鶴川団地センターシネマ。次回は鶴川団地の住民のみなさんとどんな映画を一緒にみることができるのでしょうか。楽しみです。

団地で暮らす「コミュニティービルダー」が団地住民や町田市民と一緒に、鶴川団地の新たな魅力を創造・発信していく未来団地会議「鶴川団地プロジェクト」。
鶴川団地で暮らし始めて7ヶ月になるコミュニティービルダーの鈴木さん、石橋さんはこれまで、団地の人にインタビューをしたり、お子さんに向けて紙芝居や絵本の読み聞かせイベントを行ったり、さまざまな活動を行ってきました。

そして、10月には鶴川団地内のセンター広場にて新たなイベントを開催!
それが「チャリンコ屋台に色を塗ろう!」です。
チャリンコ屋台はその名の通り、自転車で引っ張る屋台。真っ白な屋台を鶴川団地らしい姿になるように、町田ゆかりのアーティストの「かねこじんこう」さんと水性ペンキで色を塗っていくワークショップです。

そんなワークショップの模様をレポートします!
ワークショップ開催日の10月24日は晴天。

鈴木さん、石橋さんを始め、スタッフは朝早くから準備に余念がありません。

真剣な様子で看板を描く鈴木さん。
「たくさんの人が参加してくれるといいなあ……」と気持ちを込めながら制作していきます(鈴木さんはイベント系の仕事をされていたこともあり、デザインやイラスト制作などが得意!)。
またこの日はチャリンコ屋台の色付け以外にも、うちわの色付けワークショップも同時開催。

スポンジやローラー、水性ペンキを使って自分だけのうちわを作ることができます。
またかねこさんお手製の型紙でステンシルも!

こちらはチャリンコ屋台にも使用します。

いよいよイベントスタート!

スタート時間の10時ごろには、団地で暮らすお子さんたちが、親御さんに手を引かれて広場に遊びにくる姿が。見慣れないチャリンコ屋台に興味津々です。
鈴木さんや石橋さんが「色塗っていかない?」「楽しいよ!」と声をかけると、次第に人が集まってきました。

検温と消毒をしっかりしたら、色塗りチャレンジです!

色はリクエストするとかねこさんがその場で作ってくれます。
藤色でしょうか? 思いのほか渋いカラーをリクエストするお子さんも。

石橋さんたちに塗り方を教わる男の子。
最初はローラーで塗るのもこわごわだけど、大胆になっていきます。
こちらの男の子は赤をチョイス。

真剣なまなざし……。
中には最初はちょっと怖がっていたお子さんも。

初めてのうちわの色付けは得体がしれなかったのかもしれませんね。
でも、周りの大人たちがやってみせると興味を持ってくれたようで……。

「塗ってみる?」という言葉に「うん!」と手を伸ばしてくれたようです。

みんなで集まってワイワイうちわの色付けをします。

こちらの男の子はお洋服と同じ青色をチョイス。ちょっと力が入ってしまっているのかな? 緊張気味の様子でしたが、熱心に色付けをしてくれていました。
うちわは持ち帰っていただけるので、おうちで活躍してくれているかも!
チャンリンコ屋台のほうはお子さんだけではなく、大人も参戦!
商店会会長の佐藤さんもローラーでペタペタ。

好きなように塗っていいよ! と絵筆やローラーを握る機会は大人でもなかなかないもの。
親御さんたちもお子さんと一緒に塗っている様子は心なしか楽しそうでした。
そのあとも、嬉しいことに続々とみなさん参加してくださいました!

うちわの色付けをする人、チャリンコ屋台の色付けをする人、見学をしている人、コミュニティビルダーに話しかける人……いろんな人の交流で広場はとてもにぎやかに。

たくさんの人が色付けしてくださったおかげで、チャリンコ屋台はとってもカラフルに。

そしてここからかねこさんの手で仕上げに入っていきます。

富士山と鶴を描き込んでいって……。

世界に1台のチャリンコ屋台の完成です! できあがると周りからも思わず歓声があがりました。
ワークショップ中、大忙しいだったかねこさんに感想をお聞きしました。

「お子さんもたくさん来てくれてよかったですね。予想できない動きをするので、基本は自由にやってもらう形にしていました。ステンシルで丁寧にやりたいという子もいれば、スポンジでドットを描くのに夢中になる子もいたり、個性が出ていたのも面白かったですね。本当はもっと緑が多い予定だったんですけど、思ったよりカラフルになって。派手で、パワフルなよい仕上がりになりました。

僕自身は子どもに教わるスタンスで。『そういうふうに描くんだ!』という発見が多いんですよ。そこにその色を入れるのか! その横にそれを描くか! とか勉強になるな~!って。逆に僕が楽しんでしまっていたかもしれません」

そして、鶴川団地での2回目のイベントとなったコミュニティービルダーのおふたりは……。

「今回、商店街の広場でやれたのはすごくよかったですね。通りすがりの人や遊びに来た人たちに参加してもらう、っていうやり方は、事前告知を見て来るよりも受け入れてもらいやすいのかな。実際の屋台の骨組みや、アーティストのかねこさんも来てくださって、たくさんの人のおかげでイベントもうまくいったと思います。早くあの屋台を使って何かやりたいですね。次は絵本の第2弾の読み聞かせ会があるので、そこで使えたらいいな」(石橋さん)

「日曜にイベントをやってみて、午前中からみなさん出て来られるんだな、という新しい発見がありました。その普段の生活の流れで、参加された方が多かったのでそれがよかったと私も思います。私たちで作り上げるじゃなくて、子どもたちが参加してくることで、思い出ができるんじゃないかな。あの屋台がどこで登場するんだろう、というところも期待をして、次のイベントにも参加してもらえたらもっと楽しくなりそうですね」(鈴木さん)

完成後は、チャリンコ屋台に試乗される方も!

これから、チャリンコ屋台が鶴川団地でどのように活躍するのか、楽しみですね。

こんにちは、YADOKARIのChieです!

キャンプが大好きな私は、居住地の関東から日本全国へ、あらゆる公共交通手段を使ってキャンプをしに行っています。
キャンプにハマる前までの旅行とは違い、観光地ではなく自然の中に滞在し、少し暮らしに近い体験を重ねるうちに、「もっと自然豊かな場所への移住や二拠点生活をしたい」という気持ちが高まってきました。
高まってきたところで、ふと、今まで“まち”を「移住・二拠点で暮らすため」という目線では見たことがないことに気づきました。

そんな私が、かわいいYADOKARIのレトロバンに乗り込み、はじめてそんな目線で“まち”を見てみたレポートです。

盛りだくさんの内容になりましたが、どうぞ最後までお付き合いいただけるとうれしいです!

今回訪れたのは、長野県の中川村。
みなさんは行ったことがありますか?私は今回が初めてでした。

バスタ新宿から高速バスに乗り込み3時間15分。
高速道路のバス停から見渡すと、のどかな山間でまさに「日本の原風景」という言葉がぴったり。

ぼーっとそんな景色を眺めてたときの私の中川村に対する知識は「景色がきれいなスポットがたくさんあるらしい」と「キャンプで人気の陣馬形山がある(ゆるキャンっていうキャンプアニメの聖地)」ってことくらい。
事前の情報収集をおろそかにしてきたので(あえて、あえてね…!)、ここからの知識吸収力ばつぐんですよ。

観光交流センターの方が迎えにきてくれるまでの間に検索検索。

中川村は、日本で最も美しい村連合に加盟している、美しい景観は折り紙付きの村。

中川村は、長野県の南部、伊那谷のほぼ中央で上伊那郡の最南に位置します。
昭和33年、古くは「天の中川」と呼ばれた天竜川を挟んで東側の南向村と西側の片桐村が合併してできた村で、天竜川を中心に結束する新しい村として中川村と命名されました。
村は、蛇行する天竜川を挟んで、竜東南向地区と竜西片桐地区に分かれており、それぞれに特色のある顔をもっています。
竜東地区においては、南北に伊那山地が走り複雑な地形を呈しており、傾斜地が多く果樹栽培が盛んに行われています。
一方、竜西地区においては、段丘や扇状地上に平坦な農地が多く比較的規模の大きな農業経営が行われています。
土地利用については、田6.4%、畑5.2%、山林75.3%であり、典型的な農山村です。
村の基幹産業は、農業であり主作物は米、果実、野菜、栽培きのこ等です。

「ふむふむ、これはくだものも米もいろいろ食べたいな」と新たな知識を得たところで、観光交流センターの田熊さんが車で迎えにきてくれました。

中川村での2泊3日の旅がスタートです!
ここからはスポットごとに紹介していきます。

中川ショッピングセンター チャオ

中川村の真ん中にある、ショッピングセンター「チャオ」。
「最初の紹介がショッピングセンター?絶景じゃないの?」って声が聞こえてきそうですが…。
いやいや、二拠点めとして考える場合、どんなところで買い物できるか大事ですし、(ここから重要)あったかすぎる人たちがいる「中川村農業観光交流センター」がチャオの中にあります。

中川村農業観光交流センター

まずは見てください、この笑顔。

最近こんな笑顔に出会ってますか?
この方は中川村の色々なことをたくさん私たちに教えてくれたシブヤさんです。

シブヤさんとシモジマさんはセンターの中できゅうりの浅漬けをタッパーで漬けています。
シブヤさんはゆるキャンのコーナーを一角に作っていて、キャラクターのセリフもしっかり覚えてて教えてくれます。
それから…

あ、センターの方の情報は書き始めたらちょっとキリがないのでこの辺にして…。

センターの中ではお得なクーポンを販売していたり、セレクトした地産品も売っているのでぜひ寄ってくださいね。

私たちはここから、別で来ていたYADOKARIのレトロバンと合流して乗り換えます。

カフェ セラード

「コーヒーが好きだ、二拠点めでもふらっとおいしいコーヒーが飲みたい」、私の二拠点めを探すささやかな条件です。

それが最初に立ち寄ったチャオですぐかなっちゃいました。

カフェセラードはアンティークな雰囲気がとても素敵なお店。

直火式ロースターで店内でコーヒー豆を焙煎しているそうです。

レトロなランプやコーヒーミルが飾られていて、オーダーしたカフェラテを待っている間に眺めていると、時間があっという間に感じます。
やさしいですが香りとともにこだわりが匂い立つような味わい。
焙煎豆も販売されていたので、こちらで豆を買って、キャンプ場で淹れるのも最高ですね。

チャオには他にも、生産者直売所(たじまファーム)やスーパー(マルトシ)など食材の調達はもちろん、書店(ニルス)、薬局(加藤薬局)、100円ショップ(ワッツウィズ)、さらにシェアキッチンも。

チャオの周りにはおいしい飲食店も多くあり、旅の終盤にはチャオの看板が見えるとなんだか安心するような不思議な気持ちに。
ありがとう、チャオ!

渡場のイチョウ並木

この日は11月の初旬。
少し緑も残した黄色い並木は風に揺れて、とてもきれいでした。
YADOKARIのレトロバン イエローのタウンエースとも馴染んで、光がキラキラ降り注いでいます。

タウンエースと友達のMomoちゃんを被写体に撮影会がはかどりました。

イチョウ並木と中央アルプスのコラボレーション。

イチョウが色づく秋だけでなく、四季折々の景色をこのベンチに座って過ごせたらとても気持ちよさそう!

今錦(米澤酒造)

人生に日本酒は必要ですか?私には必要です。(即答)

創業明治40年、中川村で唯一の酒蔵で、南アルプスの伏流水と酒米に地元産の美山錦を使った日本酒。

「酒蔵」と聞くと古めかしい建物を想像してたのですが、老舗感も残しつつ新しさも感じ、とても入りやすいです。

外観の新しさとは裏腹に、明治から続く酒槽でゆっくりと酒を搾る「酒槽搾り」という製法で作られた伝統を感じる製品が並びます。

そんなずらっと並ぶ製品の中で、自分好みの味を見つけられるよう「ちょい呑み」試飲コーナーが用意されています!

私たちも好みの一品を見つけるべく、試飲させてもらいました。

観光センターの方を待たせている罪悪感を持ちつつも試飲が止まらない…。
異なる酒造の銘柄を比べているわけではなく、ひとつの酒造で作られたお酒なのに、「年輪」「今錦」「おたまじゃくし」のシリーズごと、お米ごと、製法ごとで、旨みや風味、味わいが全然違うので試飲がとても楽しいのです。
伊那谷特産の「竜峡小梅」を使用して日本酒で仕込んだ梅酒も深みがあって甘さが口になじみ、スーっと染み込んでいきます。

今回私は年輪と梅酒を買いました!
明日の陣馬形山のキャンプで呑みます。(ほくほく)

山のパン屋さん

中央アルプスの広大な景色にはえる、素敵なログハウスの「山のパン屋さん」。
ここは「小麦の味がしっかりするふわふわのパン」を手作りしている、パン好きが遠方からも集う大人気のパン屋さんです。

山を登っていくと「ようこそ!山のパン屋さん」というかわいいあたたかみフォントの看板が迎えてくれます。
素敵な場所に思わずまた、タウンエースとMomoちゃんと記念に写真をパシャリ。

テラスもあり、晴れて澄み切った日に、中央アルプスを眺めながら食べるおいしいパン…「幸せ」を絵に描いたらこんな感じかな?
バイクツーリングの途中で立ち寄る方も多いみたいですよ。

ふわふわもっちり、全体的にほのかに甘みのあるパン生地にさまざまな具材を合わせたパンがずらっと並びます。

一番人気は「大納言パン」!
パン生地に甘味を抑えた小豆を練りこんだパン。
オリジナル商品で一日数本しか焼くことができないらしく、絶対食べたいという方は事前に予約必須です。

私はスライスしてトースターで焼き目をつけて食べました。
しっかり目が詰まった生地なので、きれいにスライスできます。

香ばしさにやさしい甘さが引き立って、やみつきに!
2枚めは牛乳とともに…。
普段あんぱんと牛乳が大好きなんですが、この類の組み合わせの上位互換を見つけてしまいました。

毎朝食べても飽きなそうなパンの味で、ほかのパンも日替わりで楽しんでみたくなります。

base camp COFFEE

中川村の中心地からは少し離れた、山頂展望台へ向かう途中にある「basecamp COFFEE」(ベースキャンプ・コーヒー)。

このお店を営むのは伊藤さん夫妻。
北海道で暮らしていたお二人ですが、数年前に夫・聖史さんの祖父母の実家である中川村にUターンされたそう。

自宅近くにあった使われなくなった農協の店舗を直接交渉して借り、リノベーションして素敵なカフェに生まれ変わりました。

窓が大きく、外から入る光と、店内にたれる温かな色のランプで照らされる空間は、初めて入った私でもほっと落ち着くあたたかさ。
家具ひとつひとつにもこだわりを感じ、居心地が良くて、つい長居をしてしまいそうです。

店名にある通り、コーヒーを中心に、抹茶や抹茶ラテ、チャイなど、メニューが豊富で選ぶのが楽しい。

でも私の一番のお目当ては…
basecamp COFFEEのadoutページにあるこの文をよくお読みください。

種をまき、育み、やがて実った果実を収穫しキッチンへ。
素材そのものの美味しさを大切にし味付けはシンプルに控えめに。
長野県中川村のbasecamp COFFEE(ベースキャンプコーヒー)では、店前の棚田で無農薬で育てたお米や野菜を使ったスープカレー、スイーツをご用意しております。

店名にはコーヒーがついていますが、コーヒーと同じくらい(いや、それ以上?)のこだわりスープカレーがあるんです。
そのこだわりからか、ランチはスープカレーのみ。

そのスープカレーがとてもおいしかった…。
ほろほろの鶏もも肉、素揚げの新鮮な野菜、半熟玉子と具材もたくさん入っていて、選べる辛さのスパイスが効いたスープが絶妙。
お米もスープカレーに合うように、固めに炊かれているのでスプーンが進みます。

移住されたご夫婦が営んでいるこだわりのお店に触れて、ますます憧れが高まります。

陣馬形山

北東にある陣馬形山は、中川村のシンボル的存在です。
伊那山脈の中で最も西にあり、標高は1,445mとそれほど高くないですが、山頂からの景色は絶景。
中央・南アルプスの山並みと、眼下には伊那盆地全域が見渡せます。

私たちの2泊めは、そんな陣馬形山にあるキャンプ場にて。
到着したのは夕方で、すべり込みで夕日を見ることができました。

キンとした空気とあたたくも名残惜しい日の明かりが、山並みを照らして絶景を作り出しています。
こんな最高の場所にキャンプ場を作ってくれたことに感謝の気持ちがあふれ出てきて、なんだか感傷的な気持ちに。

夜になり、頭上に星が広がる中で、焚き火やキャンプごはんを存分に楽しみます。
日の出前後に条件が合えば雲海が見れるそうなので、それを楽しみにテントで就寝。

日の出前に早起きして展望台で待っていると、日が昇り始めました。

そして、うしろに視線を移すと、雲海も広がっています、やったー!

街が包み込まれている景色は、美しくも、なんだか自然に圧倒されるような壮大さがありました。

冬期は、陣馬形山山頂までのアクセス道は凍結のため通行禁止になるので、また春先に来たいです。

今回陣馬形山で1泊して、空気や水、生き物、人々とそのインスピレーションを育んでいる山ということを肌で感じて「村のシンボル」という意味を深く知れたような気がします。
この山や植物を大切に守りながら活用していくことで、自然とともに中川村もひとつのコミュニティとして成り立ち、広がっていくんだなぁと。

中川村の拠点候補

中川村をめぐり、中央アルプスと天竜川に包まれて過ごす二拠点めライフが想像できてきた私。
いざ、拠点づくりをしようと思ったらどうしたらいいんだ?とぼやいてると、観光センターの方に中川村が住宅団地の分譲をしていることを教えてもらいました。
住宅団地分譲情報の詳細はこちらで確認できます。

分譲中の土地のひとつ「小平住宅団地」を見に行ってみました。

ひろーーい!
そして気持ちいいーー!

思わず「やっほー」って叫びたくなる開放感です。

こんな看板も立っていて、どの区画がいいかなぁとおのずと買うモードに。

住宅はもちろん、お店をはじめたり、キャンプ場として使ったり、夢は広がります。
景観が素晴らしいので、それを生かした場所づくりのアイディアはかなり出てきそうです。

2泊3日でこれだけ盛りだくさんな体験をしつつ、まだまだ深ぼれてない、後ろ髪を引かれるような気持ちで帰路に。

中川村、みなさんはどう感じましたか?
私は、旅でふらっと行くにも、二拠点めにも、一拠点として暮らすにも、どんな人も受け入れる懐の深さを感じました。

中川村にはすでに移住して、カフェや工房、農家やパン屋さん、アート制作や展示、いろんなチャレンジをしている人がいます。
すでに移住や複数拠点としての土壌のある場所で暮らしのイメージも湧きやすいですし、私の中の条件をかなり満たしているので、これからまた別の街を見ていく上でかなりハードルが上がってしまいました。笑

今回はスポットを多く紹介してきましたが、この空気感はそれぞれのスポットはもちろん、全体に漂っているので、ぜひ行って体感していただきたいです。

それではまた次の旅でお会いしましょう!

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ここは東欧の一国ハンガリー
その西部にLake Tisza(ティスザ湖)という大きな湖があり、今回の住まいがあるのはその湖の上だ。

Lake Tiszaは首都のブダペストがハンガリーの中央だとするとそのちょうど西に150km進んだところに位置する

全長27kmもあり、ハンガリーで二番目に大きいこの大きな湖の上に浮かぶ住まいの大きさは約6平方メートルほど。

そして今回の住まいはなんと「ボート」だ

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ここに住んでいるのはブダペスト在住のカップルのRéka Neszmélyi(レカ・ネッツェメリー) と Balázs Máté(バラズ・マテ)の2人。
普段はブダペストの小さなアパートメントに住んでいる。

都会の人混みと狭さから解放され、自然を楽しみたいと彼らが相談した建築家はTamás Bene(タマス・ベネ)、そして彼がこの湖の上のスモールハウス、「Sneci(スネシ)」を制作した。

このボートは素材としてはセコイアの木材とアルミニウムという、非常にシンプルな素材で作られており、そのシンプルさがデザインとしても表れている。

ボートのデザインは湖に浮かぶ漁船、湖畔に建てられた小屋や湖それ自体から着想を得た。

結果として、もともと湖にあった漁船かのように、このLake Tiszaの風景に馴染むデザインとなった。

そうはいっても、やはりキャッチーでスタイリッシュな外装であることには変わりはない。

船内のデッキに入ってみると、いかにも船らしい感じがするが、やはりデザイン性に優れていて快適に過ごせることがわかる。

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主に2つのエリアに分かれており、キッチン&ダイニングルームとベッドルームだ。

内装の素材はレッドパインを高熱で乾燥させたフィンランド生まれの材木であるサーモウッド、セコイア、合板、アルミニウムから作られている。

このように、素材をこだわったおかげで夏は涼しく過ごせ、秋は暖かく過ごせる、温度変化に強いサマーハウスにも変身する。

ボートは非常にこじんまりしているように見えるが、これでも大人4人が食卓を囲めるほどの大きさがある。

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ダイニングテーブルのすぐ脇には大きな窓がつけられており、ここから周りの景色を楽しみつつ食事ができる。
海と地平線が見えるこの解放的な景色が何よりのご馳走だ。

ダブルベッドがあるほかに、ダイニングルームのテーブルを折り畳めば、シングルベッドが二つ現れるため、4人でこのボートの上にお泊りすることも可能だ。

ボートのエンジンは9.9馬力と小さなエンジンだ。
基本の電力は車と同じ容量でこのエンジンから得ることができる。

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さらにこのボートはオフグリッドハウスでもあり、船の天井部分にはソーラーパネルも積んでいるため、ここからの電気の自給自足が可能だ。
水の上でも電気が使えるため、生活に困ることもなく、環境にも優しい。

さらに電気が必要な場合も180Ahのバッテリーを積んでいるため、万が一の時も安心だ。

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飲水は20リッターのボトルに積んで、足でポンプを使い、蛇口から飲水を出すことができる。
大体大人2人で20リットルで3日間は補給せずに暮らせるそうだ。
手間のように聞こえるかもしれないが、これが自然の中で、オフグリッドに暮らす楽しさでもある。

冷蔵庫、ガスストーブ、トイレ、ラップトップコンピューターを使うためのインバーターまでついているため、船の上でも地上と変わらない快適な生活を送ることができる。

このボート型住まいは、ブタペストから気軽にリフレッシュしに一泊することもできるし、ボートとして、長期の旅に出ることもでき、用途は多種多様だ。

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ボートの上は地上とは切り離されているため、生活形式やリズムとしてもよりシンプルになり、かなりミニマリストな生活を楽しめる。

ハンガリーのカップルはボートの上でミニマリズムの暮らしを見つけたようだ。

 

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ここは北米、メキシコの首都であり、アメリカ大陸屈指の都市、メキシコシティ。

そんなメキシコの大都会に拠点を置く、STUDIOROCA(スタジオ・ロカ)のRodrigo Alegre(ロドリゴ・アレグレ)と Carlos Acosta(カルロス・アコスタ)という2人の建築家により設計された。

この家の名前は「Vivienda Minima de Descanso(ビビエンダ・ミニマ・デ・デスカンソ)」といい、日本語に訳すと「小さな休暇ハウス」とも言える。

メキシコシティと言えどもここは木々に囲まれとても静かでまさに休暇ハウスと呼ぶのにふさわしい。

この正方形のスモールハウスはなんと99日間の間に建設可能で、現地での設置期間は1週間程度で終了する。

さらに、カスタマイズ可能でサイズとしてはまちまちだが約30平方メートルとその倍の60平方メートルから選ぶことができるのだ

メイドインメキシコのこのスモールハウスは船のコンテナをベースとして環境に優しい素材を使って作成されている。

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長方形のスモールハウスによくありがちなフォルムを正面からみれば、船のコンテナを使っているというのがそのまま見て取れる。

しかし、もちろんただ単にそのまま使ったわけではない。
外壁を外のコンクリートで覆うようにして、元のコンテナとコンクリートの2重構造になっている。

こういった一工夫を入れることで、スモールハウスがモダンとなり、デザインも一段と洗練された印象になる。

コンテナ部分の外壁はオランダに本社があり、アルミ製品を中心とし、世界100カ国以上に展開している大手ブランド企業のHunter Douglas(ハンター・ダグラス)社のQuadrolineというアルミ材を使用している。

縦線の入ったシックなブラックがかっこいい。

グレーのコンクリート部分は建築資材、パネルの会社Valchromat社のVirocセメントを採用しており、コンクリートなため、防水、防火、防音特性があり、有毒物質も使われていない。
また、これが断熱材としての役割を果たすので、家の温度変化を防ぐことができる。

ただ単に、見た目がスタイリッシュだからこのような作りを採用したわけではなく、このような建築材を使うことで、メンテナンスの必要を最低限にまで抑えることができるというメリットがある。

セカンドホームとしてスモールハウスを持つ場合、買ったはいいがその維持が返って大変になってしまうケースもあるが、この家ならその心配もない。

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中に入ってみても、外見からの期待を裏切らない、スタイリッシュさとモダンさが同居した印象を受ける。

Vivienda Minima de Descanso(以下VMD)はスモールハウスながら、寝室が一つ、ダイニングエリア、リビングスペース、キッチン、洗面所など、生活に必要な部屋、昨日は一通り揃っている。

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小さなキッチンも付いているが、オープンキッチンを採用し、壁を作らないことで、あらゆる場面で狭さを感じないような設計にしていることがわかる。

床はオーク材を使ったフロアで、クールさの中に暖かさを演出している。

スモールハウスの入り口にテラスもあるため、天気のいい日はここで食事をしたり、椅子に腰掛けて日光浴をするなどの楽しみ方ができる。

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コンテナとコンクリートなので、耐久性があり、どこにても設置できるため、非常に柔軟な住まい方が可能だ。

普段の忙しい日常生活から離れて、休息をとるのにちょうどいいスモールハウス。
ただ単純にコンテナだけだと、すでにありきたりでチープな印象が出てしまうが、外装をコンクリートを用いてリデザインしたことで、一気にスマートさを出すことに成功した良い例と言えるだろう。

 

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10月で鶴川団地に引っ越してきて、4ヶ月となるコミュニティービルダーの鈴木さんと石橋さん。

そんなお2人がよく活用しているのが団地内にあるセンター商店街です。スーパーはもちろんのこと、「まさるや」さんでお酒を買って、「千丸」さんでお野菜を買って涼しくなったら焼き芋も……そして「家に帰って作ろうと思っていたのに、美味しそうな匂いに釣られてつい立ち寄ってしまう」と鈴木さんが言うのが「肉の佐藤商店」さん。

今回は商店会会長でもある佐藤さんに、団地のこと、商店会のことについてお聞きしました。

 

団地の歴史とともに歩んできた佐藤商店

鈴木「こんにちは! いつも買い物させていただいています!」

佐藤「ああ、おすずさん。買いに来てくださってるんですか。嬉しいなあ」

鈴木「! おすずって呼んでもらえるの嬉しいです。今日はよろしくお願いします」

佐藤「お願いします」

――佐藤さんは普段、周りの方にはなんて呼ばれているんですか? お店はご兄弟でやっていらっしゃるんですよね。

佐藤「そうですね、お兄さんとか言われますね。でもこの歳でお兄さんは恥ずかしい(笑)」

鈴木「実は、家では石橋と『今日は佐藤のお兄さんがいたよ』って話したりしているんです」

佐藤「すでに呼んでくれていたんですね。ありがとうございます」

――では、早速ですが、まずは佐藤商店のお話を伺いたくて。これまでの歴史や、歩みなどを聞かせてください。

佐藤「団地ができたときからあるので、昭和43年からですね。もともとは川崎駅前にある、約80年の歴史がある宮代商店という大きなお肉屋さんの支店としてここに来たのが最初です。そこの支店の最初の店長うちの父だったんです。

普通、店長と言ったら何年かに1回は変わるものなんですが、父はずっとひとりでやっていまして。で、定年退職を機にのれん分けという形で、佐藤商店になりました。それが平成に代わる直前ぐらいだったかな」

鈴木「昭和43年から、だいたい約20年ぐらいですね。お父様はどれぐらいまで現役でなさっていたんですか?」

佐藤「10年ぐらいかな。肉の職人だった弟と入れ替わった形ですね。最初は私だけが手伝っていたんですけど、母が『忙しくてこれ以上は体を壊してしまう、頼むから戻ってきてくれ』って頼み込んで弟も戻ってきた形になります」

鈴木「当時から繁盛していたんですね」

佐藤「ずっとやっているので、地元の信用はあったと思います。最初は肉だけだったんですけど、時代の流れもあって、コロッケとかメンチカツとか、総菜もやるようになったんです。それが好評だったみたいで。うちの店構えを見てもらうと分かるんですけど、店頭に焼き鳥があって、匂いに誘われた人が店の中を覗く。そうしたらお惣菜があるから中に入ってくるわけですよね。で、視線を移すとお肉が並んでいるので、そうだ、肉屋さんのお肉を買ってみよう、となるわけです」

鈴木「すごい。綺麗な動線づくりがされているんですね」

佐藤「でも、総菜って手間がかかるんですよ。それで母が悲鳴をあげて弟が戻ってきた、となるわけです。でも常に新鮮なお肉と、オリジナルのお惣菜が並んでいるのは、うちの店のいい循環を作ってくれています」

大変なことも多かった商店会会長職 

――佐藤さんは、商店会の会長もされていると思うんですが、就任されたのはどういった経緯だったんですか?

佐藤「最初は大変だろうし、嫌で逃げていたんですけど(笑)会長が代わるたびに、誘われていたんです。それも3回も頼まれて。『大変じゃないよ、会長職なんて簡単だよ』という言葉にちょっとやってみようかと思ってしまったのが運のツキでしたね(笑)」

鈴木「会長さんになられたのは、鶴川団地ができて50周年迎えるときですよね。50周年記念誌も発行されて。大変そう……」

佐藤「あまりにも大変で、妻が『あんたがもし過労死しても商店街は何の保証もしてくれないのよ!』と怒られましたね。そこからセーブするようになりました」

 ――会長さんのお仕事って普段はどういうことされているんですか?

 佐藤「外部とのやりとりと、商店会のとりまとめですね。一応、代表だから必ず僕を通しますから。それで、各担当を振り分けたり、もしくは自分でやるか。あとはやっていることをみんなに知らせたり、大事なことはみんなの意見を聞いて決めていきます」

鈴木「初年度が50周年で、この2年はこういった社会情勢で……ハードな会長業ですよね」

 佐藤「分かってくれますか。そうなんですよ。50周年の記念があってその後にコロナ禍があって平穏の時代じゃないですよね。

そのほかにもっと重要なのが、鶴川団地の建て替えの件もあります。だからやらなきゃいけないなと思って引き受けたのもあったんです。普段の生活や商店街を根底から変えるような内容ですから。そして気づけばそういう役に流されちゃった、という」 

――死活問題ですし、ほっとけないところだったんですよね。

佐藤「そうなんですよね。どんなに商店街がにぎわっていたとしても、お店自体を団地内で継続するそうでないか決めてください、出てくださいって言われたら、商店街としては継続できなくなります。大きなスーパーができて残ったいくつかのお店が端っこにあって『昔は商店街があったんだけどね』と話すようになるのはあまりにも寂しい、と思ったんですよね」

鶴川団地で育った佐藤さんから見た団地の魅力

――佐藤さんから見た鶴川団地の魅力もお聞きしてみたいです。

 佐藤「団地、大好きですよ。団地にしか住んだことがないし、2歳のときからここで育って……あ、生まれたのは母の故郷だったので、町田鶴川で生まれたわけじゃないんですけど(笑)おすずさんはこれまでも団地に縁があったんですか?」

鈴木「おばあちゃんが団地に住んでいて、遊びに行くところ、という意識でした。孫としておばあちゃんちに面倒を見てもらっていたので、私の中では育ててもらった時間が多いですね」

 佐藤「そういう、団地が故郷みたいになってる人も結構多いですね。もともと団地に住んでた人が、子どもが生まれて外にでていって孫を連れて遊びに来る感じですね。代替わりして、団地内に新しい人が住むと団地も活性化するんですよね。でも、たまに遊びには来てくれても、なかなかそこに住むっていうわけにはいかない。次の世代の人に住んでもらわないと、空室が増えるだけでやっぱり寂しいですよね」

 ――鶴川団地でここが特徴だな、というところはありますか?

 佐藤「わかりやすいですよね、鶴川団地は。5丁目の賃貸がバーッと大きいのがあって、分譲で2丁目と6丁目がこのセンターを囲むように広がっている。コンパクトな形で商店街が一つポンとここにあってそこにセントラルさんの民間の商店街があって……。生活がこの中だけで完結してるんですよね。うちの母がよく言ってるんですけど、ここはもう便利で歩いて行けばすぐスーパーあるし、何でもあるから、もうほかは出なくてもいいわ、って」

――暮らしがひとつの団地の中で成り立つというのが魅力ですね。

 佐藤「そうですね。昔は団地の隣に総合病院もあったんですよ。弟はそこで生まれたんです」

 鈴木「へえー!」

佐藤「昔は銀行も団地内にあってし、病院も、郵便局、図書館もなんでもあって、というところだったんですよね」

――これから商店街と団地住民の関係性で理想の形はありますか?

佐藤「商店街といっても、個人店舗の集まりなんですよ。個人店舗というからには、それぞれの個性があります。今22軒の店があるんですけども、全く別の性格を持っているので、それぞれのファンがいる感じですね。昔住んでいた人が訪ねてきてくれることもあります。戻ってこられる場所があるという安心感があるのかもしれないですね。住民と商店街全体としてというより、住民と各お店との関係になると思います」

――確かに。ひとつひとつのお店との相性がいい人がここに来ている、ということですね。

 佐藤「他のお店の魅力を知ってもらって、そのお店の他の店のファンにもなってもらいたいというのは商店街としては、願いではあるんですけどね。実はスタンプカードも作っているんですけど、全部1つのお店だと使えないんですよ。どこか1カ所でも他のお店のスタンプがないといけない。他のお店の魅力を知ってほしくて作ってみたんですが、なかなか難しいですね」

鈴木「お店同士でコラボレーションするというのはどうなんですか? 例えば、コロッケパンとか」

佐藤「パンをパン屋さんで買って、うちで買ったコロッケを挟むような。自然にやっている人はいますね(笑)あと、うちのポテトコロッケは、ジャガイモを隣の八百屋さんから買っているので、自然にコラボしていますね」

鈴木「これはあそこのお店から仕入れたものなんだ、というのを知ったら、自分がお気に入りのお店から紹介してもらったみたいで、安心して買い物に行けるかも、なんて思ったりもしました」

佐藤「なるほど、そのアイディアいいですね。何かのきっかけになるかもしれないですね」

鈴木「商店街に好きなお店が多いので、知りたいという気持ちがあるのかも。ここにもおいしいお肉があって、野菜があって。その組み合わせで今日お酒に合うお供は何を作ろうかな、って」

佐藤「そういえば、お酒を買って、うちで焼き鳥を買っていくという人もいます。それもコラボレーションかもしれないですね」

おすずさん、もっと目立って!

――最後に佐藤さんから、鈴木さんとあと石橋さんに何かメッセージがあれば。

佐藤「せっかく若い人が住んで活動してるんだから、わかりやすいといいですよね。もうコミュニティービルダーって書いてあるTシャツなんかもトレーナーでも着てほしいぐらい」

 鈴木:「TシャツにでっかくCB(コミュニティービルダー)って書こうかな」

 佐藤:「おすずさんたちはさりげなさすぎるんですよ。団地に溶け込みすぎてる。もうちょっと目立ってください。恥ずかしいと思いますけど」

 鈴木:「がんばります!また今度、お肉いっぱい買いに行くのでよろしくお願いします」

 佐藤「お待ちしています」

鈴木さんと石橋さんが改造中のお部屋の写真を佐藤会長に紹介したり、以前、鈴木さんが住まわれていたシェアハウスの話で盛り上がったりとすっかり打ち解けたご様子のお2人。「もっと目立ったほうがいい」という佐藤さんのアドバイスをもとに、鈴木さんは「赤のTシャツを着て目立とうかな」とのこと。鈴木さん、そして石橋さんの姿を見かけたら、ぜひ声をかけてみてくださいね。

 

佐藤商店

住所:鶴川6-7-2-106

電話:042-735-5145

Fax:042-735-3753

定休日:木曜日
営業時間:10:00~19:00
※焼き鳥は火、金~日のみの販売

水上の酪農場「フローティング・ファーム」の乳牛たち

水上の酪農場「フローティング・ファーム」の乳牛たち

欧州オランダは、国土の約3分の1が海抜ゼロメートル未満で、気候変動の影響に弱い国だ。温暖化の影響で海面上昇が起これば、国土が沈んでしまうこともあり得るため、政府・国民共に環境問題には真剣に向き合っているのだという。

そのような中、同国に誕生したのが「フローティング・ファーム」。環境問題に配慮した海に浮かぶ酪農場なのだという。
海に浮かぶ酪農場とは、一体どんなもので、この施設がなぜ環境に良いと言われているのだろうか。一緒にみていこう。

海に浮かぶ酪農場

「フローティング・ファーム」全景

「フローティング・ファーム」全景

フローティング・ファームは、オランダ南部の港町、ロッテルダムに位置する。

くつろいでいる乳牛たち

くつろいでいる乳牛たち

驚きなのは、農場を水上に作るという発想。オランダに暮らしていると、国民の発想力に驚くことが多々ある。国土は日本の九州ほどしかない小国だが、いち早く農業にも独自の発想力とテクノロジーを導入し、非常に効率よく農作物を生産しているという。そのおかげで農作物の輸出量は、アメリカに次いで世界第二位を誇っているのだとか。

海風に吹かれながらお食事タイム

海風に吹かれながらお食事タイム

そしてこの酪農場が目指すのは「動物福祉、循環性、持続可能性を重視し、消費者に近い都市で健康食品を生産する。」ということ。確かに都市に近いところで食物を生産出来たら、輸送にかかるエネルギー(ガソリンや輸送中の保冷に必要な電力)を削減できるので良いことばかりだ。

海に浮かぶ「フローティング・ファーム」

海に浮かぶ「フローティング・ファーム」

牛たちはずっと水上に閉じ込められている訳ではなく、定期的に目の前の野原に放牧されることもあるという。さすが「動物福祉を重視する」と宣言しているだけあり、乳牛たちの自由や生活の質にも配慮がある。

自然エネルギーで稼働するファーム

「フローティング・ファーム」のソーラーパネル

「フローティング・ファーム」のソーラーパネル

ファームのすぐ横に浮かぶのは、このファームの電力をまかなうソーラーパネル。ここで、搾乳機や排泄物処理、1階の事務所の電力を賄っており、環境にも配慮していることが伺える。

スタイリッシュなショップ兼事務所

スタイリッシュなショップ兼事務所

そして、乳牛たちがいるフロアの下には、スタッフたちの事務所がある。

「フローティング・ファーム」の誕生秘話

「フローティング・ファーム」の誕生秘話

ここに、何故フローティング・ファームが誕生したのかといったストーリーが紹介されていた。

この海上の酪農場というアイディアの起源には、アメリカで発生した深刻な洪水をニュースを見たことがあるそうだ。洪水が発生した当時のアメリカは、洪水のせいで物流が混乱し、市内のスーパーマーケットの棚は2日以内に空に。その地で生活を営む多くの人がパニックに見舞われたという。そのような光景を目の当たりにし、海上に農場を作れば、都市の近くでの生産が可能になると考えたのだそう。

地元での循環サークルを

つみあげられた乳牛たちの餌

つみあげられた乳牛たちの餌

このファームのポリシーとして、「可能な限り循環を作る」ということがある。そのため、乳牛たちは、地元の草、近隣の風車が脱穀した小麦ふすま、ビール醸造所から生産過程で生まれる穀物かすなど、なるべく地元でとれる餌を食べているという。

「フローティング・ファーム」のミルクとヨーグルト

「フローティング・ファーム」のミルクとヨーグルト

そのようにして生産されたフローティング・ファームのミルクとヨーグルトは、ファームの事務所で販売されている。どれも濃厚で非常に美味しく、地元の人々に愛されているそうだ。ちなみに1本750mlで1.50ユーロ(2023年9月現在、約240円)。このミルクは、このファームのみの販売ではなく、地元ロッテルダム市内のスーパーにも卸しているということからも、地元の人々の生活に根付いた商品であることが想像できるだろう。

敷地内の小屋にはミルクサーバーが

敷地内の小屋にはミルクサーバーが

敷地内には、ミルクサーバーの設置も設置されている。近所に住んでいる人ならだれでも、ここのミルクを定期的に購入できるのだ。私が訪れたタイミングでも、地元の方がミルクを買いに来ていた。ファームのポリシー「循環を生む」は、地元の住民にミルクを楽しんでもらうことによって、見事達成されているように感じた。遠くまで運ぶとまた余計なCO2も発生させるので、自転車で買いに来られるくらいの距離のコミュニティでの循環が、一番効率が良いのだろう。

「フローティング・ファーム」の見学に対する案内板

「フローティング・ファーム」の見学に対する案内板(2019年10月撮影)

この海上ファームの成功次第では、同じく海上養鶏場や海上農園などの計画も控えているのだとか。
ロッテルダムだけでなく、たとえ規模が大きくなくても、街の中に「小さな循環」を生み出す生産者が増えれば、環境への負担を軽減しながら、豊かに暮らすことが出来るのではないだろうか。
この場所と出会い、そんなことを考えさせられた。
[All Photos by Naoko Kurata]

Via:
floatingfarm.nl

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Suzanne Shelton(スザンヌ・シェルトン)はカルフォルニアに本拠を置くShelton Group(シェルトン・グループ)という会社のCEOだ。

このShelton Groupという会社は環境に焦点を当てて頑張って取り組んでいる企業や組織、個人を支援する会社だ。

2009年にテネシー州にあるSharps Chapel(シャープチャペル)というコミュニティーのそばの池にオフグリッドのパビリオンを建設しようとした際に、そのようなクライアントに対してアドバイスをするのは簡単では無いと悟った。

そんな中、この川沿いに気軽に楽しめる小さなキャビンがあるといいと思いつき、それを実際に制作するに至った。

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この建築物の名前は「funky piece of property(ファンキー・ピースオブ・プロパティ)」

木材を縦にして、所々に穴があいたあみあみになっている壁がなんともお洒落でかっこいいしどこか日本的な雰囲気もある。

作りや構造は極めて簡単だ。
鉄のフレームで構造を作り、そこに虫除けの網戸を貼りつけ、さらに事前に作られたシダのパネルもフレームに付けていくだけ。
組み立てるのにかかった時間はたった3日のみ。

作りとしては非常に単純だが、気軽にふらりとよってゆっくりと時を過ごすことができる素敵なキャビンが完成した。

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場所の利点、地の利を生かすために建物はなるべくオープンにしているが、やはり水辺ということもあり、現実問題として虫が非常に多い。
そのため、このような場所に網戸をつけるのは非常にいいアイデアだと言える。

オフグリッドのキャビンを作成する際に苦労したことは雨水や太陽光をどのようにするのかということだった。

また太陽光発電パネルを設置するのは非常に手間なだけでなく高価であった。

また太陽光パネルで発電できる電気には限りがあり、それをやりくりするのも大変であった。
通常のAC(並列)システムでなく、DC(直列)システムを導入することで電力の消費を防いだ。
さらに、それをACに変えるインバーターを通して家電製品に繋ぐと、インバーターの部分でさらに電力が大幅に消費されてしまうため、そもそもDCで稼働する装置や機器を購入し使うなどの工夫もした。

それでも使う全電力の30%を使うために、40本以上の木々が倒されてしまう計算になってしまうなど、本当にエコでオフグリッドな家とはどういうものなのかと考えさせてくれるきっかけを与えてくれるスモールハウスとなった。

そのような問題がたくさんあり、結果として10,000米ドル(およそ100万円ほど)の追加費用が必要となったが、このように努力をしたプロセス自体は無駄ではなかったという。

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そのような努力を繰り返した結果、家にワイヤーを引いてこなくても十分な量のエネルギーを生み出すことに成功した。

それはもちろん、エネルギーをどう生み出すかということもあるが、家に対して本当に必要な機能はなんなのかということを考え直して、家にかかる余分なエネルギーを削っていくことで、必要となるエネルギーは減らしていくことができる。

また、そのスモールハウスの使い方次第で「どれくらいの使用頻度、滞在期間なのか」ということもあらかじめ決めておくことで必要とされるエネルギーを減らしていくことができるだろう。

スモールハウスは、その特性として「場所を選ばない」というものがあり、僻地にも設置しやすい点が大きなメリットではあるが、そのような選択をした場合は、エネルギーの観点からオフグリッドハウスにするというのが現実的な方法としてある。

もちろん、それは決して簡単なことでは無いが、しっかりと計画を決めて、知恵を絞ることによって思い描いた夢は、現実となり得るのかもしれない。

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横須賀街道を挟んで向かい側には金沢区総合庁舎や金沢公会堂という金沢区の中心地に誕生するコミュニティ広場「よりみちガーデン」。

休日にはパンマルシェが行われたり、コーヒースタンド や移動本屋産さんが出店したり、ヨガイベントがあったりなど、毎月様々なイベントが行われています。オープンから半年、街の人たちの憩いの場となりつつあり、その名の通り、気軽に“よりみち”してもらえる場所になっています。

今回は10月2日に行われた「よりみちガーデンマルシェ 〜いつもの暮らしにちょっとした彩りを〜」の模様をご紹介します。

▶︎イベント概要はこちら
https://yokohama-kanazawa.life/event/742

■タコス、オムライス、ピザ……どれにする?

出店者は4店舗!

青空の下、並ぶキッチンカーからは早くも良い匂いが……。

出店者のみなさんをご紹介していきます!

訪れた多くの人がキッチンカーの中のピザ釜に興味を示していたのが

PIZZA MONTE COSTA』。

地元湘南で1964年式ワーゲンバスでPIZZAMONTECOSTAを2018年にスタート。イタリア産小麦粉などをブレンドして、長時間熟成させた生地を四国産の薪を使って高温の釜で一気に焼き上げています。
特にこだわっているのは、販売口をお客様の目線にすること、なのだそう。店舗では味わえないライブ感や薪窯の熱気が感じられます。

注文を受けてから焼き始めるというピザのセッティングを間近で見られるのは、食べることへのワクワクを盛り上げてくれます。

「普段は固定でどこにいるというのはなくて、普段は小田原から逗子の海沿いのイベントやマルシェお店を出しています。それぞれのイベント毎に雰囲気が違って楽しいですよ。

オススメはマルゲリータとフォルマッジ。最初はみなさんそのどちらかを選ばれますね」

焼き立てのピザの香ばしさともちもち、そしてチーズとのマリアージュはたまりません。

Jigemon」は金沢文庫を拠点にキッチンカーの洋食屋を営んでいます。

洋食を始めとするさまざまなレストランで30年以上シェフ修行を積んだ松岡さんが作るメニューはどれも絶品!

「よりみちガーデンにはよく出店させてもらっています。

オススメは100時間かけて作っている和牛の特製デミグラスソースなので、そちらを使ったハヤシライスが看板メニューです。あとはデミグラスソースを組み合わせたハンバーグやオムハヤシだったりとか。常連さんはハヤシライスばっかりだと飽きてしまわれるかもしれないので、チャーシューご飯などもたまに出したりしています」

「こんなデミグラスソースを作っているのはうちの主人だけでは……」と「Jigemon」の奥様。

オムライスもボリュームたっぷりでおいしさはお墨付きです◎

自家製タコシェルが自慢の「アウトサイドキッチンBOON」ではいろんなタコスがズラリ。

普段は伊勢原や座間、厚木などで出店されているそう。

今回、こちらのほうに出店するのは初めてです。

「味わってほしいのは自家製のタコシェルなので、オススメは一番シンプルな生ハム。ビーフも意外とさっぱりしています。皮はどのメニューでも一緒なので、中身はお好きなものを選んでいただければ!

できたてがオススメなので、ご注文をいただいてから作っています」

自家製サルサはホットとマイルドの2種類から選べるので、親子で楽しめるのも嬉しいところです。

最後は「横濱金沢ブリュワリー・LaFusion菜na能見台

店内にある施設で料理に合うクラフトビールを醸造しています。
今回はビールではなく、カルビ飯と穴子飯のお弁当販売を。

持ち帰っておうちでいただく方も多かったようです。

■青空の下でおいしい料理に舌鼓を

お昼の時間が近づいてくると、続々とお客様が来場!
受付でアルコール消毒+検温等、感染対策を行った上で入場していただきます。

そのまま会場で食べていくという方もいらっしゃれば、テイクアウトをしておうちで召し上がられるという方も。

会場を訪れてくださった方にもお話をお伺いしました。

ご夫婦でご来場くださったお客様。

「近所に住んでいるんですけど、通りがかったら、おいしそうなイベントをやっているな、と思って。今日は暑いですけど、外で食べるのも良いですね」

午後からは楽し気な子どもたちの声もたくさん聞かれました。

ラムネを片手にピース。10月に入りましたが、どこか夏っぽさを感じさせる光景はこの日の青空にぴったりでした。

金沢文庫周辺で暮らす仲の良い親戚で集まってのお食事だったそう。

みなさんで楽しそうにタコスにかぶりついている様子が印象的でした。

「よりみちガーデン」のインスタグラムで今回のマルシェを見つけて訪れられたというご家族。

1才のお子さんがバッチリカメラ目線を決めてくれました。


「近所ということもあって、よりみちガーデンのマルシェにはちょくちょく来ています。子どもと一緒に来るにはちょうど良い場所で、先週もパンマルシェに来ていたんです。この辺りはこういうイベントがあんまりないので開催してもらえるのは嬉しいですね」

土曜の少し暑い昼下がり。みなさん思い思いによりみちガーデンでの時間を過ごしてくださったようです。

「よりみちガーデン」では今後も金沢区や周辺エリアに暮らす魅力を体感できるイベントやマルシェを開催予定です。ぜひ気になるイベントがあった際は立ち寄ってみてくださいね。

■よりみちガーデンについてもっと知りたい!

「やってみたいことがあるけど場所がない」「出店できる場所を探している」という方によりみちガーデンを提供しています。

詳しいことは下記お問合せ先までご連絡ください。

 

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