【後編】アラサー女子、ハワイのワケ有り土地に隠れ家コテージを建てる「Tiny House on the Big Island」
アメリカのアイダホ郊外に建てたタイニーハウスをきっかけに、「両親や友達を泊める家を色々な所に建てて、使わないときはレンタルして経済的な自由を得る」という計画をあたためていたKristie Wolfeさん。
グーグルマップで確認しただけのハワイの格安の土地を購入し、ジャングル状態の土地の整地や長雨、厳しい予算などに泣かされながらも、二カ月弱の驚異的なスピードで、南国のリゾートらしい、大人の隠れ家風コテージを完成させました。
【前編】アラサー女子、ハワイのワケ有り土地に隠れ家コテージを建てる。「Tiny House on the Big Island」⇒https://yadokari.net/uncategorized/21243/
一階には子供用トランポリンを改造したハンギングベッドが
うっそうと茂る熱帯植物、その間に伸びる小路をしばらく行くと見えてくる藁ぶきの小さなコテージ。ツリーハウスのような眺めにこだわったことでできた床下の空間には、遊び心を刺激されるハンギングベッドが風に揺れています。
実はこのハンギングベッド、本物はとても高価だったため、子供用トランポリンに低反発素材をのせて上からお手製のカバーをかけただけという目からウロコの逸品。ゲストがここでのんびり昼寝や読書をしたり、恋人と夜な夜な語らうシーンが目に浮かぶようです。
正面右の階段からデッキと一体化した板戸を押し上げる仕掛けも、忍者屋敷のようで胸が高鳴ります。
乙女心をくすぐるインテリア
階段を上って入口のサッシを開けるとまず目に飛び込んでくるのが、モスキートネットをサイドにあしらったロマンティックなベッドコーナー。大きなベッドに潜り込んで天井を見上げれば、そこにはKristieさん自作のシャンデリアがあります。
このシャンデリアもKristieさんの理想のイメージを基にアウトドア用のランタンを加工して手作りしたもの。インテリアの雰囲気に合わせてゴールドにペイントしたり、下から眺めた時にライトが見えないようミラーをはめ込んだりと、細かい所にも手を抜きません。
ベッドの背景となる壁には苦労して探しだした70年代のビンテージ壁紙を貼っておしゃれなアクセントウォールに。オリジナルの貼り地が気に入らなかったセール品の椅子にはカバーをかけて部屋と馴染ませ、後ろの壁にはミラータイルを貼って23㎡の狭い室内に奥行きを持たせています。
コストを抑えて、アイデアと工夫で素敵な内装に
ベッドの後ろ側に位置するミニキッチンの天板もKristieさんの手作りです。ここに用途も決めずに購入していたエスニック風のボウルをはめ込みシンクとして使用しています。
壁の印象的な丸窓は欲しかった船窓が予算オーバーだったため、苦肉の策で黒のプランターをカットしゴールドにペイントして窓枠に変身させたもの。ガラスの替わりにアクリル板をはめ込み、アクセントにゴールドのランチョンマットをあしらいました。
ビンテージの電球にロープをつなげたライトなど、コスト対策のためにひねり出した数々の手作りアイテムからは、南国らしいおおらかさが感じられます。
キッチン横の引き戸を開ければ、そこにはルーバー窓から外の熱帯雨林を一望できるワイルドなシャワールームがあります。
ハンドメイドの石の手洗いボウルはホームセンターで特注、竹でできた水栓はKristieさんの手作りです。水栓から出る水はトイレのタンクに貯めて再利用するなど、しばしば工事の中断を余儀なくされた雨の多さも、シャワーで再利用したりと活用しています。
太陽で明るいうちは海へ出てシュノーケリングを楽しみましょう。滝に飛び込んで童心にかえるのもいいかもしれません。
夜は洞窟探検や、ローカルでいっぱいのバーを偵察に行くのもおすすめです。そして遊び疲れて帰ってきたら、酔いが醒めるまで大きなハンギングベッドでとりあえず一休み。
Kristieさんの小さなコテージは、二人きりで過ごしたいカップルや誰にも邪魔されずゆっくりと過ごしたい大人には最高の楽園かもしれません。
普段の生活で忘れかけた野生の感を取り戻し、ロマンティックな気分に浸れる大人の秘密の隠れ家。貴方の次のご褒美リストに加えてみてはいかがでしょう?
(文=伊藤愛)
Via:
tinyhouseontheprairie.net
airbnb.jp