大自然と溶け込む様にスローライフを楽しむ、可動式ボートハウス「Boat House by B+O Architectuur」

都会を離れてゆっくり暮らすという未来を妄想する時に、ほとんどの方が山間部や海辺の暮らしをまず頭に浮かべるのではないでしょうか?

海の側や離島の暮らしには憧れるけど、実際に海の側で暮らしてみると塩害や強い風に悩まされたり、災害時の津波などの心配がよぎる方もいるかも知れません。今回は同じ水辺でも、あえて川辺の生活をピックアップしてみました。

オランダにある「Weerribben national park」はオランダでもっとも美しい場所と言われる国立公園で、その敷地の中を流れる川にボートハウスが造られました。普段は周囲に溶け込むように川辺に設置されている四角い箱型のコンテナ。しかし利用時には驚くべき仕掛けが。

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コンテナボックスの3面がゆっくりと稼動して、なんとそれぞれがテラスになるという構造で、全面ガラス張りの内部のガラス壁のおかげで日中は木々の間から太陽のやわらかい木漏れ日がやさしく室内に降り注ぎ、周囲の木々や川との境界線を感じさせにくくしています。
しかもこのボートハウスは2階建てになっていて、ほぼ水面下に位置する下の階には3つのベッドルームとバスルームを完備。

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すぐ側の川のせせらぎの音を聞きながら眠り、朝になると鳥のさえずりで目が覚める。そしてここに居ない期間には開閉式のテラスを閉じて安心してお出かけし、長期で居ない場合にも建物の劣化を軽減してくれる。

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川辺の暮らしには生活用水の確保や水力発電など様々な可能性がたくさんあります。海ではない水辺の暮らし。田舎や山間部で暮らすという選択において、川というのは強みになるのかもしれません。

笹舟を流した子供の頃の夏の記憶がふと蘇りました。

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Via:http://www.archello.com/en/project/boat-house#