水辺の高床式住居で、自然に寄り添う生活を「sustainable passive holiday house」
今回ご紹介するのは、自然木をふんだんに使用した外観が特徴の高床式スモールハウス。この建物は、オランダのリンブルフ州を流れるヘール川(Geul river)沿いに建っています。
自然素材が目を引く外観からは想像できないほどに、多機能でエコロジーなこの家。
低二酸化炭素排出構造であり、快適な温度を一年中保つために採用された3重の窓や自家発電や水を温める太陽電池パネルを完備。また、生活排水を浄化するフィルタリングシステムもあるので、排水は、そのまま川にクリーンな状態で流すことも出来ちゃいます。
本来この地域一帯は希少種の生き物達や自然環境を保護する為に、なかなか建設許可が下りません。しかも川沿いの家は厳しい自然環境のリスクに常に隣り合わせ。
ですがこの家は様々な機能や環境への配慮、リスク回避設計などがグルペン-ヴィッテム地方議会に認められ、建設に至りました。
川沿いに建つ家のリスクとして、川の氾濫や増水による洪水がありますが、ここも例外ではなく、度々起こる水害から家を守るために自然木を使用した高床式住居型にして対応。少々の増水や川の氾濫ではビクともしません。
素晴らしい環境の中で、生活の基盤となる住居を構えたいと思う人々は、どうしても発生してしまうリスクや災害にも、柔軟な姿勢とアイデアで乗り越えてしまいます。
そうまでしても暮らしたいと思える魅力を持った場所で、自然と共に過ごせる時間は、他の何にも変えがたいものがあるでしょう。
自然とふれあい、身の丈にあったスモールハウスライフは、その小ささからは想像もつかないような満足感と心のままに生きる喜びを住む人に与えてくれる事でしょう。
via:designboom.com