島にスリルよりも安息を求めた男のコテージ「Green Cottage Getaway in Maine」

ブルース・ポーター氏は1971年に初めてクリウヘイブンを訪れた。クリウヘイブンは、米国メイン州の海岸から20マイル沖にある孤島で、東海岸から最も遠い沖合に位置する有人島である。道も、店も、電気も、水道もなく、年間を通して住む人もほとんどおらず、定期的なフェリーサービスもない。

ポーター氏は土地を買ったものの、ここに家を建てる計画もないまま長年が過ぎていった。その間に、娘のアレックスさんは建築デザイナーの職に就き、会社を設立するまでに至った。彼女は何もないこの島で、父親のためにエコフレンドリーな家を建てることにした。

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建材は、軍用の水陸両用車を使って島へ運んだ。太陽エネルギーを十分に貯蓄し、そこから電力をまわす。これで、冷蔵庫や照明、シャワー、パソコンの利用も可能になった。

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バイオトイレに、雨水の貯水タンク、プロパンガス用のストーブ、雑排水処理システム、そして屋根にはソーラーパネル。デッキに出ると、オーシャンビューを一望できる。

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島という環境は、晴天でも嵐でも、人の五感をワイルドに刺激するものだ。しかし、ポーター氏が望んだのは、スリルよりも安息。アレックスさんは、島に確かな日常空間を築くことで、父親の期待に応えたのだ。

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孤島ならではの不便な環境でも、大切な人との日常こそあれば、そこはすでに楽園である。

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Via:http://www.dwell.com/