ひとりで過ごす大人の時間、湖の小さな書斎「Professor’s Micro Study Pod」
仕事や日常に追われる毎日の中、時に無性に誰もいない場所で一人静かに過ごしたい。情報化社会と言われる現代の大人たちにとって、現実から逃避できる空間はとても貴重なものです。
ニューヨーク大学で教鞭をとるクライアントの希望も、そんなシンプルな望みをかなえる小さなキャビンでした。そこで依頼を受けたビルダーのDerekは、クライアントの所有するニュージャージーの土地に広さ約3㎡の廃材を利用した小さな書斎を作りました。
壁にランダムに並べられたカラフルな端材はこれまでの現場で集めておいたもの。サイドの壁にはめられた大きめの二重窓と壁のライトは道路脇で見つけたお宝、フローリングは解体された築100年の家からと、使えるものはできるだけ再利用するのがDerek流。
ちょっと面白いのがアメリカ版100円ショップで購入したというパスタ用の水切りを使ったオレンジ色のライト。アメリカで60年代に流行したスパゲッティーランプとかけていたら面白い???
フロントの半透明なポリカ波板は上に持ち上げてオープンな空間にすることも可能。ここで試験の採点はもちろん、読書するも良し、コーヒー片手にただボーっとするも良し。この現代版の庵で過ごすひとときは、池のほとりの風景とともに、クライアントの心を束の間癒してくれることでしょう。
ちなみにこの書斎、材料費、工賃、すべて込みでお値段1,600ドル。これくらいのサイズなら、本格的なタイニーハウスを作る前の腕試しとしてDIYでチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね!