当然サウナつき、岩場から海を臨むサマーハウス「Summer house on stilts」
スウェーデンの人々にとって、夏は待ちに待ったバカンスの季節! 街を飛び出して大自然の中で、のんびりと休暇を楽しみます。なんと多くのスウェーデン人が6〜7週間の夏休みを取り、人口の21%がサマーハウスを持っているのだとか。国立公園の岩場の上に建つこの家は、そんな夏を謳歌する為の家のひとつです。
この家が建つSlavikの北西海岸は、1950年代から別荘地として親しまれており、周囲にはいくつものサマーハウスが建てられています。もっとも高い岩場の上に位置するこの家は、ごつごつとした花崗岩をもろともせず、高床式になっていて広いスペースを確保しています。かまぼこのように丸みを帯びた屋根は、周囲の岩を真似しているかのよう。無機質な外観とは正反対に、内部には温かみのある木材が使われています。サマーハウスとはいえ、寒い時にも滞在できるように木炭ストーブが用意されているのも嬉しいところです。
設計したのはスウェーデンの建築家、Mats Fahlander。壮大なランドスケープが最大限に活きるよう、インテリアは極力シンプルにつくられているのが特徴的です。目の前に広がるのは、海を臨むフィヨルドの大パノラマ! 大きなガラスの扉を開け放てば、リビングとダイニングがそのままウッドデッキになります。
脇に仲良く並んで建つのは、友達が泊まりに来たときのためのゲストルームです。こちらにはもちろん、スウェーデン人が大好きなサウナが併設されています。
家族や友人たちと過ごす長い休暇。野外でパーティーを楽しんだり、静かに物思いにふけったり。ゆったりとしたバカンスの時間が、新しいアイデアやエネルギーを与えてくれます。そんなワーク・ライフ・バランスを、ぜひとも真似してみたいものです。
via:Mats Fahlander