コンテナ会社のオフィスは開放的なコンテナだった 「connected shipping containers」
Royal Wolfは、新しい輸送用コンテナの改良や改装、レンタル、販売の専門家だ。彼らのメルボルンにある本社の建築を依頼されたのが、建築オフィスであるroom11だった。room11はRoyal Wolfの持つコンテナ製造の知識や施工方法を駆使して、スチールユニットから建築した。
コンテナのオフィスと聞くと、つい鋼鉄の外観や一般的なコンテナのイメージから、中は外の気温に影響されて暑くなったり寒くなったりと環境は最悪なのではないかとつい心配になるが、どうやら杞憂に過ぎなかったようだ。壁面や天井には断熱材が効果的に使われ、内部環境も快適なものになった。コンテナのプロと建築家のプロがそれぞれの能力を最大限に生かし、コンテナが見事に居心地の良いオフィスとして生まれ変わった。
ブロックを組み合わせるように20フィートと40フィートのコンテナ、その数31個をつなぎ合わせた巨大な長方形の窓ひとつない閉ざされた外観となった。そして中央部分の屋根に会社の看板にもなるように大胆にコンテナを縦に設置した。
ところが閉ざされたコンテナの外観とは裏腹に、内側は全く異なる印象だ。コンテナの壁面を切断し大きな窓を組み込んだ。大きな窓からはさんさんと明るい陽射しが差し込み、風通しの良いオフィスとなった。コンテナとコンテナの間の空間には、合計4つの中庭を設け、木々が植えられた。一番大きな中庭はレセプションとオフィスに面しており、会議室、キッチンや各マネージャーの部屋は小さめの中庭に面しており、中庭の木々はスタッフの目を和ませている。
コスト面から考えても今後、コンテナをオフィスに使うアイデアは増えていくだろう。
Via:
http://www.designboom.com/
http://inhabitat.com/
http://leedpoints.com/