アルファベットがモチーフに!? 木目が美しい、”T”の形をしたギャラリー「T SPACE」
上から見るとアルファベットの「T」のようなかたちをしたお家がある。「T SPACE」というお家で、ニューヨークと北京に建築事務所を構えるSteven Holl Architectsが設計したものだ。ぱっと見た感覚ではおよそお家とは思えないかたちをしている。とても前衛的な設計だ。
この家は、横から見るとまるで大きな木の箱のようで、たくさんの細い木材を器用に積みあげられたような外見をしている。お家全体は、ステンレス製の9本の支柱で支えられ、木材にはヒマラヤ杉が用いられた。
建物の周りには木々が生えており、また整地をしてないため景観を損なうことなく自然に溶け込んでいる。
Steven Holl Architectsは、建築の美しさと緑を起点にしたイノベーションをしようと試みているそうだ。その建築思想はお家の外見や、建設にあたり整地をしていないこと、また、内装からも伺うことができる。それでは、内装を見てみよう。
内装は白を基調とした配色で、入り口をくぐると見えてくる階段と床が木材そのままの色だ。塗装などしなくても、お部屋は十分に美しくつくれる。
ライフスタイルが多様化(勤務場所や時間にとらわれない)した現代では、従来にはない空間、例えばコワーキングスペースやシェア工房などが求められている。
同事務所は都市計画の仕事にも関わっており「T」の型をビルの設計をしたこともある。都市空間の設計に「T」をモチーフに用いたことは、いったい何を意味するのだろうか。