”シェアするものはシェアする、分けるものは分ける” 2つの家族を繋ぐ、湖畔の家「CP Harbour House」

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トロント郊外の湖畔に、1軒の大きな別荘が建っている。ここは2家族が共有している、言うなればシェアハウスでもある別荘。しかし、他のシェアハウスとは少し違った考え方のもとに作られた家なのだという。

生きかたを、遊ぶ住まい「YADORESI」や、入居者のクリエイティブ最大化をコンセプトとする「ニューヤンキーノタムロバ」など、暮らしにまつわる個性豊かなシェアの在り方を探求しつづけているYADOKARI。今回は、世界の多様な「シェア」のカタチを紹介していく。

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もともと友人同士であったMcMiin一家とBarker一家。トロントの中心地に住むその2家族は、運良く湖畔の土地を手に入れ、共同の別荘を建てることにした。2家族が共通で望んでいたのは、パーティ等をするための大きなスペース。それに加え、McMin一家は2人の子供のためのベッドルームを必要とし、Barker一家は書斎とミュージックルームを必要としていたようだ。

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彼らは初め、小さい2軒のキャビンを建てることを考えたが、たくさんの希望を叶えるには多くの部屋が必要となり、現実的なプランが生まれることはなかった。そして考えられた解決策が、「部屋の用途を限定しない」ということ。

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例えば、書斎、子供部屋、ダイニング……と1つ1つ部屋を区切ってしまうと、どうしてもそれぞれが小さくなり、時間帯によっては使われない部屋ができてします。しかし1つの大きな空間をつくり、使い方を工夫すると、広々とした空間をたくさんの用途で使うことができる。

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そう考えた彼らが作ったのは、1つのデッキで繋がれた、2つのキューブの棟。1つの棟は床面積が4.5m x 9m、天井高は6mと、決して大きくはないが、用途を定めていない空間と、外部に広がる2つの棟を繋ぐ大きなデッキのおかげで、2家族とも、とてものびのび生活できているという。実はこのデッキの地下は繋がっていて、温水設備や電気設備などが収められており、それらはすべてシェアされているのだ。

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この別荘の根幹にあるコンセプトは、「シェアするものはシェアする。分けるものは分ける。」ということ。一見すると当たり前のことだが、後者の「分けるものは分ける」というのが、実は意外と難しくて重要なのだ。

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2家族はとても仲が良く、共通のデッキ部分でランチパーティやディナーパーティを毎日行うこともあり、McMiin家の子供たちにとっても、両親ではない大人が身近にいるということは、社会性を養う上で非常にプラスに作用しているそうだ。

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その仲の良さを保つ秘訣が、コンセプトである「分けるものは分ける」ということ。2家族一緒に過ごしていても、それぞれのプライベートをきちんと尊重することを心がけているそうだ。騒音など、住環境でストレスがあると楽しく過ごすことはできない。お互い必要以上に干渉せず、気遣いあっているからこその生活。親しき中にも礼儀ありとはまさにこのこと。

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ただ単に「家をシェアする」だけではないシェアハウス。経済的にも負担が少なく、コミュニティ形成にもひと役かうこの新しい家の形は、これからの時代にますます必要になる形態なのかもしれない。

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Via:
dwell.com
mjarch.ca

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