「新しい1%」サスティナブルなプロジェクトの可能性。「Simply 33sq.ft Dumpster Tiny House」

庭に置かれた金属製の箱。これは欧米諸国のショッピングモールなどで見られる大型のごみ箱です。しかし、実はこれは家。実際に住める家であると同時に、あるプロジェクトのシンボルでもあるのです。

外から見るとただの大きなゴミ箱。でもよく見ると、外にはアンテナがついています。そしてスライド式のドアと窓。中はベッドと小さな棚があります。

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この家に住むのは「Professor Dumpster」ことDr. Jeff Wilson。アメリカテキサスのヒューストンティロットソン大学の環境科学の教授である彼は約250平方メートルの家から新しい「Dumpster Project」開始に合わせてこの家に引っ越しました。このプロジェクトにあたり、まず彼がやったことは持ち物の断捨離。いらないものは生徒たちに売り、その資金でDampster(ゴミ箱)を購入しました。

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この家の広さは33Sq.ft。これは3平方メートルのことで、アメリカでの新築物件の平均からするとおよそ1%の広さです。
家の広さが1%なら使われる水、出るごみも1%。これらの「新しい1%」を未来につながる重要なコンセプトとし、環境に配慮した快適な生活を追及しています。このために各分野のエキスパートが結集され、遂行しており、その中には開発者のアーティストGreg Kloehnもその名を連ねています。

家の周りのランドスケープは「Green is the New Black」という生徒達のプロジェクト。都市でも取り入れやすいライズベッドガーデンでの野菜の栽培、水やりはレインウォーターを貯めて利用する等工夫が凝らされています。

将来的にはいくつかのDumpsterを連結し、ソーラーパネルによる完全な自家発電システム、バスルーム、コンポストトイレの設置など様々な実験的活動を行うようです。professor-dumpsters-dumpster-micro-house-project-0006-620professor-dumpsters-dumpster-micro-house-project-0005-620

地域の廃棄物処理会社はこのプロジェクトに協賛、「Dumpster project」は大学だけでなく地域のプロジェクトとしても発展しています。

教授はDumpster Houseは現在私たちが抱えるごみ処理問題を端的に表現し、人々に一考してもらう手段としても有効だと語ります。そして、この家に住んで幸せですか?という問いに対しこう答えます。「大きい家に住んでいるからって幸せとは限らない。以前はたくさんの靴を持っていたけれど、現在は数足だけ。本当に必要なものが何なのか知ることができるって幸せなことさ。」

この「新しい1%」が次世代につながる大きな1%となるのも、そう遠い未来ではないでしょう。

via:http://dumpsterproject.org/