
Photo:©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.
カナダでもっとも有名な画家の、喜びと愛に満ちた真実と豊かさの物語
カナダの小さな港町で、子供のように無垢で愛らしい絵を描き続けた素朴派画家のモード・ルイス。夫のエベレットは不器用ながらも妻のサポート役として献身的に尽くしていた。孤独だった2人が運命的な出会いを経て、夫婦の絆とたしかな幸せを手に入れた感動の実話を映画化!
毎日、鮮やかな色彩でカナダの美しい風景と動物たちを描いたモードは、愛とユーモアに満ちた心象風景を心の赴くままに描いた。その魅力は海を渡り、当時のアメリカ大統領ニクソンから依頼を受けたこともあったという。日本ではまだ知る人ぞ知る存在だが、本国では小品でもオークションで500万円を超える人気を誇る、カナダで最も愛されている画家である。
電気も水道もなく、わずか4メートル四方の小さな家で慎ましく暮らすモードを演じるのは、『ブルージャスミン』(13)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた実力派サリー・ホーキンス。絵本作家の両親を持ち、自身もイラストレーター志望だったサリーは、役作りのために素朴派画家の絵画クラスに数ヶ月間通ったという。背中を丸め、縮こまった手で絵筆を握る姿はモードが乗り移ったかのようだ。妻への愛と尊敬の念を無骨に隠すエベレットには、『6才のボクが、大人になるまで。』(14)などでアカデミー賞ノミネート常連組のイーサン・ホーク。本作出演後に、モードの作品を2点購入したという美術愛好家の一面を持つ。カナダの広い空の下で一風変わった夫婦の愛を描くのは、ホーキンス主演のTVドラマ「荊の城」(05)のアシュリング・ウォルシュ監督。再びサリーとタッグを組んだ本作はベルリン国際映画祭をはじめ世界の名だたる映画祭で上映され、観客賞ほか多くの賞を受賞。世界中で愛される、彼女の代表作となった。
幼い頃から障害を抱え、家庭に恵まれなかった1人の女性が、生きがいである絵と夫の愛に包まれて花開いていく。「どんな人生でも自由な精神で楽しめば、素晴らしいことが待っている」と教えてくれる感動作が誕生した。
予告編:©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.
STORY – 絵を描きながら、あなたと暮らすのが私の幸せ
カナダ東部のノバスコシア州。小さな町で叔母と暮らすモード(サリー・ホーキンス)は、絵を描くことと自由を愛していた。ある日、商店で買い物中のモードは、家政婦募集の広告を貼り出した男に興味を持つ。男は町はずれで暮らし、魚の行商を営むエベレット(イーサン・ホーク)。モードは束縛の厳しい叔母から逃れるため、住み込みの家政婦になろうと決意。彼が1人で暮らす家のドアをノックした。
子供の頃から重いリウマチを患い、両親が他界した後は一族から厄介者扱いされてきたモード。孤児院で育ち、学もなく、生きるのに精一杯だったエベレット。そんなはみ出し者同士の同居生活はトラブル続きで、2人を揶揄する噂が広まる。しかし、モードがこしらえた熱々のチキンシチューを口にして、エベレットは孤独だった心が温まるのを感じるのだった。
そんな時、エベレットの顧客サンドラが家を訪れる。ニューヨークから避暑に来ている彼女は、モードが壁に描いたニワトリの絵を見て一目で才能を見抜き、絵の創作を依頼する。サンドラの期待に応えようと、モードは夢中で筆を動かし始めた。壁に、板に、請求書の裏に。そんな中、徐々に互いを認め合い、距離を縮めていったモードとエベレットは結婚。一方モードの絵は雑誌やテレビで取り上げられ評判となり、小さな家には観光客が押し寄せる。絵の創作に集中するモードに代わり、エベレットが家事と営業を担当するようになっていた。変わらず慎ましやかな生活を送り続ける2人は絵が1枚5ドルで売れる状況に驚き、顧客が喜ぶ姿を見るだけで満足していた。モードの絵の評判は広がり続け、やがてアメリカ合衆国大統領のニクソンから依頼が舞い込むまでに……。
Photo:©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.
公開上映 / 映画展 情報
映画:「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
公開:2018年3月3日(土)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、東劇ほかにて全国公開
監督:アシュリング・ウォルシュ
出演:サリー・ホーキンス、イーサン・ホーク
配給:松竹
上映時間:116分
映画展:「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」
会期:2018年2月1日〜3月29日 ※会期延長
会場:カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー
住所:東京都港区赤坂7-3-38
電話番号:03-5412-6304
開館時間:10:00〜17:30
休館日:土、日
※カナダ大使館入館には政府発行の写真付身分証明書の提示が必須。 入館の際に手荷物検査有り
リリース文・画像・動画提供:「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」 ©2016 Small Shack Productions Inc./ Painted House Films Inc./ Parallel Films (Maudie) Ltd.
涼しげな眼差しが魅力的なサイラス・サットン。中学時代を日本の福岡で過ごしたプロサーファーであり、ドキュメンタリーのフィルムメーカーだ。REEFのブランド・アンバサダーや、アウトドアの創造性とDIYを通した持続可能性にフォーカスしたサイト「Korduroy TV」も主催する、多才なモバイルハウスのトラベラーでもある。サイラスが2016年に完成させた2代(台)目キャンパーと新作映画についてご紹介しよう。
「何といっても一番の自慢は、このハンモックデスクだね。気分転換しながら仕事に集中できるんだ。ハンモックは素晴らしいよ。収納はかさばらないし、椅子代わりにもなるし。ドアの前とか、いろんな配置で吊るせるように、たくさんフックが打ってあるんだよ」
1982年にカリフォルニアのサンディエゴに生まれたサイラス・サットンは、プロサーファーとして、サーフドキュメンタリーのフィルムメーカーとして、全米各地のツアーを追ってトラベルを続けていた。2005年公開の16mmドキュメンタリー『Under the Sun』の制作費用の負担によるやむにやまれぬ経済的な事情から、2006年に住居を引き払ってバンでの生活をはじめることになった。
初代のキャンパーは、フォード・エコノラインのバンを改造したもの。2006年〜2015年の9年間をそこで寝泊まりすることになる。2013年には、REEFから依頼されたサーフ・ロードムービー『Compassing』のプロジェクトのためと称して、ちゃっかりルーフトップにロフトを増設したりしている。
サイラスは2015年に、ペットのグルーミングショップとして利用されていたダッジ・スプリンターと偶然に出会い購入を決める。全長4.4m・天井183cmの広々としたスペース、そして何といっても30kmという燃費の良さとディーゼルのガス代の安さが魅力だった。
サイラスは改造の前に、自分がロードライフに本当に必要とするもののリストをつくった。
暖を取るための薪ストーブに断熱材と木造の壁、機能的なキッチン、冷蔵庫と換気扇のためのソーラーシステム、プロジェクトのためのデスクスペースが必須アイテムとして残った。
「プロパンガスはウェットな熱が床にたまりやすくて、匂いも苦手なんだ。その点薪ストーブなら、薪の確保も容易で、ドライな熱がウェットスーツをすばやく乾燥させてくれるんだ」
キッチン用のプロパンは後部ハッチに取り付け、ガス漏れや爆発のリスクを回避している。
照明には、クリスマス用のワイヤーランプを使っているのが可愛い。カウンタートップとキッチンの下部は収納スペースになっている。
サイラスは、インターネットを片っ端から調べ、キャンパーの空間を有効活用している事例を調べていった。
「小さい頃に過ごした日本文化の影響が役に立ったんだ。一つの設備を多面的に機能させるというカルチャーのね」
はね上げ式ベッドの底面はホワイトボードとコルクボードになっていて、映画の絵コンテやプランやメモが取れるように工夫されている。ベッドの土台は十分なスペースの収納コンパートメントになっている。
内装には、発泡ポリスチレンフォームの断熱材の上に、杉とレッドウッドのさねつぎ材を敷き詰め、床には竹の無垢フローリングを採用。
「コーティングによって大好きな木の香りを消したくなかったから、オリーブオイルとレモンジュースを2:1の割合でミックスして、エッセンシャルオイルを数滴たらすっていう、天然コーティングのオリジナルレシピを考案したんだ。市販のコーティング塗料を使ったのは、キッチンのチーク材のカウンタートップだけだね。」
「改造費用は、ソーラーや木材などのすべての素材と備品、友達の人件費を含めて合計8000ドルくらい。基礎工事は2人で9日間で完了させて、仕上げや備品の配置は一人でマイペースで行って2週間半かかったかな。」
「犬とキャンパーで過ごすのは衛生的にどうなの?っていう人がいるけど、ソーラーで天井の換気扇を動かせるし、彼女(愛犬マイリー)は普段はおとなしいけど、知らない人がバンに近寄ってくるとちゃんと知らせてくれるから、セキュリティの面でもいいんだよ」
延長煙突をルーフトップに付けて停車している図は、何ともユニーク。フィールドの中で伸び伸びと遊ぶマイリーも嬉しそう。
サイラスは、Kickstarterのクラウドファンディングなどを通じて、2016年に3年の歳月をかけたドキュメンタリーフィルム『Island Earth』を完成させた。ハワイでのGMOをめぐる農業と健康問題に焦点を当てた硬派な作品だ。
サーフィンと自然を愛するサイラス・サットンは、自由でピュアな眼差しで未来を見つめている。
自然体で社会やコミュニティにコミットする彼の姿勢は、とても清々しい。
Via:
instagram.com/cyrus_sutton
en.wikipedia.org/wiki/Cyrus_Sutton
reef.com
islandearthfilm.com
前回に続いて、完成した部屋の紹介です。今回は細かい家具や設備について。住み始めてから日常的に使っている場所なのですが、壊れたり、水が漏れたりすることもなく、使い勝手もなかなか良いとの奥さんの高評価も頂いています。
(さらに…)
こんにちは。
2月は3連休があったので、このタイミングで二宮団地に行ってきました。
(さらに…)
こんにちは、国際中医薬膳師の長岡桃白です。
ある朝、二宮駅で電車を待っていましたら、横浜方面から来た電車から、ピクニックスタイルのマダムたちが大勢、うきうきと降りていらっしゃるではないですか。
(さらに…)
忙しく時間に追いまくられる都会での生活のなか、日々、自分の中の大切な何かが削られていく気がする。デスクワークやインターネットのくびき(yoke)を解き放って、日常と断絶した時間を自然の中で過ごしたい。
オーストラリアのスタートアップ Unyokedは、こうした現代人の世界共通の状況に対して、シンプルで明快なコンセプトで応えている。お金を貯めて毎年1回海外旅行するより、都心から2時間以内のドライブで行ける大自然のオフグリッド・タイニーハウスで、月に1度、あるいは週に1度の短期間の避難旅行でリフレッシュしよう、というものだ。そのアイデアは驚くほどの人気を集めることになった。
(さらに…)
こんにちは岸田です。団地に住み始めてから3カ月、とても快適に過ごしています!今回は完成した部屋について、プランの工夫やこだわりポイント紹介します。すでに団地見学ツアーなどでお披露目をさせてもらっているのですが、今回は暮らし方リノベーションで改めて紹介をさせてもらいます。
(さらに…)
海外のタイニーハウスを紹介するなかで、気になるのが耐寒性や耐雪性。最近、日本でも冬期の豪雪問題が増えていることもあり、雪や寒さ対策がどうしても気になります。そこで、メイド・イン・カナダのタイニーハウスがどのような構造・デザインになっているのか、ウィンターシーズンにオンタリオに設置されている宿泊施設「Mason」の例を見てみることにします。
(さらに…)
二宮のパン屋「Boulangerie Yamashita」さんで陶芸家 岡村友太郎くんの作陶展 "Live simply "が開催中です。


現在は大磯町在住の岡村友太郎くん。私と同じ平塚市出身で実家もすごく近所です。しかも同じ年という事もあり、いつも仲良くさせていただいております。
(さらに…)
YADOKARIでも度々登場の人気のキャンピングトレーラー、エアストリーム。オハイオ州ジャクソン・センターのエアストリーム本社の前には、一際目を引く黄金のエアストリームが展示されています。1957年に製造された、「ステラズ・ゴールド・エアストリーム(Stella’s Gold Airstream)」の愛称で知られる創業者の妻のためのトレーラーについてご紹介します。
(さらに…)
ベルギーのヘントを拠点とする建築科の学生3人によるプロジェクト「Ark Shelter」は、固定の基礎を必要としない、移動可能なプレハブ型のタイニーハウス。設置場所の自然に影響を与えることなく、ロケーションを選びません。湖の上のレストランから、住宅の屋上の拡張ハウスまで、広さ・間取りもフレキシブルにカスタマイズ可能です。
(さらに…)
「キャンパーといえばティアドロップでしょ!」という根強いファンも多い、長く愛され続けているティアドロップ・キャンパー。手頃な価格も魅力ですが、人気の秘密は、何と言ってもレトロでキュートなその曲線美。中でも、ミネソタ州で製造されているVistabuleは、大きなフロントガラスにサイドドアと丸窓のバランスも絶妙な、所有欲をぐらっと揺さぶるグッドデザインです。これは、ティアドロップ・キャンパーの逸品と言えるかも。
(さらに…)