削ぎ落とし、残ったものが必要なもの。「Massimo Uberti Neon Tubes installation」

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なにやら輪郭が光を放っているが、家の輪郭だろうか。よく見るとテーブルのようなものもある。おそらくアートの類いだろう。

これはイタリアのアーティストMassimo Uberti 、高級車ブランドのBentleyとクリエイティブコンサルティング会社のCambell-Rayの三者がコラボレーションした作品だ。

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この作品は、
Design Miami/2014という世界的なフォーラムにて発表された。高級車ブランドBentleyとコンサルティング会社Cambell-Rayは、Massimoのつくり出す造形が、ある種の引力のような、反発力のようなパワーを感じさせることに注目し、彼に構造づくりを委託した。

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また、コンサルティング会社Cambell-Rayは、Bentleyのものづくりの姿勢、見た目のかっこよさだけでなく物理的な美しさも追求している点にもインスピレーションを受けている。こうしてこの度の作品で用いる要素は「光(電気)」と決定された。

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Massimoの作品には「削ぎ落とす」というメッセージが込められている。必要不可欠に見える部分を次々に削ぎ落とし、本当に必要な部分のみを洗い出す作業が、今回の作品からも読み取れる。

ライトチューブが輪郭を描いているだけだが、おそらく家や家具であることがわかる。光を放つことにはいったいどのような意味があるのだろうか。私たちの生活も、もしかしたら不要なものだらけかもしれない。試しに、なにかひとつ「削ぎ落とし」てみてはいかがだろう。

Via:urdesign.it