これぞミニマル、4㎡に生活が収まります。「Micro Compact Home」
なんということでしょう。完全に箱形のお家です、立方体。
サイズは188×188×188 (cm)。 こちら「Micro Compact Home」というスモールハウスです。
余談ですが、あの「ドラえもん」のスリーサイズは129.3×129.3×129.3(cm)です。 なんだか似てますね。
「 Micro Compact Home」は、m-ch ltd. によって2002年に開発されました。
m-ch ltd.はコンパクトな建築に力を尽くしており、less is more (余計なものはない方がいい)というのがコンセプト。
ヨーロッパを拠点に活動をしており、オーストリア、スイス、ミュンヘン、ロンドン、ニューヨークなどに建築実績があります。
「Micro Compact Home」は2.6㎥ と小さいですが、お風呂・トイレ・キッチン、リビング・寝室と、 生活に必要なものは全て揃っています。
冷蔵庫・エアコンなど家電も全て備え付け。 ヨーロッパでは主に、ショートステイや離れとして使われ、 近年ではヨーロッパ中に普及しているそうです。
構造には木材を使用し、外壁等に耐食性に優れたアルミニウムを使用しています。
木材は明るい色調のものを使用し、壁面の2カ所に大きな窓があり、内側は明るくなるように工夫されています。
外観はアルミニウム独特のとても素朴な雰囲気を醸し出しています。
そしてこのお家、「デリバリー」できるんです。 注文から約8~10週間でお届けできるそうです。オーストリアの工場で生産し、発送します。 ちなみに生産からお届けまでは、約3ヶ月かかるそう。
住まいを工場で生産し、まるごとラッピング・発送しちゃうとはびっくりです。
通常はトラックで運びますが、構造をアルミフレームにしたものは特別にヘリコプターでも運べるようです。ヘリコプターでお家が届くなんて、日本では考えられませんね。
建物の設置は、交差したアルミフレームの土台の上に、 「Micro Compact Home」をポンと置くかたち。
見た目は、ボクシングのリングに巨大なサイコロが乗っている感じでしょうか。
整地する必要も無いし、景観も壊しません。 温室効果ガスの排出量も最小限にしてるのだとか、とってもエコロジー。
2.6㎥の中に、生活が収まる。 人間が生活するのに必要な広さは、 思ったよりも小さくていいのかもしれません。
「Micro Compact Home」、それがよくわかるお家ですね。