第1回:新島に恋をした。|東京の離島暮らし
YADOKARIをご覧の皆様、はじめまして。石原純子と申します。
今年の4月から大好きな新島で暮らし始めました。「新島ってどこ?」と思われた方と 「あー!懐かしい!」と思われた方がいるハズ。「新島」という単語を出すと、面白いほどにふたつの反応に分かれます。 まずはご存知無い方のためにご紹介しますね。
新島は東京から約150kmの伊豆諸島にあります。周囲41.6km。人口約2300人。竹芝桟橋より大型船で10時間半。ジェット船で2時間半。調布より飛行機で40分。のんびりと海の旅を楽しむもよし、早く島に着いて満喫するのもよし。海と空からアクセス可能な島です。
そして迎えてくれるのが、このターコイズブルーの海!ここは沖縄でもなく、ハワイでもありません。東京です。
島の東岸に位置する羽伏浦海岸は新東京百景にも選ばれています。白い砂浜と輝く海が7kmも続く圧巻の景色です。
ここは世界的にも有名なサーフスポット。
太平洋からのパワフルな波が押し寄せ、ビーチブレイクします。
私はサーフィンをしませんが、最高の日の出を眺め ウキウキしながら海へ向かうサーファーの背中を見るのも好きです。朝も昼も、私はこの海の虜です。
この海に会いたくて、何度か島に通ううちに多くの出会いに恵まれました。私が新島に恋をしたもうひとつの理由は、島の人の温かさです。
いつもお世話になっていた宿は「せんたく屋」。島で唯一のクリーニング店が経営しているのでリネン類はパリッとし、目の前にはスーパーがあり、とっても便利。併設で営業されている「もやいずキッチン」では、お弁当、お惣菜、カレーを販売しています。まごころこもったお弁当を買って、海を眺めながらのランチは最高に贅沢な島時間です。
私が移住するまで、いつも応援してくれたのはこのお店でした。美味しいお弁当も好きだけれど、温かい言葉をくれる奥様が大好きです。
奥様に最初に連れて行ってもらったのが親水公園にある「レストハウス」。
島の緑とオブジェを見ながら休憩できるお店で、店長さんのセンスが光るインテリアと、お料理、スイーツが楽しめます。
親水公園には噴水やコーガ石でできたローマ風オブジェがあります。コーガ石とはイタリアのリパリ島と新島でしか産出されない貴重な石です。
のこぎりで切断できるほど柔らかく、水に浮く軽さで、1000度の高温に耐えます。
島中にある「モヤイ像」もこの石でできています。モヤイとは島の言葉で「力を合わせる」という意味です。
渋谷、蒲田、お台場にも、モヤイ像があるので、ぜひ探してみてください。
そしていつも力になってくれるのが、年間民宿富八の桂介さん。日本サーフィン連盟の新島支部支部長、新島観光協会の役員もされており、どんな事にも相談に乗ってくれる熱い男です。