刺激のハイブリッド。クールでユニーク、でも温かい。「Glamping in Korea」

読者のみなさんは、「Glamping」という言葉をご存知でしょうか。「Glamorous」 と「Camping」の造語で、直訳すると「魅惑的なキャンプ」です。モバイルハウス・ミニマルハウスが流行してきたことにより、キャンプもより遊び心を追求できるようになりました。

韓国にある建築事務所「ArchiWorkshop」は楊平(ヤンピョン)郡の山中で、Glamping in Koreaというプロジェクトを実施しました。自然の景観や風・小川のせせらぎと、遊び心あふれるデザインのテントによるユニークな刺激を、同時に体感するというものです。

テントは、ドーナツのような形状と、トンネルのような形状をしたものの2種類があります。トンネル形状のものは拡張が可能なつくりになっています。

ドーナツ 外装(トンネル形状)

テントということもあり、素材はアルミフレームとそれを覆う布地のみ。シンプルです。布地は防水防火・紫外線カットの機能がついています。ガラス張りのエントランスからは、日光が十分に入るようになっています。布地は白色のため光が差すと、部屋全体を柔らかな光が包み込みます。

内装

さらに驚きなのが、トイレ・お風呂・ベッドがついていること。山の中に、自宅のような快適さが持ち込めるのです。通常のテントでは考えられません。このテントは「Glamping for Glamper」と呼ばれています。以下の問いをキッカケに、アイデアが浮かび制作に着手したそうです。

「自然のもつ魅力と建築のもつ魅力、これらを同時に体感できるものはとても素晴らしいものになるだろう。しかし、なぜ作られていない?」

「Glamping for Glamper」は自然の中で快適に過ごすだけでなく、テントに居ること自体も刺激的な経験になるようにデザインされています。

独創的なものは案外、素朴な疑問から生まれるのかもしれません。

名称未設定 全体イメージ

Via:
ArchiWorkshop.kr
curbed.com
dezeen.com