1960年代にこの発想!?やっと時代が追いついた建築方法「Binishell」

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家を建てるにはどうすればいいのか?木材を買ってきて、正確にノコギリでカットをし、それを数人で運び、指定した位置に置く。それを何回も繰り返し、ひとまず家の骨組みを作る。それは昔も今も変わらない建築方法である。今から約50年前の1960年代に、すでに斬新な建築方法を発明した人物がいた。イタリアの建築家 Dante Bini 氏である。建物の名前は「Binishell」。どんな建築方法か見てみよう。

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シンプルな外観でSF映画を連想させるデザインが、大人も子どももワクワクさせてくれる。リビング、キッチン、トイレなど必要最低限の住居スペースも確保されている。
この建物の作り方も至ってシンプル。まずはスチールロッドとコンクリートで覆われた大型のバルーンを用意。まだコンクリートが湿っている段階で風船を膨らませる。ペチャンコの状態から、目的のサイズまで膨らませれば完成。使用した風船は他の建物を作るために再利用をする。これまでの建築方法と比べ非常に効率的である。通常数日かかる作業が数時間で終わってしまう。
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建築家 Dante Bini 氏の息子であるNicoló Bini氏が今の時代に順応させようとしてる。彼は発展途上国のために低コスト住宅を建設するために学校に行き、いろいろ学んだ末に、結局は父親のアイデアに行き着ついた。50年以上経っても尚立ち続けているBinishellは、立地的にある火山噴火や定期的にある地震などの条件にさらされても尚建っている。彼が求めているのは、低コスト住宅だけでなく、難民•避難民のための学校やスポーツジム。それだけでなく、「より簡単、安価、環境に優しい」という新しいコンセプトのBinishellを考えている。耐震性、耐水性に優れた一戸建て住宅や、災害時にすぐに建てられるためにより小さく、又は小売業に対応した作りにするためにより大きく。彼の夢は大きい。
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今の時代になったからこそ、Binishellのような建築方法が求められている。簡単に、安く、環境に優しい家。夢みたいな建物だからこそ、人々をワクワクさせてくれるし、住まいに大きな夢を見ることができる。時代がやっとBinishellに追いついた。これからはBinishellの新しい建築方法が時代を作っていくだろう。誰もが幸せを感じられる家を、簡単に手に入れられる時代はすぐそこまできている。
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via:
http://www.dwell.com/superstructure/article/low-cost-balloon-formed-housing-concept-developing-countries#1
http://architizer.com/blog/inflated-concrete-houses/
http://www.treehugger.com/sustainable-product-design/the-binishell-is-back.html