第6回:結婚式を縁側で。|縁側のある生活
未来住まい方会議をご覧の皆様、こんにちは。縁側好きが高じて「縁側のある生活」についてコラムを執筆することになりました成瀬です。
将来は縁側のある家に住むことを目標にしていますが、今回は実際に縁側のある家で1週間過ごしてみました。
実は、結婚式しながら(笑)
私の運営しているサイト縁側なびでは、11話にわたり結婚式のことを書いていますので、そちらもどうぞ。
念願の縁側ウェディング
私は昨年の7月に結婚し、結婚式は縁側のある古民家でしたいな〜と思っていました。私が運営している「縁側なび」では、常に縁側アンテナを張っているため、いろんな縁側情報が入ってきます。
そこに入ってきた情報が、海辺のリゾート貸別荘Nowhere resortのNowhere but Hayamaというところでした。
神奈川県の湘南、三浦半島に現在4つの施設を1週間から借りれる貸別荘があり、そのうちの1つが葉山にある築80年の古民家です。
サイトの写真を見ると、ここで結婚式をしている人がいる……!
いいな〜、素敵だな〜、行ってみたいな〜。
……内覧予約ポチッ!
夫の意見は聞かずに、ここにしたいと思いながら、当日車を出してもらい、車中で「結婚式もできるみたいだよ〜」と様子を伺う。
反応が薄かったので、これは現地の古民家次第だわ、と車中で願う私。
到着すると、写真通りの、いや、写真以上の素晴らしい古民家で、2人の意見も合い、結婚式はここで行うことに決定しました!
メインコンテンツは親族紹介
縁側のある家で結婚式をしたかった理由は、縁側で家族写真を撮りたい。ただそれだけでした。
式は庭で人前式を行ったあと、44人が縁側にあつまり、家族写真を撮りました。
始まって10分でやりたいことが終わりました(笑)
そして、披露宴のメインコンテンツは親族紹介。
親族紹介って、式が始まる前に大きな部屋に集められて、両家の父親もしくは家族それぞれが挨拶して終了するのが一般的です。
お互いの家族にどういう人がいるのか知るのが大事なんじゃないの?と、思っていた私は、エピソードを交えながら、自分たちで親族の紹介をしました。
エピソード紹介の後は、各家族と写真を撮ったり、富士山を見に一色海岸までいったりする参列者も。
そんなこんなんで、無事に結婚式が終了!と、思いきや……。
なぜ、結婚式を3回に分けたのか
実は結婚式は3回しました(笑)
主人曰く、結婚式は『ターゲットのニーズとコンテンツの一致が大事。新郎新婦は、みんなに楽しんでもらいたいと思っているものの参列者によって伝えたいこと、やりたいことが違うんだ。だから、結婚式の参列者の満足度を満たすのは、実はとても難しいんだよ。』
私は過去4回、親戚の結婚式に参列したことがあるのですが、披露宴って疎外感あるな〜と幼いながらに思ってたんです。
なので、私たちは
・親族を呼ぶ日 ⇒ 親族紹介がメイン
・友人を呼ぶ日 ⇒ 友人と話したり、友人同士をつなげる
・恩師や取引先を呼ぶ日 ⇒ 主人が尊敬している経営者の方々に私を紹介(披露)して、これからは家族ぐるみの付き合いをしていきたいことを伝える
という具合に結婚式を3回に分けたのです。
貸別荘だからできた
Nowhere resortを運営しているSTAYCATIONさんは、この事業をはじめた当初、この建物が結婚式で使われるなんて思ってもいなかったそうです。
しかしながら、オリジナルウェディングを好む人が増え、この古民家で結婚式や披露宴、2次会を挙げる人が多くなってきたそうです。
結婚式場ではないので、食事や飲み物の持ち込み料などもなく、1週間は自分の家として利用できるため愛着も湧きます。会場費=宿泊費なので、私たちのように結婚式を3回することもできるんです!
近年空き家が増え、その家を活用し、ゲストハウスやカフェに活用する動きが出ていますが、家は使ってこそ長持ちします。
このように1週間滞在型の宿として、一定期間家を使うことで風が通り、家の傷みが軽減される。このようにシェアできる別荘が全国に広がったら、いいなと思いました。
6泊7日のうち、結婚式が3回と準備や片付けがあって、縁側ライフはあまり満喫できませんでしたが、やはり「日本家屋は寒い!」ということは再認識しました(笑)
もちろん暖房も完備されているので、障子を閉めれば寒さは感じませんが、結婚式がない日は天気が悪かったので
縁側で日向ぼっこ、はできませんでしたが、葉山ライフを楽しむことができました!
1週間その町で暮らすから、興味のなかった葉山に興味を持ち、大好きな町になりました。