十字架のマイクロハウス「Skit(修道院)」

グルジアの建築家Dachi Papuashviliは、教会メンバーのための修道院として、十字型マイクロホームのコンセプトを提案している。

国民の75%グルジア正教徒であるグルジアの首都トビリシ。
トビリシに拠点を持つPapuashviliが提供するこの宗教観たっぷりな住居は、聖職者はもちろん一般の人にも提供される修道院の隠居庵のようなデザインコンセプトを持つ。
輸送コンテナの廃材を利用し、施工が容易にでき、完全に自給自足可能なプロトタイプを目下、作成予定だ。

2つの輸送用コンテナのうち、1つを垂直に配置、もう一つは水平に使用し、4階建てのクロス形状を構成する「Skit(修道院)」。
クロス形状をしてはいるが、その形状は宗教的なシンボルというよりも機能によるところが多いという。

「Skit(修道院)」は、1人使用の庵としてデザインされ、長期生活のための機能はもちろん、断食やイコン製作などの短期間の隠居にも最適だ。

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建物は、木材で覆うことで、断熱、補強が成されている。
太陽光発電により独立したエネルギー供給を行ない、雨水を蓄積する。
そのことで、エネルギー資源、通信のどちらにおいても、外界から遮断される。

「Skit(修道院)」は異なる用途により区切られたスペースを持つ。
1階は、太陽光発電エネルギーの蓄電池、雨水貯水池や食品などを備蓄する倉庫。
2階はコンポスト(堆肥化)タイプのバイオトイレとシャワーがある。
3階は12㎡の居住空間となっており、ベッドルーム、キャビネット、キッチンとダイニングルームがある。
そして、もっとも天上に近い4階は4㎡の祈りの部屋である。

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プロジェクトは、現段階ではコンセプトのみであるが、2015年までにグルジアでのプロトタイプを完成させる予定だ。

コンテナハウスの「Skit(修道院)」のコンセプトは和の「禅」的空間にも通じるものがある。
コンテナの茶室なんてのも有り得るかもしれない。

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via:
Dachi Papuashvili