景色に溶け込み自然と一体になって暮らす「HAWK HOUSE by Alex Wyndham」
「HAWK HOUSE」は、建築家アレックス・ウインダムによる「建てものが自然と融合しエコシステムの一環として機能する」というコンセプトをもとに建てられました。
2.1メートル×2.7メートルのこの小さな小屋は、カリフォルニアの山を背に、海が見える絶好のロケーションに建っています。
近所の製材所から出た廃材である木の皮をまとい、屋根はその土地の土台となったワイルドフラワーで覆われ、小屋自体の保温効果とシードバンクという役目も担っています。風が吹いた時には種が遠くに運ばれ、家自体が環境循環の中の一部となります。また、軒下はつばめなどの鳥が休めるスペースになるように設計されています。
正面ドアのガラス戸は夏にも冬にも太陽光を最大限利用できるよう、広めなものを備え、サイドの壁は開くようになっていて風通りがよく、海からの心地よい風が小屋の中を通り抜けます。
壁を兼ねた正面ドアを開けると視界を遮るものがなくなり、目の前には海沿いの開けた景色、時にはホエールウォッチングまで楽しめるかも。
今は完全なるオフグリッドのために、夜の間はキャンドルで過ごさなければいけませんが、将来的には簡易ソーラーパネルの設置、LEDライトの利用も考えられています。
みごとに自然と融合した、この小ささとシンプルさ。建物だけでなく私たちの暮らしも原点に戻って日の出と共に起き、日の入りと共に寝る。そんな贅沢を叶えられる小さな家がここにはありました。