窓からの原生林に癒される、広々リビングが嬉しい10㎡の女子的コンテナハウス

子供の頃を思い返せば、将来住みたい家の間取り図を描いたり、積木やブロックで夢のお城やおうちを作って遊んだことのある人は、思いのほか多いのではないでしょうか?
今日ご紹介するのは、そんな幼少時からの「理想のおうち」を本当に実現してしまった、オークランドに住むBrendaさんの小さな青いコンテナハウス。6m×2.5mの広さがあるこの船舶用コンテナを、Brendaさんはあえて行政の許可のいらない4m×2.5m=10㎡の広さに抑えて使っています。

一見、「そんなに狭くて大丈夫?」と心配になってしまう程のサイズ感。けれどもドアを開ければそんな心配も杞憂に過ぎないことがわかります。

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白を多用したインテリアや約2.7メートルの天井高、そして半階上がったラウンジ(リビング)スペースのパノラマウィンドウに映る原生林の風景に視線が導かれ、室内は実際の広さ以上の解放感。
そう、この家の最大の特徴はベッドルームの上に配置したラウンジスペースにあります。

通常のタイニーハウスではスペース的な問題から寝室はロフトに持ってくることが多いのですが、Brendaさんはあえて寝室は1mの高さに抑え、その上をラウンジスペースにすることで、タイニーハウスではありえないような解放感を生み出すことに成功しました。

元々ソファーに座って寛ぐための場所なのだから、少々立つのが不便な高さも、このサイズで事足ります。むしろ階下のベッドスペースに適度なおこもり感が生まれ、ここで愛猫と戯れる彼女はとても幸せそう。
玄関を入ってすぐのターコイズブルーのパネルがオシャレなキッチンは、天井高を利用したキャビネットで収納も充分。

しかし何かが足りない…。そう、肝心の火の元は使う時だけカセットコンロを出し入れする思い切りの良さ!キッチンに組み込まれた冷蔵庫もビックリするほど小さなサイズです。

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Brendaさんのキッチンを見ていると、小さな家に住まうには、自分の中にある「常識」を一旦リセットする必要があると気付かされます。

それから、この家のもう一つの特徴は、ドアの外にあるワイルドなシャワースペース。天井をクリアのポリカ波板にすることで、自然光の降り注ぐ気持ちの良い空間に仕上がっています。

こんなシャワールームで朝日を感じながら一日をスタートできたら…思わずため息が出てしまいますね。
Brendaさんが子供の頃から何度も思い描いてきた夢のコンテナハウス。彼女が若くして自分だけの家を手に入れることができた理由も、ひとえにこの家の「現実的な」広さにあるのでしょう。

本当に必要な家の大きさに気がついた時、「持ち家」は叶わない夢ではなく、叶えられる夢に変わる。そう彼女の家は私たちに語りかけているようです。

Via:http://www.livingbiginatinyhouse.com/