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移動する暮らしや小さな住まいによる新しいライフスタイルを発信し続けているYADOKARIが、この度、三重県志摩市とコラボレーションし、志摩市のオートキャンプ場に新型のオフグリッドタイニーハウス「Tinys.mobi」を設置することになりました。

志摩市は2016年に「G7伊勢志摩サミット」の開催地となり、2018年には「SDGs未来都市」にも選定され、2019年秋からは次世代移動サービス「MaaS」の先行モデル都市としての取り組みも始まる、先進的な自治体です。

全域が伊勢志摩国立公園に含まれている志摩市。島々が紺碧の海に点在し、真珠の養殖や漁業、さまざまなアクティビティも行われている。

一方で、志摩は古代より朝廷に海産物などを納める「御食国(みけつくに)」の一つとされた海の幸の宝庫。市の全域が伊勢志摩国立公園に含まれ、約60もの小さな島々が点在する独特の景観など、日本屈指の自然豊かな地域でもあります。

そんな志摩市でのワーケーションや2拠点居住といった、「モビリティ×まちづくり」推進の一環として行われているのが今回のプロジェクト。自然資源あふれる志摩に、タイニーハウスが入り込むことで広がる可能性とは、どんなものでしょうか?

2019年8月、志摩市長ならびに今回のタイニーハウスの設計を手掛けた建築家の加藤匡毅さん(Paddle)を横浜市日ノ出町のTinysにお招きし、志摩の魅力と新オフグリッドタイニーハウスを紹介するトークセッションを開催しました。その様子をレポートします!

志摩市の課題と未来の模索

志摩市長 竹内千尋さん(写真右)。早稲田大学卒業後、志摩観光ホテル勤務、阿児町議会議員・阿児町長を経て志摩市の市長に。“住んでよし、訪れてよし”の志摩市の実現に向け先進的な取り組みにチャレンジしている。

第1部では、志摩市長 竹内千尋さんが、志摩の現状と魅力をたっぷりと語ってくださいました。志摩市がSDGsやMaaSなどに積極的に取り組んでいる背景には、やはり人口減少という、日本の地方都市が抱える現実があります。

「志摩市は、平成16(2004)年に5つの町が合併し誕生してから15周年を迎えました。その間に人口は約1万人減っており、現在の人口は約5万人。志摩の未来を考えた時、持続可能な地域をどうつくっていくかが重要です。そのためには、移住はもちろんですが、交流人口・関係人口を増やしたいという思いがあります。

そう思って改めて志摩を見ると、志摩のライフスタイルには魅力がたくさんあるんですね。ワーケーション、テレワーク、グランピングや、トレーラーハウスで暮らすように旅をするスタイルが似合う、素晴らしい環境に恵まれています」

その一端を、竹内市長が紹介してくださいました。

御食国の豊かな食

志摩の特産物であるアワビや海藻類は、ご神事の際に神様に捧げられてきた重要な食材。

まずは何と言っても志摩の食の豊かさは群を抜いています。市の魚である伊勢海老をはじめ、アワビ・サザエ・的矢かきなどの貝類、ひじき・アラメ・アカモクなどの海藻類、とらふぐ、カツオ…季節ごとに新鮮な海の幸をいただくことができる志摩は、世界中の食通を魅了しています。

受け継がれる海女と漁師の文化

本来の海女小屋を模した「海女小屋体験施設 さとうみ庵」では、獲れたての魚介類をいただきながら、海女さんから海女漁や海の話を聞くことができる。

これらの海産物を獲る海女や漁師の技術・文化も、古くから大切に受け継がれてきました。

『万葉集』に記載があるほど昔から行われてきた海女漁は、平成26(2014)年には「鳥羽・志摩の海女による伝統的素潜り漁技術」として国の無形民俗文化財に指定されました。海女文化の体験ができる施設も人気で、国内外からの観光客が年間8000人以上訪れます。

近年では漁業管理や稚魚の放流などによる海洋資源の管理を徹底し、漁獲高も増加。漁業の新規就業希望者の半分以上は大卒者だという。

また、志摩の漁師達は、普通なら競争する所を5~6人の船頭が1つの船で一緒にエビ網漁をするという、世界でも珍しい漁業スタイル。仲間と協力して海の恵みを分け合う精神が息づいています。漁業への新規就業支援も行っており、県内外から漁師になりたくて移住してくる人も増えているそうです。

大自然を楽しむ豊富なアクティビティ

志摩市内の至る所に、遊べる場所や大自然を体感できる機会が用意されている。温暖な気候のため、一年を通して好きな観光スタイルを選んで楽しむことができるのが大きな魅力だ。

海の魅力は食だけではありません。志摩には、波の穏やかな湾もあれば、外海もあります。外海は、素晴らしい波が立つ関西有数のサーフスポット。湾ではSUPやシーカヤック、ダイビングなどが楽しめます。

また、陸ではマラソン、サイクリングなども愛好されており、トライアスロンの大会も催されています。2020年の東京五輪に向けては、スペインのトライアスロン代表チームの事前キャンプを受け入れることが決定しました。それほどまでに、陸海共にスポーツやアクティビティに適した環境だと言えるでしょう。

志摩の恵みを、もっと多くの人にどう近づけていくか

少子高齢化によって利用者が減った離れ島の施設をワーケーションの拠点として整備し、同時に交通の導線を整えることで、新たな人の流れをつくろうとしている。

このような志摩の魅力を、観光はもとよりワーケーション、テレワークといった仕事の場面でも利用することができるようにと、高齢化・過疎化が進んで使われなくなったスポーツセンターや小学校の校舎をワーケーションの拠点として整備する動きも始まっています。

また、次世代移動サービス「MaaS」を導入することにより、一つのアプリで目的地までの交通手段が陸海空すべてにおいて一瞬でコーディネートされ、画面にタッチするだけで予約・決済まで行うことができるようになります。関西はもとより世界各地からのアクセスがぐっと容易になることでしょう。

モビリティの進化が叶える、志摩との新たな関わり方

志摩の豊かな自然を全身で味わうことができるオートキャンプ場。ここにYADOKARIの新型オフグリッドタイニーハウスが設置される予定だ。

こうした環境の整備と並行して行う新しいタイニーハウスの試みは、どんなビジョンへつながっていくのでしょうか。

近い将来、自動運転のオフグリッドタイニーハウスが実現できたなら、今まで地方都市で課題になりがちだった2次交通の問題(主要な駅や空港から最終目的地までの交通の不便さ)が解消されます。モビリティが進化し、自動運転が可能になった未来について、竹内市長はこのように語りました。

「例えば金曜の夜に京都でワインを1杯引っ掛けて車に乗り、寝ていると自動的に志摩のビーチに到着する。朝起きたら目の前には良い波が立つ志摩の海が広がっていて、そのままサーフィンができる。

あるいは、ワーケーションやテレワークも、こうした移動できるタイニーハウスがあれば、より実現しやすい。例えば名古屋支社の社員と大阪支社の社員が、あのタイニーハウスでミーティングや仕事しつつ、一緒にBBQをしてコミュニケーションを図る、なんていうこともできるわけです」

リアス式海岸の海と山々の豊かな緑が、極めて近い位置で一体となっているのが志摩の特徴だ。

「サスティナブルな町をどうつくっていこうかと考えた時、地域内の資源・経済の循環は当然重要ですが、それに加えて『志摩に関わってくれる人』を増やす必要があります。観光客が増えるのはもちろんうれしい。そしてそれ以上に、今後は観光と移住の中間くらいの、『暮らすように旅をする人』にもたくさん来てほしいと思っています。都市部との良い関係をつくって行きたいですね。その手段としてのMaaSであり、ワーケーションだと考えています」

また、竹内市長は阪神淡路大震災の際のボランティア経験から、オフグリッドタイニーハウスは災害時には避難所としての活用もできると考えています。全国の自治体が数台ずつこれを保持することで、いざという時の備えにもなりうると語りました。

どこにいても仕事ができる時代となった今、志摩の海や山に包まれながら仕事ができるアウトドア・オフィスは、十分に実現可能なものになりつつあります。暮らすように旅をしながら、クリエイティビティを上げていく。志摩に設置されるこのタイニーハウスが、そんな働き方・住まい方を始めるきっかけになると良いですね。

志摩のストーリーを感じる料理を味わいながら

まるで絵画のような夢あるコーディネイトで志摩の幸が並んだこの日のメニューは、真珠豚のローストポーク、豆腐とアカモクと温泉卵、トマトのマリネと鰹節のジュレ、ひじきと三つ葉のおむすび、伊勢海老のビスク、アオサの自家製パンとアオサバター、アッパ貝のアヒージョ風オイル漬け、豆乳パンナコッタと南張(なんばり)メロン。

この日のイベントでは「志摩プレミアムダイニング」と銘打ち、フードディレクターのさわのめぐみさん(ものがたり食堂)の料理で、志摩の食材を参加者にお楽しみいただきました。

五感を刺激する物語・ストーリーを料理で表現する「ものがたり食堂」のさわのめぐみさん。このイベントのために志摩へ食材探しの旅に赴いた。

この日の料理のテーマは「神様のいる暮らし」。さわのさんは志摩を訪れ、御食国の歴史や、今なお残る多くのお祭りのことを知り、「志摩は神様を通じて食のありがたみを現在も感じている地域」だと思ったそうです。海藻類や貝類などの食材を取り入れて、見た目にも志摩の美しい自然を想起させる、アートのような料理を作ってくださいました。

第2部 新オフグリッドタイニーハウス「Tinys.mobi」リリースセッション

普通自動車で牽引できる規格の新タイニーハウス「Tinys.mobi」。内部にはシャワー、トイレ等の水回りと、大人4人が寝ることもできるインテリアや設備が備えられている。

続いて第2部は、YADOKARIが開発した新型のオフグリッドタイニーハウス「Tinys.mobi」について、設計を担当した建築家の加藤匡毅さん(Puddle)とYADOKARIさわだいっせい・ウエスギセイタが、デザインに込めた想いや苦心した点、タイニーハウスが実現する未来のライフスタイルなどについてセッションを行いました。

加藤匡毅さんは建築、インテリアの企画・設計からプロダクトの企画、空間デザインも手がける会社Puddleの共同代表であり一級建築士、デザイナー。隈研吾建築都市設計事務所、IDEEなどを経て、2012年にPuddle設立。今回のプロジェクトでオフグリッドタイニーハウスの設計を手掛けた

加藤さんは、隈研吾建築都市設計事務所で建築のキャリアをスタートし、家具や日用品を扱うIDEEに移ってリノベーションに取り組んだ後、ご自身の会社Puddleを立ち上げました。現在は、日本国内はもちろん世界各地に活躍の場を広げています。

加藤さんは、建築という大きく長いスパンで外側から物事を考えることと、朝起きて1杯の水を飲むコップとテーブルから1日のタイムラインに寄り添ってデザインを考えていくこととの、両面を学べたことが自分の強みになっていると言います。表層的なデザインというよりも、その場所や空間で人がどう暮らしていくか、どう過ごしていくかということをなるべく丁寧に読み解いていくことを大事にしているそうです。

暮らしたい場所を本当に1つに決め切れるのか?

各社が小屋を販売し始めたり、雑誌が『小屋』を特集したり、タイニーハウスや小さな住まいはある程度は浸透してきている。しかし買う人が増えて、皆の暮らしが変わるまでには至っていない。

さわだ:今回、加藤さんにお願いするにあたって「一家に1台持てるようなタイニーハウスを一緒に作りたい」という思いを最初にお伝えしたんでしたね。僕達は7年間、タイニーハウスをメディアでも実物でも作り続けて来たんですすが、なかなか思うようなものには達してないと感じていて。

加藤さん:久しぶりに「想いとお金を貯めてきたんでやりましょう」と言っていただいて。僕も実際にタイニーハウス生活の経験はないんですが、常に頭の中で考えてはいたんです。建築では、根付いた空間を考えているのと同時に、やはりそこから自由になりたいという考え方も常にあります。

自分の足元のライフスタイルがどこに根付くべきかというのは、今も自分の中で決定できていない問いですね。仕事でいろんなエリアを訪れながら、自分にいちばん合う場所ってどこだろう?って。本当に1つの場所で決め切れる人がどれだけいるのかなと考えたりしていました。そんなタイミングでこのお話をいただいたような気がします。

現実的に移動できるタイニーハウスを目指して

「どれだけ良いデザインのものを作っても、牽引に多額のお金が掛かると移動はしない。それだと結局今までと変わらない」と、さわだいっせい。

さわだ:その時、僕らの課題としても、この施設(Tinys)は出来上がっていて、5棟全部車輪が付いていて動かせる状況ではあったんですが、やはり8tトラックとか専用の牽引車が必要なんですよ。ちょっと動かすのでも大きな費用が掛かる。上下水道や電気なども一般的なインフラに接続されていますし。それはタイニーハウスを建築の代替案として使っているだけであって、基本的にはここに固定してるものじゃないの?という課題がいちばん大きくあったんです。そんな中で、やはり僕達が次に目指したいのは「オフグリッド」「移動することがメイン」のタイニーハウスだった。

一般の人でも、普通自動車でも動かせるようなモデルを作らないと、移動する暮らしが多くの人に広まっていくことは難しいだろうと思った時に、躯体を750kg以下に収めると普通自動車で牽引できることを知ったんですね。

「働く」と「暮らす」を内包し、外ともつながる

今回の新タイニーハウスの原案。片面にバスルーム(シャワーとトイレ)を寄せ、残りを活動スペースに。内側を向いて皆で時間と空間を共有しながらも、ハッチバックを開ければ外ともつながれるデザイン/Puddle

ウエスギ:こうしたことをお話しして、加藤さんにタイニーハウスのコンセプトを作っていただいたという形ですね。

加藤さん:そうですね。「志摩バージョン」ということで、A・Bという2種類のターゲットをイメージしながら考えていったんですが、Aの方は4人の大人が移動しながらその中で寝ることができるという考え方。Bは夫婦と子どもがいて、家族という最小の単位で移動することができる暮らし。どちらかというとAは「働く」ことがメインで、Bは「暮らす」ことがメイン。どちらにも対応できるものが考えられないか?ということで、最終的にはBを意識しつつAも叶えられるという、良いとこ取りをしたものになったと思います。

我々は普段はどんな時間でも電気が取れて、夜でも昼間のように活動できる。でも移動して自然に近い所にいるんだったら、タイニーハウスに電気がないわけじゃないですが、太陽が出て沈むまでの間どう暮らすかを考えてもいいんじゃないかと。例えば、日中移動して夕方に泊まりたい景色の場所に着き、夕飯を食べて寝て、朝起きた時にその場所でしか味わえない朝を味わって、そこで定住したり、また移動していくというような暮らし方をイメージしてみました。

その中で、3つのデザインのポイントを考えてみましたが、小さな空間でも人々が集まって話せるような場所は作りたい。そして750kgの筐体(きょうたい)で維持しなければいけないので、素材が軽い、もしくは脱着できるということもテーマになりました。3つ目に大事なのは、行った先で外部とつながれること。自分で景色や環境とのつながり方を決められるという、この3つを軸にデザインを開始しました。

「動く空間」モビリティがもたらす可能性

内部の家具は全て取り外せる。それらをハイエースなどに積んでタイニーハウスを牽引する仕組み。750kgの重量制限は加藤さんがかなり苦心した点。「時間的にもコスト的にも制限があったので、既存の素材を使うという選択肢からスタートしてしまったんですが、材料の開発などからもっと深掘りして行くと、動かない建築に対しての新しいテーマも作れるんじゃないと思いました」

ウエスギ:「モビリティ」という言葉は建築の中でも聞くようになってきたと思うんですが、加藤さんがモビリティに対して何か考えていることがあったら聞いてみたいです。

加藤さん:僕は自分の職業での可能性と、「暮らす」ということの可能性、両方があるなと思っています。

職業の可能性で言うと、設計事務所として今は東京で活動しているんですが、いちばん遠い現場だとアフリカなど、いろんな場所でプロジェクトをやらせていただいています。現場はすごく遠くにあって、皆で作業する事務所は東京にあることが本当にベストなのかなって。移動しながら仕事をしていくというのは設計事務所としても課題であり、挑戦したいなと思っています。

もう1つパーソナルで言うと、子どもが4才、5才なんですけど、あと1、2年すると小学校を考えなければいけなくて。今まで人よりも自由に場所を移動してきて、仕事を旅のように思ってやってきた自分からすると、根を張るべきなのか、それとも子どもと過ごす10年ほどの場所をどう捉えるのかが2つの道だと思っています。

まずは2拠点居住を考えてしまうんですが、移動する空間というのも大切に思っていて、僕たち建築家がそれを実践していくことで、皆さんに「そういうこともやれるかもしれない」と感じていただくことも1つの道だと思います。

「タイニーハウスのこれからの展開としては、キッチンカー仕様やオフィス仕様などの多様な需要があるので、それに応えていけるような開発をして行けたら」とさわだいっせい。また、1台だけでなく、複数台のタイニーハウスが集まったヴィレッジのような形態もありうる。

加藤さん:一方で、今回の志摩のプロジェクトのように、我々が普段暮らしている所とは違う環境でこういう移動する空間を体験していただいて、実際にいくらだったら買えるかもという具体的な部分まで、我々がしっかりと落とし込んでいく必要があるんじゃないかと。志摩のいろんな景色の中で今日はここに泊まれる、明日はここに泊まれる、みたいなことまで企画ができていたり。その初号機にしていただけると嬉しいなと思います。

さわだ:そうですね。日本各地に絶景のポイントはあって、でもなかなかそんな所には建物は建てられないという問題もあります。そこにこういう空間がぽんと置かれて、宿泊施設になったり、気持ちのいいオフィスになったりすることでイノベーションが起きてくる。そんな場所にタイニーハウスを置いていって、ネットワーク化していくみたいなことは大いにありそうだと思っています。

47都道府県に1ヶ所ずつそういう場所があって季節ごとに転々としていく、みたいな暮らし方の選択肢があると自由でいいかもしれないし、タイニーハウスの可能性を含めてそういう新たなライフスタイルを提案できると面白いんじゃないかと思っているんです。

志摩のタイニーハウスを通して「豊かな暮らし」を考えてみる

志摩に設置される新タイニーハウスの外側には銅が塗られており、次第に腐食し緑青が吹いていく。「一般的に車や建築はできた時が最新で目減りするものだと考えられていますが、表情が変わることを通して、変わらないものはないということや、美しさの価値観は人それぞれだということを感じていただけたら」と加藤さん。

最後に、加藤さんから参加者の皆さんにメッセージをいただきました。

加藤さん:やはり人間は寝て起きて暮らしているので、起きていちばん最初の行動と、自分がいちばん大切にしているものとのつながりを感じられるような1日1日を送れたらなと思っています。

僕の自宅の寝室は、目の前に、今回のタイニーハウスの外側に塗ったのと同じ銅の粉を塗っている壁があるんですね。自分の部屋は、たまたま東側から日の光が入るんですが、銅の壁が部屋に光を反射して、朝、黄金色の中で目覚めることができるんです。たった1枚の壁の色を変えるだけで、真っ白な空間とは全然違う1日を迎えることができる。

小さなことかもしれませんが、自分にとって大切な朝のスタートのアクションを変えてみることで生活が豊かになるかもしれません。朝を自分の場所でどういうふうに迎えるかってことを考えながら過ごしたい。そういう価値観が人それぞれ違うということを、建築として形にして行けたらいいなと思っています。

会場となったTinys Yokohama Hinodechoには、建築関係の方はもちろん、ワーケーションやテレワークに取り組んでいる大手企業、移動するライフスタイルに関心を寄せる方々など多くの参加者が集まった。

今日のトークセッションで話されたことは、「これが未来の暮らし方の正解」というものではなく、現実味を増してきた1つの選択肢の提示だったと言えます。

交通サービスやモビリティの発達という世の中の流れがある中で、外界と空間内での過ごし方の両面から建築を考える加藤さんがデザインしたタイニーハウスと、志摩という素晴らしい場所が用意された時、私達はどんな暮らしを選ぶのでしょうか?

改めて、一人一人が「自分がほしい豊かな暮らし」を考えるきっかけになったのではないかと思われるイベントでした。

◎ゲストプロフィール

志摩市長/志摩オートキャンプ場(阿津里浜リゾート開発株式会社 代表取締役)
竹内千尋

早稲田大学卒業後、志摩観光ホテル勤務。阿児町議会議員・阿児町長を経て志摩市長に。持続可能なまちを目指した「SDGs未来都市」や次世代移動サービス「MaaS」の先進的な取り組みに、豊かな自然・恵まれた食・日本遺産に選ばれた海女文化などの地域資源を掛け合わせ、”住んでよし、訪れてよし”の志摩市の実現に向け全力でまちづくりを進めている。

Puddle株式会社
共同代表/一級建築士
加藤匡毅

幼少期に横浜市金沢区で幼少期を過ごし、新造された都市計画に影響を受ける。隈研吾建築都市設計事務所、IDEEなどを経て、2012年Puddle株式会社設立。これまで15カ国を超える国と地域でデザインを行い、各土地に育まれた素材を用い人の手によって作られた美しく変化していく空間設計を通し、そこで過ごす人の心地良さを探求し続ける。2019年9月学芸出版より「カフェの空間学 世界のデザイン手法」を出版。
http://www.puddle.co.jp/

9/9発売「カフェの空間学」加藤匡毅 著(学芸出版)
加藤さん自らカフェのオーナーや建築家と話し、それぞれのカフェが町とどうつながりたいか、エリアとどんな関係を築きたいか、人とどう接点を持ちたいかということを主軸に考えられたカフェ39軒を取材して掲載している。Amazonで詳細を確認。

via: designboom.com

急速な都市化や高齢化社会、気候変動、手頃な価格の住宅の不足は、世界中の都市が直面している課題のほんの一部です。 わたしたちが構築された環境の性質を再考しない限り、都市はますます持続不可能になり続けるでしょう。 この状況を解決するために、IKEAのグローバルリサーチ&デザインラボであるSPACE10とEFFEKTアーキテクトは、「アーバン・ビレッジ・プロジェクト」を提案しました。

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via: https://www.designboom.com/

ニュージーランドの首都オークランドから、車で北に1時間ほど走ったところにあるタワラウニ半島。見渡す限りゆるやかな丘陵地帯が広がる自然豊かなこの地域に、fearon hay architects (フェアロン・ヘイ・アーキテクツ )という建築会社が建設した木製の小さな2棟のキャンピングハウスが建っている。

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via: https://www.dwell.com/

今回のタイニーハウスは、以前にもモバイルハウスのVISTAなどで紹介したことのある、アメリカ全土でタイニーハウスやモバイルハウスを専門に作る会社として有名なESCAPE ( エスケープ ) という会社の最新作だ。名前はEscapeSpace ( エスケープスペース ) 、オーダーに応じて納品可能なスモールハウスだ。

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via: https://www.dwell.com/

エコに配慮したコンパクトなスモールハウス、作ったのはカナダのブリティッシュコロンビア州に本拠を置く、NOMAD Micro Homes (ノマド・マイクロ・ホーム)という会社。Ian Kent(イヴァン・ケント)とJoie Alvaro Kent(ジョーイ・アルバロ・ケント)のカップルが、スモールハウスの暮らしを探求するために作った会社だ。

このスモールハウス、エコなだけでは無くデザイン性にも優れ、価格も安価でお求め安くなっている。つまり、環境にもお財布にも優しいというわけだ。名前は「The Cube」、名前の通り、サイズが13.5′ x 13.5′ x 13.5’の立方体。気になる安価の理由は、自分で組み立てる・セルフビルドタイプのスモールハウスということだ。

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via: https://www.dwell.com/

このラグジュアリーな雰囲気のスモールハウス、実は全て3Dプリントの技術で作られたものだ。アメリカ合衆国のネバタ州・レノという街にある、haus.me(ハウス・ドット・ミー)という会社の工場で作られた。何年もの研究と試行錯誤の後、現在この3Dハウスの販売を開始させた。

第一号の3Dハウスはウクライナにいるクライアントで、大きさは約37平方メートルほどのもので、「mOne (エム・ワン)」という名前をつけた。

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via: https://www.dwell.com/

うっそうと生い茂った木々の中に、スモールハウスから明かりが漏れてる。ここは、ポーランドのMazovia ( マゾビア )という町の近くにあるWarsaw ( ワルサウ )という場所から50kmほど離れた場所。このスモールハウスの製作者は、Bartłomiej Kraciukand ( バートウォミー・クラシカンド )とMarta Puchalska-Kraciuk ( マルタ・プチャルスカ・クラシウク ) というポーランド人のカップルだ。

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第3回の受賞式の様子。なんと最優秀賞は現役高校生の作品でした。固定概念に縛られないアイディアが実際に形になっていきます。

今年で4回目を迎える小菅村×YADOKARIの共同プロジェクト「タイニーハウスデザインコンテスト」の応募登録&作品募集が始まりました!

プロアマ問わず応募でき、入賞すると本物のタイニーハウスが村内に建設されるのが特徴のこのコンテスト(今回は賞金となります)、応募登録期間は2020年2月28日まで、作品応募は3月31日(当日消印有効)までです。

第2回審査会の様子。舩木村長やYADOKARIさわだ・ウエスギを含む審査員が、最優秀賞決定まで何時間も検討しました。

「小菅の湯」の敷地内に建つ、第1回コンテスト最優秀賞のタイニーハウス(設計/アトリエ デザインパレット 光賀博紀さん・佐藤貴樹さん)

第1回2017年授賞式の様子はこちら
第2回2018年審査会の様子はこちら
第3回2019年審査会の様子はこちら

年々注目度が増し、応募登録総数は第1回から第3回までの累計1200組以上となっており国内はもちろん海外からも複数の応募があり、タイニーハウス・ムーブメントの世界的な広がりを感じさせる盛り上がりとなっています。

二拠点居住や移住者が増え続ける、多摩源流「小菅村」

小菅村は秩父多摩国立公園内に位置する、東西14km、南北7kmの小さな山村。

舩木村長:「小菅村は人口約710人。多摩川と相模川の源流部にあり、森林が総面積の95%を占める山間の小さな村です。首都圏の水源として100年以上に渡りブナやミズナラの森を守ってきました。

東京からのアクセスも2時間と比較的良く、近年は二拠点生活者や移住者も増え続けています」

小菅村に昨年オープンさせたシェア工房で語る舩木村長。シリアスな課題も楽しくすることで解決するのが信条。

舩木村長:「その要因としては、子どもを自然豊かな環境で育てたい家族に向けた『源流親子留学』など、村の持続的な繁栄を目指して長年続けてきたさまざまなプロジェクトが、ここ数年でようやく実を結んできたからだと思います。

また、村民一人一人の顔が見えるサイズの小菅村では、物事の決定スピードが速く、新しい試みの実現もスムーズです。外部から来る人への受け入れにもオープンな風土があり、サポートを惜しまない。何かにチャレンジしたい人や移住者たちが溶け込みやすいのだと思います」

第1回コンテスト優秀賞を獲得した八角形のタイニーハウスは、今までの住宅の常識に捉われないユニークなアイデア(中角泰子さん)。

村の中にすでにタイニーハウスが点在

「村民みんなのなりわいづくり」をモットーとする舩木村長がいち早く整備した、村で最も集客のある温泉施設「小菅の湯」と「道の駅こすげ」には、週末や連休ともなるとバイクやキャンピングカーで大勢のお客さんが訪れます。その数は年間約20万人にも上るというから驚きです! 敷地内には、第1回タイニーハウスデザインコンテストで最優秀賞を受賞した作品の実物も設置されており、来訪者の興味をひいています。

それ以外にも、過去の受賞作が複数、村の中のいろいろな場所に建築されており、タイニーハウスは小菅村の特徴的な風景になりつつあります。

森に囲まれた絶景の地に建つ、第1回コンテスト優秀賞のタイニーハウス(須藤大さん)。

小菅村がタイニーハウスに取り組む理由

なぜ舩木村長は、タイニーハウスに取り組むことにしたのでしょうか?

舩木村長:「村の豊かな森林資源を活かしたいという想いからです。かつて首都圏への木材供給で栄えた小菅村には、資材としての森だけでなく技術力も人材もあります。しかし放っておけば材木の需要は減り、人の手が入らなくなって山が荒れてしまう。高齢化によって大工の貴重な技術や、循環型の山の文化も失われてしまいます。

一方で、小菅村に興味を持ち、移住して来てくれる20代や30代の若い人たちも増えてきたので、彼らに住んでもらうための住宅を用意する必要も出てきました。空き家もあるのですが、傷んでいたり、大きすぎて今の若い人たちの暮らしに合わない場合も多いんです。

こうした状況を総合的に見て、タイニーハウスがその解決策になるのではないかと思い至りました」

村の複合的な課題への突破口として、タイニーハウスは期待されているんですね。

村内に建築したタイニーハウスは、地元の木をふんだんに使っている。小菅村タイニーハウスプロジェクトの仕掛人 建築家の和田隆男さん(左)と施工を担当している村の大工、舩木加章さん(右)。

今年のテーマ「これからのタイニーハウス」について

毎年テーマを設けて作品を募集しているこのコンテスト、今年の応募テーマは「これからのタイニーハウス」です。これには、どんな想いが込められているのでしょうか?

【メッセージ】

私たちは過去3年間にわたってタイニーハウスについて考えてまいりました。

最初の年は「タイニーハウスって何なのだろう」というところからスタートし、2年目は小菅村の特徴である森林とのかかわりを考え、3年目は「もう一度、家とは何なのだろう」という住まいの原点を考えて見ようと実施してまいりました。

応募案の結果を見ると、1年目はタイニーハウスの形を求めたコンテストであったと思います。2年目はタイニーハウスと自然とのかかわり方について多様なタイニーハウスが提案され、3年目はタイニーハウスの可能性を提案した作品が多くみられました。

タイニーハウスは小さな空間である事から色々な事を考えないと成立しません。しかし、ちょっと考え方を変えることにより今までにない住まいを提案できると感じています。

今、時代は大きな変化に直面しています。私たちは気候変動、地球温暖化、IT革命、少子高齢化、人口減少、過疎化、格差社会、二極化等、今までにない大きな変化の中にいます。仕事や生活環境、人生設計にまでこの影響は及んでいます。こんな時代の中で、私たちの住まいはどうあるべきでしょうか?私たちは時代に合わせて、住まいも変えていく必要があるのではないでしょうか。

そこで今年は「これからのタイニーハウス」を募集テーマとして作品を募集したいと思います。アイデアあふれる楽しい未来のタイニーハウスをご提案ください。皆様からの応募をお待ちしております。

タイニーハウスを考えることは「暮らし方」を考えること

舩木村長:「もちろん建築物のコンテストなので、建築のプロや建築を学んでいる学生さんなどにもたくさん応募していただきたいのですが、アマチュアの方の夢のある発想にも大いに期待しています。

タイニーハウスを考えることは、建物のデザインだけではなく、『暮らし方』のデザインを考えることだと思うんです。家は寝る、飯を食う所ではなく、一生のうちいちばん長くいる所ですから、どんな暮らしだったら楽しいかなぁという、暮らし方のアイデアを起点に考えてみてほしい。建築の知識や技術がなくても構いません。主婦の方や女性の目線も大歓迎です」


2018年のYADOKARI賞は「SAUNA HOUSE 自然と遊ぶシェアするサードプレイスハウス」(大西 洋さん)。コミュニティ創出の起点となる事業アイデアが評価された。

舩木村長:「最優秀賞他に、特徴的で面白いアイデアは特別賞、村長賞、YADOKARI賞として評価します。住まい手の楽しい暮らしをイメージしながら、考える方も楽しんでほしいですね」

毎年、応募の前に小菅村を訪れて好みの立地をリサーチし、小屋を建てる場所まで指定して応募してきた方もいます。実際に自分が暮らす前提で考えると、より熱が入りそうですね!

デジファブ導入!ものづくり村へ進化の予感

小菅村では、元公民館だった建物を図書館・コワーキング・キッチンスタジオ・シェア工房などからなる複合施設へリノベーション。シェア工房では村民たちのものづくりが始まっている。

一方で、2018年には小菅村の公民館を改修し、子ども図書館やキッチンスタジオ、シェア工房のある複合施設が完成しました。

1階のシェア工房(こすげつくる座)では、最新のデジタルファブリケーション設備を導入し、県外から移住してきた造形アーティストが講師となって、制作活動や村民へのワークショップを開始しています。

デジタルファブリケーションとは、パソコンと接続されたデジタル工作機械によって、デジタルデータを木材などのさまざまな素材から切り出し、成形する技術のこと。つまりはパソコン画面に描いた絵が、そのまま自動的にパーツとして木のパネルなどから切り出され、それを組み立てるだけで家具等がつくれてしまうのです。

デジタルファブリケーションを使い、切り出したパーツを組み立てて15分ほどで子ども用の椅子をつくった移住者の女性。

小菅つくる座のデジファブ設備を使って制作した椅子に腰掛ける和田さん。ロッキングチェアにもなり、上下を返すと固定したスツールにもなる。小菅つくる座では、今後このようなプロダクトを村民達と積極的に生み出していく予定だ。

夢みたいなタイニーハウスも実現可能?

このシェア工房の設備を使えば、なんと組み立て式のタイニーハウスをつくることもできます。ノミやカンナ、大工の技術が全くない人でも、自分で描いた夢の絵からタイニーハウスをつくることができる日も遠くないかもしれません。

そういった意味でも、今年のタイニーハウスコンテストは、専門的な知識や技術に捉われず、自分自身に身近なところから楽しい暮らしのアイデアを発想していく「暮らし方のコンテスト」だと考えてほしいと舩木村長。

「タイニーハウスは山の自然や暮らしをダイレクトに体感できる家」と舩木村長。小さいからこそ、より豊かに感じられることがありそうだ。

新しい暮らし方を創造しよう!

ものづくりや、自然の中での暮らし・学びの環境が整いつつある小菅村では、住まいの既成概念に捉われることなく、自分の足元から、自分流の「豊かな暮らし」をつくっていけそうです。

第4回タイニーハウスデザインコンテストで、その夢を思い切り描いてみてはいかがでしょうか?

たくさんのご応募をお待ちしております!

応募者不問!「タイニーハウス デザインコンテスト2020 小菅村×YADOKARI」応募登録2020/2/28 作品提出3/31 まで

コンテストの詳細・応募申込はこちら
⇒ http://kosuge.yadokari.net/
http://tinyhouse-kosuge.com/

via: https://www.dwell.com/

アメリカ合衆国の北部に位置するペンシルベニア州のウェルスビルに、「Rumspringa」という名前のレンタル可能なタイニーハウスが完成した。この小屋のオーナー、アンバー・エステプと ジョー・キングは、ポルトガルを旅した際に滞在したエココテージから着想を得たそうだ。実際に建築したのはリベレーション・タイニー・ホームズという建築会社だ。

家の外装は白の下見張りの板を張る、米国では非常によく見かけるスタイルを採用している。屋根は黒色の鉄の素材を使い、外壁の白色とのコントラストが美しい。ドアの周りは、木の素材を活かすことで家のアクセントとしている点はスカンジナビア式。

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via: https://www.designboom.com/

オーストラリアの首都キャンベラで、現代建築を手がけるオースティン・メイナード・アーキテクトという建築会社が、クライアントからの要求で「家族みんなで長く住めて陽の光を存分に享受できる家」を設計建築。

クライアントの要求を満たすために、家を一から作り直すという選択肢もあったが、メインである元のコテージと2つのスモールハウスを廊下で繋ぐようにリノベーションすることにした。

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YADOKARIの8冊目の著書「梦想中的小屋(夢の中の小屋:翻訳版)」が中国で発売開始されました!処女作アイム・ミニマリストの韓国版に続いて、2冊目の海外展開です。

instagramなどのSNSで僕らの本を読んで感想を書いてくれてる世界の人たちを見ていると不思議な感覚になります。

小屋やタイニーハウス、ちいさく暮らすことは一つのファクターなのですが、成熟期を迎えた国々おいてはカウンター的な印象も与えていて、賛否両論が湧き起こります。

2011年から発信と実践を続けていますが、見向きもされなかった一つのテーマが「これからの豊かさを考える」きっかけになっていることは感慨深いです。

海外での展開もどんどん増やして行きますので、これからもYADOKARIをよろしくお願いします!

via: https://www.designboom.com/

ここはアメリカの国境にほど近いカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州の大都市バンクーバー。

背面の壁と屋根で「くの字型」を形成した中に、居住空間がすっぽりと隠れるように取り付けられている独特なデザインが面白いスモールハウス。現地の建築会社 trim studio (トリム・スタジオ) が作ったこのスモールハウスの名前は、galiano 100 tiny house (ギリアノ100タイニーハウス)。

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TINY HOUSE JOURNALタイニーハウスの“現在”を知る

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